M1100 CQBカスタム


 マルゼンから待望のライブカート・ブローバックショットガンが発売されました。私は発売とほぼ同時に購入してそのリコイルショックや、(暖かければ)非常に快調なアクションを楽しんでおりました。
 しかしながらそのあまりにも「猟銃」なスタイルはインドア戦での取り回しも含めて何とかしたいと思っておりました。
 そこでこの様に「きっとインドア戦で使うんだったらカッコ良いんでは無いかなでっち上げカスタム」を製作しました。
 実銃にこの様なカスタムが有るかどうかは分かりませんが、一応モチーフはC☆M誌97/10月号のSWAT特集の中に出てくるM1100カスタムショットガンです。

 まず一番の顔である銃口付近のアップです。
 写真のようにハンドガードの前方下側にフラッシュライトを埋め込めるようにして有ります。ベースはマルイMP5用カスタムハンドガードのライト取り付け部分を切り放して、M1100のハンドガード下側に張り付け、段差をそれらしくプラリペアで成形して有ります。
 言うまでもなく、フラッシュライトのON・OFFはハンドガード左側面中程に内蔵されたリモートスイッチにて行います。その時に配線がハンドガード内側を通るようにハンドガードの一部を削って置かなければ成りません。が、そんなに神経質になるような所ではありませんので適当にルーター若しくは彫刻刀で配線が通るように内側に溝を掘って置いて下さい。
 ハンドガードのフラッシュライト取り付け部分とハンドガードの接合部分がお判りでしょうか?
 ノーマルのハンドガードに付いている側面のチェカリングも前方の方は少し埋めて有ります。
 やり方は、残したい部分にガムテープなどの物でマスキングをし、埋める部分にいつもよりも液量を少な目にしたプラリペアを盛りつけて行きます。液が多いとマスキングとの隙間に入り込んで後の修正が大変ですからなるべく液を少な目に混合するのがコツと言えるでしょう。
 私は使い慣れたプラリペアを使用しましたが、ここは強度的には心配ない部分なのでプラリペアなどは使わずに普通のポリパテなどでも十分でしょう。
 スリング取り付け金具も左横で固定できるようにします。
 角度を変えたショットです。
 リモートスイッチの位置等がお判りだと思います。そしてこの銃のもう一つの特徴である「ベンチレイテッド・リブ」の様子が見て取れます。
 今回このリブの為に昔のマルゼンライアットガンのジャンクからリブだけ移植いたしました。以前のモデルのバレルにはテーパーが掛かっていなかったのでM1100のバレル用にリブのゲタの部分の高さを少しずつ調整して上げなければ成りませんでした。
 しかしながらリブの製作は厚さ2mm・長さ50cm程のABS板が有れば簡単に作ることが出来ます。
 この加工だけでもかなり印象が変わりますのでお勧めです。
 又フロントサイトには真鍮製のビーズサイトを付けておきました。
 バレル上面を銃口側から見ています。
 「ベンチレイテッド・リブ」はご覧のように約10cm間隔でバレルにネジ止めされております。又補強の意味も込めて各リブのゲタの部分は瞬間接着剤を流し込んであります。
 ビーズサイトの取り付け方法も瞬間接着剤と、強度的に不安に思われるかも知れませんが、脱脂を行った上に表面を荒らし、そしてくっ付けるものとの隙間が少なければかなりの強度を出せます。
 それから、チューブマガジンは銃身と同じ長さまで切り詰めました。マガジンチューブの先端の部分は単に圧入されているだけのようで、私の場合はハンマーでたたき出したら取れました。
 先端のキャップが取り出せたら、チューブ本体を切り詰めるのですが今回は是非とも「パイプカッター」を使用して下さい。
 なぜならば、パイプカッターを使用するとパイプの内側に切り口が少々出っ張るのです。キャップを圧入する関係上少々内径が狭まっていた方が具合がいいのです。
 キャップを取り付けるのにイモネジや、接着をするのは後々面倒なのでこの様な方法をお勧めいたします。又、マガジンスプリングは適当なところ(1発だけ給弾してもジャムら無い程度のテンションは絶対に残さなければ成りません)
 この状態でマガジンキャパシティは6発になります。昔のパーツを使用して、ショートマガジンにしてしまうと4発しかキャパシティが無くなるのでそれに比べて+2発。長さはショートタイプのM870と同じ。なかなか使い易い長さになりました。

 家のジャンクボックスにマルゼンのM870のジャンクがあって、そのバレルを利用しておまけを製作しました。
 フロント・リアサイトを取り付けた「スラッグ弾仕様(笑)」です。M1100とM870はかなりの部分でパーツの互換性があり、バレルなどもそのまま取り付けることが可能です。
 このバレルに使用したサイトはUXスーパー9のサイトです。リアサイトは少々短く加工しましたが、なかなか良い感じで付いています。

 さて、ライブカートというのは非常に雰囲気がいい反面、ゲームで使うにはかなりの勇気が要ります。ジャムやカートの紛失です。
 そこで昔懐かし、「カートキャッチャー」も製作しました。
 製作するに当たって銃に特別な加工をせず、しかもジャムの処理を素早く行える事を目標に致しました。そこで取り付けには純正パーツで発売されている、スコープマウントを利用することにしました。
 又、ジャム処理に関してはジャムった時にカートキャッチャーを取り外すことなくエジェクションポートに手を届かせたかったので、蓋付きにしようと考えました。
 そこでカー用品店で車用のごみ箱を購入し、その上半分を加工して使用しました。
 蓋がクラクラしないように蓋に留め具も取り付け、布製のカート袋を取り付けられるように約2cm間隔で穴をあけておきます。
 そこに適当な袋をしっかりと固定します(今回はジャンクボックスに眠っていた何かの袋でした)。写真のようなサイズの物でも大体50発程度は余裕で収まるみたいです。
 スコープマウントへの取り付けも適当なステーの組み合わせで出来ており、今の所出来に関しては余り満足してはおりません。
 ただこの程度の細いステーでも強度的には十分合格点を満たしております。

 この様に猟銃が少しはCQBウェポンに変わったと思います。
 今後、マルゼンが「ベネリ」等を出さない限り、しつこくバージョンアップをして行こうと考えております。
 取りあえずはM870のフォールディングストックを取り付けようかと思っておりますがどうなることやら・・・・。

 どうなることやら・・・と言っていた、「M870のフォールディングストック取り付け」ですが何とか完成しました。
 実はM1100の調子の良さはあのいかにも熱量の大きそうなガスタンクに有るとみています。実際にGガスや小さなガスタンクでは上手いこと作動しないようです(特に多くの弾をロードした場合)。
 そこでノーマルのフォールディングストックに付いているガスタンクに真鍮製のガスタンクを増設して熱量と気化スペースの増加を図ってみました。

 今回使用したガスタンクは昔のMGCのガバメント用「増量タンク」のジャンク品を使用してみました。
 作業的には「増量タンク」をグリップ内部に収まるように削り、フォールディングストックのタンクと内部が通じるように側面に穴を開けてそこにパイプを大して各タンクを繋げた後に半田を用いて接着・成形・塗装した物です。
 本来ならば、ぐりっぷ部分ごと金属で複製できれば冷えにも強い良いシステムになったのですが個人レベルではとうてい無理なのでこの当な方法を取りました。

 グリップ内部もタンクが奥まで挿入できる様に内側を少々削っておきます。今回利用した「増量タンク」はタンク側面部分で1.5mm程の厚みしかありませんのでタンクを削る際は非常に緊張しました。
 タンク同士を繋ぎ合わせるパイプには7mmの真鍮パイプを用いまんべんなく半田を流し込んで気密を取ってあげます。


HOME/C/Plus BBS/Free-Market R/WARNING/COSTOM/TUNING/FRENDS
TOOLS/OLDTIME/INTRO/TOYGUN FAQ/TRAVEL/LINK/DIARY/SHOP/MAIL