7.スコープマウントベースなど外装パーツ |
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実銃のスコープマウントベースは銃本体上部にある取り付けラグに取り付け、レバーでロックする方式となっているようです。 しかしながら私がスクラッチするとなると、強度的・精度的問題が余りにも大きく、多少アレンジを加えた上で、実際の使用にも絶えうる強度の物を制作することにしました。 基本的な構造は、2mmの鉄製のプレートに前と後ろに銃と固定するためのアルミブロックを取り付けて、細かな段差やラインをプラリペア等で修正。 そうしたらABS板やプラリペアでそれらしいラインに成形して完成となります。 アルミのブロックなどはアルミのコの字材や、ジャンクのアルミ板等から、鉄板は友人から頂いた鉄のプレートです。 これら、鉄製部品の制作に前出の「ディスクサンダー」が非常に有効でした。慣れてくるとかなり細かい形まで削り出せてしまうので、これから鉄製の部品の工作には欠かせない工具となりそうです。 この辺が表現できれば、実物とある程度違っていても雰囲気的に同じように見えてくれます。 当然実銃と同じ形状が良いのですし、その様にしたいのですが、それにばかり拘りすぎて一向に作業が進まないのではそれも辛いです。 結局の所何処で妥協するかの一言になってしまいますねぇ。 また同時に「背骨」とレシーバー上部を貫く形でマウントベース固定ネジを立てます。 このマウントベース取り付けは最後の仕上げ、確実に銃身軸線と平行に付けるよう細心の注意をして下さい。 ここが狂っていたり、ガタ付いていたのでは折角のイメージが台無しです。 しかしながら幾らプラリペアとは言えセレクターを回したときのトルクに絶えられるはずもなく、今はお蔵入りと成ってしまいました。 でも、この型を取るときに利用した「型どり君」の性能にはビックリ!簡単な部品の型どりならばこれでOKです。 またキャストなどを用意しなくとも、小さい部品で有れば直接プラリペアを型に流し込んで行くことで簡単に複製を作ることが出来ますので利用価値は結構大きそうですね。 |
8.最後に |
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レシーバー・アウターバレルなどの仕上げは毎度お世話様のインディ「ブラックシール」にて塗装して終わりです。 これでHKの軍用スナイパーライフルMSG-90が完成です。今回は技術的困難が多く、多少省略やアレンジを加えた箇所も多かったのですが、「背骨」というG3にとって画期的なチューニングを試すことがでしました。 この「背骨」今、何とか量産できないか詰めている最中です。何とか泳げる頃までに結果を報告しようと思っています。 |