電動LR300


 アームズマガジン(’95・02 ’96・10)に紹介されていたアルドー作の特殊部隊用ライトライフルです。今回私が製作したのは試作タイプです。(’95・02参照)量産タイプはアッパーレシーバーが一回り大きく、カートデフレクターとボルトフォアードアシストが一緒になった形をしています。
 それと今回は結構自分なりのアレンジが入っています。なので、正確には「LR300風」と言った方がいいかも知れません。しかしながらバレル回りやストックの強度などは全然問題なく、かなり丈夫です。

それではお楽しみ下さい。


 1.全体の構成
 全体の構成はこの様になっております。<Fig・1>今回はメカボックスには一切手を入れていません。
 主な改造箇所は、ストックをFTCのガリルストックに変え、レシーバー上部のキャリングハンドルを切り取りマウントベースを取り付け、ハンドガード、ガスチューブ、フロントサイト部分をフルスクラッチ、フラッシュハイダーはパースーツデザイン製のボルテックスハイダー、仕上げにインディのパーカーシールです。

 2.フロントサイト
 フロントサイトはベースのXMの物をベースにフルスクラッチしました。<Fig・2〜6>
 フロントサイトポストの部分と、バレルに近い部分を残して後はABS板とプラリペア製です。ガスチューブを差し込む部分の円筒形のパーツはKSC93Rのガスシリンダーのピストンです。93Rにカスタムシリンダーを組み込んだときに不要になったパーツを使用しました。直径がぴったりで助かりました。やはりこの様なジャンクパーツは捨てずに取っておく方がいいようです。
 作業に当たって、赤い矢印部分<Fig・2>のバレルを一度切り取ってから製作しました。
 フロントサイト部分の造作&仕上げには「サンディングフォーム」と言う研磨パットが活躍しました。Rになっている部分などは半丸のヤスリと研磨パットで根気よく削っていった物です。角の方がエッジが立つように休み休みゆっくりと仕上げて下さい。
 本当ならフロントサイト先端に(実銃では多分ガスの流量を調節するための物?)2cm×1cmほどの突起があるのですが、ゲームでの使用時の破損を考え今回は無視しました。
 また、フラッシュハイダー取り付けのためにネジ山をバレル先端に取り付けて、そこにパースーツデザイン製ボルテックスハイダーを取り付けています。
 スリングスイベルは市販の物を利用しました。私はハンドガードの脱着時にスイベルリングが邪魔になるためにワンタッチで取り外しの効く物を使いました。バッテリーの交換時にはリングをはずしてからハンドガードを取り外すようになります。


 3.ハンドガード
 ハンドガード<Fig・7>は直径50mmのアルミパイプを使用しました。
 パイプの端は少しばかり絞ってあるようなので、ヤスリでこりこりとテーパーを付けてやりました。削っても良い範囲との境目にテープを巻き、それをガイドにしてゆっくりと削って行きます。初めは垂直方向に、ある程度形になってきたら円周方向に削り、程々になったらメッシュヤスリ等でなるべくエッジを残しつつテーパーを綺麗に仕上げます。本当ならハンドガード側面に放熱用の穴と滑り止めのフルート(溝)・同じく滑り止めのざらざらしたパットがあるのですが、取りあえず面倒なので今回はパス!しときました。今後暇があったらグレードアップします。
 銃への固定は後ろ側の小ネジ2本で止めていますが、がたつきなどは全くなく持っていて安心感のある物となりました。 当然がっちりと取り付けるはレシーバー側の取り付け部分とのクリアランスを最小限にしておいて下さい。
 嬉しいことにアルミ製で製作したため持つとヒヤリとした感触が楽しめます。


 4.リアサイト・ガスチューブ
 リアサイトです。<Fig・8〜11>
 リアサイト部分は3mmABS板とプラリペアの固まりです。取り付け固定用のネジガスチューブが入るパイプはジャンクパーツのイングラム(どこ製かは忘れました)のアウターバレルです。その中に取り付け固定用のネジが通りますので、トルクで割れるのを防止するために真鍮パイプを仕込んでおきました。
 このブロックはLRのデザイン上のポイントにもなっているようなので、とにかくエッジを出すために技術の全てを賭けて下さい。私はそのような気合いで望んでもこの程度の工作しかできませんでした。
 リアサイトは国際パイソンの物を加工して使いました。本物はS&Wのリアサイト(多分オート系)を使用しているようですが生憎良いジャンクパーツが見つからずパイソンの物になりました。また当然ピープサイトではないのでピープを取り付けます。ピープはマルシンのプラグファイヤーカート.45ACPのプラグです。プラグの穴を2.5mm程度に広げリアサイトに接着します。接着には瞬間接着剤を使用しましたのでこの部分の強度には自信がありません。しかしながらリアサイトの直後にダットサイトが付く予定なので、直接ぶつけることは少ないでしょう。また、左右調節するためのネジも大きくしておきました。このネジも昔壊したおもちゃの顕微鏡のネジです。
 またこのブロックを取り付けるためのナットをアッパーレシーバーに固定しなければなりませんが、ネジの通る穴をアッパーレシーバーにあけた後、ネジ山に少量の油を塗ったネジを差し込み、そこに向けて裏側から、プラリペアを盛りつけます。十分に硬化した後ネジを回せばそこには綺麗なネジ穴が整形されているはずです。私は一緒にナットも埋め込みましたが、プラリペアだけでも十分でしょう。
 プラリペアでネジ山を製作する時のこつとしては 1・一度にたくさんやらずに何回かに分けること 2・プラリペアが流れないように不必要な部分にはセロテープなどで堤防を作ること 3・十分硬化してからネジを抜くこと4・剥離材(油で代用可能)を必ず付けること等です。プラリペアは高いけどGUN SMITH系の工作をする人には必携の素材です。


LR300製作Vol.1はここまで。

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