タイトーから発売されているCZ75ですが、CZファンには堪らない魅力を持った銃です。しかし、本体の作動の渋さに加えてHOPが付いておらず、社外品のHOPバレルもLRBのみという状況です。そこで、割とお手軽にしかも安定したHOPが掛かるバレルの制作方法を紹介いたします。方式としてはマルイ製コッキングハンドガンのHOP部分ををパクった物です。 |
まずフィールドストリップしてバレル部分を取り出します。(購入したばかりの方は残ったフレーム・スライドの擦れている部分を磨き倒しておいて下さい)取り出したバレルASSYからインナーバレルを引き出します。インナーバレルはゴムパッキンにはまっているだけなので、強く引っ張れば抜くことが出来ます。 |
そこで、インナーバレルの後部に写真のような切りかきをヤスリでいれます。(作例ではノーマルバレルではなく、ジャンクパーツから、マルゼン93Rのカスタムインナーバレル内径6.04mmを使用しています)このときバリなどは綺麗に削っておいて下さい。 次に、マルイのハンドガン用HOPパッキンを写真の様に切断して切りかきに接着します。<Fig・01>ここの接着はあまりがっちり付けなくとも良い様です。 |
このとき写真の矢印の部分だけ接着します。<Fig・02> 多少切り込みの大きさと、HOPパッキンの大きさが違っていても悪影響はないと思いますが、なるべくバレルとパッキンの円周が円になるようにして下さい。 狭くなっていると、HOPが効き過ぎますし、広いと、ノーマルパッキンに戻したときにHOPパッキンがひしゃげてしまいます。 また瞬間接着剤がバレル内側に流れないように注意して下さい。 |
このHOPバレルを元のチャンバーに戻せば取りあえず完成なのですが、このままではインナーバレルが固定されていないのでくるくると回ってしまいます。そこで、バレルホルダーに3mmのネジを切ってインナーバレルを固定します。これで固定HOPの完成です。<Fig・03・04> |
次にこれを可変させたい方は、少々乱暴なのですがゴムパッキンに直接細いいもネジを立てるというやり方があります。<Fig・05> この時は、下穴は小さく開けておき、穴の内壁に少量の瞬間接着剤をたらして穴の中を堅くしておいた方がよいでしょう。 ゴムパッキンに強引にねじ込みますのでいまいち確実性とスマートさに欠けますが、この方法が一番お手軽です。 |
作例では、2mmのネジの頭を切り取り、溝を掘って使用しています。<Fig・06>また、アウターバレルと干渉しない様にゴムパッキンからネジの頭が飛び出ない長さにしなければいけません。 飛び出ますと、アウターバレルの内壁にぶつかり、正規の位置にバレルが納まりません。 またHOP調整のためにネジを回す場合はあまり力を入れますとネジをなめてしまいますのでご注意下さい。 |
ネジ穴と、HOPパッキンの関係は<Fig・07>の様になっています。HOP調整用のネジが丁度HOPパッキンの出っ張っている所に当たるようにして下さい。また、組み付けや分解時にパッキンが変形してしまうことがありますので注意して下さい。 ノーマルの堅いパッキンが命中精度などに大きく影響していると思われます。後々暇があったらこのパッキンを他の柔らかい物と交換することも考えています。(何時のことになるやら・・・) |
ついでに、雑誌などでも紹介されていましたがインナーバレルとアウターバレルのがたつきを取ります。私の場合はインナーバレルの前から5mm程の所にに幅1mm位の溝を掘り、余っていた細身のOリングをはめ込んで、瞬間接着剤でコーティングしました。でもこれはあまり進められる方法ではありません。いまいち滑りが悪いのです。本当はプラ板を巻くか丁度良い径(内径8mm)のパイプを削って接着した方がいいと思います。<Fig・8> |
実際の使用感としてはノーマルがドロップしていた印象があったのに「すー」と伸びて行く感じになり、室内戦などでは結構いけるのでは?と言ったところです。 |