電動ブッシュマスターVol.3


電池や配線そして仕上げです。


 4.仕上げ
 グリップフレーム及び、バレル回転ネジです。<Fig・12>
 アウターバレルとグリップフレームの隙間に、マイクロスイッチとヒューズを仕込んであります。このあたりはそんなに難しい加工ではありませんのでゆっくりと考えて製作していけば簡単に出来ます。ただ、プラキャスト製のブロックに穴などを開けるときは瞬間的にドリルが入っていってしまうので気を付けて下さい。
 それとこの「ブッシュマスター」の一つの売りでもある「HOPバレル回転システム」ですが、むちゃくちゃ簡単な仕組みです。写真で見えているネジはアウターバレルにはふれていません。直接インナーバレルに固定しています。それによって、グリップを回転させてもグリップの鉛直方向にHOPが掛かります。またバレルを回転させるために、固定HOPになってしまったのです。これを可変HOPにしようとすると、あの狭いメカボックス前部に回転するチャンバーを付けなければいけません。いつかは挑戦してみたいですが無理っぽいですね。

 グリップに収まった電池です。<Fig・13>
 電池はお馴染みSONY製ガム電池です。これの600mAのモノを6本で7.2Vになります。それをグリップの中に仕込みます。しかし、ノーマルのブッシュマスターのグリップや、モデルガンのモノでは幅が細すぎて入りません。そこで、マルイの電動ガンのモノを流用します。やはり握った感じは太いですが、いつも握り馴れているという事で気にしません。
 グリップのアンダープレートも自作しました。ネジ止めしてしまったので電池交換は面倒ですが、2〜3ゲーム(700発以上)は持ちますので大丈夫でしょう。

 グリップフレームからメカボックスには写真の様な経路をたどって配線を延ばしています。<Fig・14・15>
 グリップ部分から伸びてきた配線はアウターバレルに大きく開けられた穴からインナーバレルとの隙間に入り、真鍮製のチャンバーブロックを突き破って(2.8mmの穴の中を通って)バレル後端に出てきます。
 そうしたらメカボックスとアッパーレシーバーの隙間を通り<Fig・15>、モーター端子にギボシをはめると通電します<Fig・2>。  そういえばここでバレルにHOPゴムを付けているのがご覧になれるでしょうか?今回このHOPゴムの固定は、薄い紙テープを使用しました。その様なモノでも全然問題ありません。
 また<Fig・15>の矢印の穴には、レシーバーと、アウターバレルを固定するためのネジが仕込んであります。このネジのおかげでレシーバーが固定されるのです。


5.完成


 これで一応完成です。この「ブッシュマスター」のページは急造したせいか少し説明不足だったかも知れませんので何かご質問がありましたらメールなどでお知らせ下さい。
 アームズマガジンに紹介されたときのパワーが意外に低かったのが意外でした。まああの状態でも十分いけてしまうのがこの銃の良い所なのですが、前のゲームの時に測った時には0.5J位はあったので少し「?」です。
 まあ何にせよこの「ブッシュマスター」取り回しの良さでは右に出るモノはありません。またワンハンドシュートしてもバランスの良さから良く当たります。発射速度の速さと相まって室内戦や、ブッシュの濃いフィールドでは無敵の強さを発揮します。


6.補足  97.01.24
 こちらのページを公開してから1カ月ほど経ちましたが、参照下さった方から「モーターステーの解説をもう少し詳しく教えて欲しい」とのメールを頂きました。そこでもう一度見直したところ確かに「モーターステー」についての記述が少ないことに気づきましたので補足として説明いたします。

 まずこれがモーターステーの全景です。<Fig.18>
 アルミの2mm厚の板をコの字型に折り曲げて製作しました。今回モーターをEG700では無くEG560にしたのは全長の短さと共に、モーターの前面にネジ穴が切ってあったことが決め手になりました。よって、モーターとモーターステーの取り付けは、2mmのネジと言うことになります。<Fig.21>
 またモーターステーとメカボックスの固定はご覧のように左右3カ所づつ計6カ所で止めて在ります。メカボックスの裏側に飛び出さないようにギリギリの長さにネジを切断することを忘れないで下さい。その上、一応中側のギアに干渉しない位置にネジを立てて固定しました。
 <Fig.19>はモーターが入る方向からベベルギアを見たものです。この様にメカボックスのセンターにモーターのセンターを合わせると、ベベルギアとの関係が成立するのです。そのことは<Fig.20>をご覧になってもお分かりだと思います。
 さてこの様にメカボックスにモーターが取り付けられたら試験的に動かしてみます。その時にギアノイズを聞いてモーターとベベルギアの噛み込み量を調整します。(マルイのノーマル電動ガンで調整するときはグリップ底のイモネジを調整するあれです)
 このカスタムメカボックスの様にモーターとメカボックスが直接ネジ止めされている場合はイモネジで微調整と言うわけには行きません。よって軸間距離が詰まっている場合はステーとモーターの間に薄いワッシャーを噛ませていきます。それで音がひどくなるようで在れば、軸間距離が離れていますので今度はモーターステーを削って行きます。この作業は先ほどのワッシャーを噛ませていくのと違ってやり直しが効きません(まあ、モーターステーをもう一度作り直せばいいのですが・・・)ので慎重にすこしづつ進めて下さい。
 私の場合、運良く0.25mmのワッシャーを噛ませることで「良い音」になりましたがそれでも十数回「バラして組んで」を繰り返しました。
 ここの調整はモーターや、メカボックス、バッテリーまで影響のある場所です。慌てず、根気よく「良い音」になるように調整していってください。
 それからもう一つ・・・。ベベル・スパー・セクター各ギアのセッティングに関してなのですが更に詰めてみました。まずは以下の表をご覧下さい。

         ベベルギア       スパーギア      セクターギア

試作1号機  FA−MASノーマル   M16ノーマル    M16ノーマル

 ピストンが戻りきらないうちにセクターが回って来てしまって、ピストンが破損。取りあえず笑ってごまかします。

試作2号機  FA−MASノーマル   M16トルクアップ  M16ノーマル

 暫くは良かったのですが、8.4Vに変えたら同じ症状が出てまたもや破損。自分の愚かさに嫌気が差す。また8.4Vで無くとも何かの拍子にピストンとセクターギアから「いやな音」がしました。

量産1号機  FA−MASノーマル   M16トルクアップ  M16トルクアップ

 この組み合わせが今回のセッティングです。これで多分いけるでしょう。前の2つの比べて確実にサイクルが落ちました。ノーマルのMP5位のサイクルでしょう。

 このHPの写真は、「試作2号機」の物なので、皆さんが製作しようとする時は「量産1号機」(量産するのか??)のセッティングで製作して下さい。ただ非常に危険ですが、「試作2号機」のセッティングもかなり面白く、捨てがたいのも事実です。(でも止めておいた方が良いですが・・・。)



以上でVol.3を終わります。

 もう一度「1.全体の構成 2.レシーバーの加工」に進む方はこちら。
 もう一度「3.メカボックスの加工」に進む方はこちら。
 取りあえず「GUN SMITH」のHOMEに戻りたい方はこちら。



HOME/C/Plus BBS/Free-Market R/WARNING/COSTOM/TUNING/FRENDS
TOOLS/OLDTIME/INTRO/TOYGUN FAQ/TRAVEL/LINK/DIARY/SHOP/MAIL