新年05物件

新年05物件


 さて,新年であります。2005年であります。2000年問題とか言ってバタバタしていた正月も,もう5年前なんでした。

 平成も17年。先日「天皇誕生日が12月というのは,いまだにしっくりしないよなぁ」という話をしていたら,20代前半の女の子が「えっ。天皇誕生日ってずっと12月なんじゃないんですかぁ?」と言ってきて,ちょっとダメージを受けたのはつい先日のことであります。

 2004年はいろいろと大変なことがあった年であって,そもそも私自身が元旦というか年末から熱出して年明けまで4日間くらい寝てたというあたりから大変だったんでありました。この「新年××物件」というのもやらなかったし。
 それが世界中の災厄を呼び寄せる原因だったんではあるまいかとは,さすがに思いませんけれども。
 なにはともあれ,2005年は寿な年になってもらいたいもんであります。

 というかなり強引な前フリでありますけれども,写真の物件。
 今までにも多く物件になっている「ノボリもの」であります。すなわち,文字を裏側から見ることによって,異なる文字として読んでしまうというものでありますね。
参考:ひぢ物件小ネタ物件28小ネタ物件39

 で,この物件はそれほど明確に見えるわけではないんですけれども,もともと「表」という文字であるものが,裏から見ると「寿」に一瞬見えてしまうと,いうものなんでした。「表」の「裏」は「裏」ではなく「寿」であると。
 ペアになっている「畳」という文字が,表でも裏でも同じ形であるというあたりも,ちょっとその効果を助けているようであります。

「えー。そうかぁ? みえないけどなぁ」と思った人も,そう思ってじっくり,いやぼんやりと見ていると,ほーらだんだん「寿」に見えてきた見えてきた。
 信じる人のもとに,寿はやってくるものであります。あんまりじっくり見つめると,ゲシュタルト崩壊をおこしそうでありますが。

 ちなみに,上のほうにある白抜きの4文字は「くまもと」と書かれているわけですけれども,最後の「と」は崩して書いてあり,さらにどの順番で読めばいいかもわからないために,どうしても「の」に見えてしまうんでした。
 これを即座に「くまもと」と読めた人は,おそらく熊本県人であります。


 オマケ。新年とはまっっったく関係ないんですけれども。「ノボリもの」つながりで。

 この黄色いノボリ,何が書いてあるか即座に読めたでありましょうか。数秒の時間をかければ,これは「ちらしの日」であって,広告に載っている安売りの日であろうとかチラシを持参するとサービスする日なんであろうとか想像できるわけですけれども。

 しかしその結論に至るまでに,これを「ちらっの日」と読んでしまい,何かちょっとそういう軽いえっちなサービスをするようなお店なんではあるまいかという想像がなされた男性も多いんではあるまいかと思われるんでした。

 チラシを見る女の人だけではなく,えっちな男性の目も引こうという効果を狙って,あえてこういうノボリにしたのだとしたら,このお店,かなりのやり手であります。

 さらにこのノボリを横に見ると,黄色と黒の色使いとあいまって,ちょっとだけ「モルツ」にも似ているようであります。えっちな人だけではなく,ビール好きな人にも訴えかけるノボリのようでありますね。
 いや,さすがに考えすぎであろうと自覚はしているんでありますけれども。


 なお,98年から03年まで続いた「新年××物件」のゴミ捨て場でありますけれども,現在は下のようになっております。

 引き戸がつけられ,錠がつけられ,ゴミ出し時間を示すプレートもキレイな文字に。
 キレイだけれども,なんだか味気なくなってしまったでありますね。そしてこれ以上変わることはなさそうであります。
 これでホントにこのシリーズは終わりになるのだろうなぁ。

「畳寿」は新潟市・上大川前通7あたり。
「チラッの日」は豊栄市・石動2あたり。
「新年ゴミ捨て場ファイナル」は新潟市・中山6あたり。