予約開始から10カ月を経過して期待の「FAL電動化キット」がCarrotより発売されました。 組み込みに当たっては付属のマニュアルやアームズマガジン’97・02号をご覧になればそんなにトラブル無く行ける筈ですので、ここでは私が気が付いたところを解説していこうと思います。 |
1.グリップエンド |
---|
このキットではノーマルの握りにくいグリップに変えて、モーターが内蔵されている極めて握りやすい(実銃に似た)グリップが付いてきます。それと同時にグリップエンドもキットの物に変えるのですが、私が手にした物はホンの少しグリップエンドが大きいようですんなりとははまりませんでした。 そこでグリップエンドの外周を0.2mmずつくらいヤスリにて削ってあげます。ここは一応モーターを保持する大切な部品なのですが、何かいい加減にやっても問題在りませんでした。(まあいい加減と言っても片側だけ削るようなことはしませんでしたが・・・) |
2.レシーバー部分の小加工 |
---|
レシーバー部分はそのまま組み込むとレシーバーカバーが干渉してレシーバーが膨らんでしまい「スマート」なFALにならなくなってしまいます。 そこで、私は左フレームの上部<写真参照・赤丸部分>を1.5mmほどの幅で切り取ってやりました。この様に切ってしまうことで、レシーバーカバーの固定に不安を感じる方が居られるかも知れませんが全く問題なく固定できます。 このレシーバーに使われている樹脂は、カッターでスパッと切ることが出来るのでこの加工は簡単です。定規などをレシーバーに当て、テープなどで固定してしまえばかんたんです。 |
3.リアサイトとフレーム固定ネジ |
---|
リアサイトはキットの中にストック固定ブロックと一緒になった物が入ってきます。しかしながら、私は「JACのFAL」に付いてきたリアサイト基部ごと移植しました。 キットに付いてきたリアサイト部分を切り落とし、アリミゾのモールドの所に同じようにアリミゾを彫って組み合わせました。 しかしながら左右には動きません。ですから、この加工は「労多くして・・・」の典型的加工です。全くお勧めできません。 それと、レシーバー固定用のネジですが、マニュアルに載っているネジではエジェクションポートカバーと干渉してカバーが上手く閉まらなくなります。そこで、レシーバーのネジ穴付近を少々さらってやり、ナベネジを使用することでこの問題を解消しました。 |
4.エジェクションポートカバー |
---|
エジェクションポートカバーはゴム製です。このカバーを(スライドではなく)めくる事で可変HOPの調整等をします。よって、食い付きの悪い塗料では曲げた時にひび割れてしまいます。 私が塗った中では「インディのパーカーシール」が良いようです。 それからこのエジェクションポートの中に樹脂製の延長ノズルが組み込まれていますが、この内径がホンの少し狭く、5.5mmのドリルの刃を手で持ち少しだけ内径をさらってあげました。(電動ドリルなどのモーターツールは一瞬にして刃が入っていく危険性があるので使用しない方が良いでしょう)これは多分初期ロットの一部だけだと思いますが改良されるのでしょうか? |
5.マガジン |
---|
マガジンです。マニュアルには前と後ろ2カ所でタッピングビスを利用して固定するように書かれていますが、それではせっかくのマガジンが格好悪くなるので、写真の矢印の部分に直径2mmのピンを立てました。それだけでは少しばかり不安でしたのでマガジンの裏側に3mmのタッピングビスも立てました。これだけの加工ですっきりしたマガジンになります。 |
6.完成 |
---|
これで完成となりました。各方面でも紹介されているようにかなり丈夫になります。昔のJACのFALとは大違いです。 具体的には(私の組んだFALにおいては)フロント部分はマルイのG3シリーズよりも剛性感があります。リアストックにおいては同じくG3と同程度ではないでしょうか? とにもかくにも、待望のFALが簡単に手に入るとは良い時代になったものです。 |