冗談兵器

クレイモア


 「クレイモア」米軍の有名なトラップです。実物は爆薬の力により左右30度、距離は100m程に渡って鉛の弾を打ち出す(吐き出す)超鬼畜な兵器です。これを再現せよとの指令が私のチームの隊長より下りました。要求された性能は、

 1.6mmBB弾を使用すること。
 2.弾数は最低20発同時発射すること。
 3.射角は60度程であること。
 4.飛距離は最低8mは飛ぶこと。
 5.コストは1個につき¥5000までとすること。
 6.量産時に簡単な加工で済むこと。
 7.将来的に有線又は無線による遠隔操作が可能なこと。

 と言った大変厳しい要求を満たすべくこのクレイモアは開発されました。



 1.全体の構成
 写真に見られるように基本的には「コッキングガンのバレルに弾を一杯込めて撃つ」物です。まあそれが銃そのものの形ではつまらないし、撃たれた敵も納得しませんので、無理矢理四角い箱の中に納めただけです。
 ベースになった銃は、1号機(左)が東京マルイ製エアコッキング式のMP5。2号機(右)が同じくG3です。ベースの銃(もはや銃とは言え無いぞ・・・)の選択には安価で、ポンプ容量が大きく、持っている人が比較的多い銃と言う事で決定しました。特に3つ目の理由は重大で、要らなくなった人から提供してもらう事で大幅なコストダウンが図れます。
 また当然の事ながらバレルはベースの銃からの流用です。シアーを解放させるためのシステムもジャンクパーツのマガジンより拝借しました。エアー流路を曲げるためのL字パイプはエアー給弾式のマガジンに使われている物です。このパイプは買っても安いので購入しても良いでしょう。全体を箱形に見せるための箱は電子用品屋に売っているアルミケースです。このクレイモアの中で一番コストがかかっているのがこの外箱で、¥2000程しました。



 2.ポンプ部の加工
 加工と言ってもポンプとシアー、そしてメインスプリングガイドを包んでいるレシーバー以外を切り取るだけです。箱の寸法が許す限り、大きくとっておいた方が強度的には安心です。外箱との固定は適当な位置にナットを仕込みネジ止めです。コッキングには元々のコッキングレバーを差し込んで行います。



 3.シアーと撃発装置
 むき出しになったシアーに向けてマガジンフォローアがぶつかるようにスプリング式マガジンを取り付けます。そのマガジンの底に穴を開けてフォローアが飛び出るようにし、フォローアに開けられた小穴にピンを差し込むことで撃発装置とします。



4.バレル
 バレルは写真のような経路をたどります。1号機と2号機が左右逆な構成になっているのは発射口が上端部角になるため、実戦での運用を考えこうなりました。ポンプ部出口からバレルに至る間はどのような材質でも構いませんが、ポンプ部にBB弾が転がり込まないようにして下さい。そして出口付近のL字パイプですが、Rがきつい方がより散ってくれるようです。(1号機と2号機の比較による。1号機の方がRがきつい)



5.有ると便利な物
 まずキャリングハンドルは無くても良いです。まあただでさえ「クレイモア」とは言えない真四角の箱にアクセントと思いつけました。
 裏面にある「ペグ」の様な物はフィールドで使用する時に地面に刺して使います。これならかなり簡単に敷設する事が出来ます。



6.完成・実射性能
 これで完成です。実際に作ると3時間程で出来てしまいます。金額もポンプ部や撃発装置をただで入手できれば¥3000以下で出来ます。
 実射性能の詳しい資料を掲載する予定でしたが、データを取っていません。だいたい30発・俯角20度で6〜8Mは飛んで行き、7M付近での散り具合は3M*2M程になります。
 これで後は黒いテグスかワイヤーを撃発ピンに結び、ブービートラップを仕掛けるだけで戦力の足りないあなたのチームも無敵状態になるはず・・・だったのですが・・・。
 テストではそこそこ使える兵器に見えたこの「クレイモア」重大な欠陥がありました。それは「死体がひっかっかてゆく」事なのです。そこで、改良案として有線式・無線式の方法を考えております。案としては、ラジコンのサーボを使う方法や、モーターとプーリーによって撃発ピンを抜き去る方法などを考えております。これらの装置を使った3号機以降はこの冬完成予定です。ご期待ください。
 また、この様に「エアガン」方式ではなくもっと単純な「スプリング式クレイモア」の構想もありますので合わせてご期待ください。


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