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●飯豊川湯の平温泉一泊釣行

2006.9.5(火)天候:曇り時々雨

メジロアブの季節も終わり、今年も泊まりで釣りに行くことにしました。 行き先は加治川の奥、湯の平温泉です。 北股川の手前付近までは行ったことはあるのですが、そこから先は初めてです。
数年前から林道が崩落の危険がある為通行止めになっています。自動車は加治川治水ダムから先は入れません。 治水ダムからおよそ中間の都沢まで歩くと1時間程度だった記憶があるので、加治川ダムまでだと2時間はかかる計算になります。 W氏の知り合いの自転車乗りの話では、自転車だと片道1時間で行けるとのことでした。 そこで奥の加治川ダムまで歩かずに自転車で行く計画を立てました。 折りたたみ自転車を車に積み、現地の加治川治水ダムに6:00集合としました。

北股平 出発前に準備をしていると、ダムの関係者らしい人が来て 「湯の平かね?」 「ハイ、そうです」 「自転車なら楽に行けるな」 「そうですか」 「前に東京のグループが事故起こしてここまで来て110番したんだ」 「ああ、そういえば亡くなられたんですね、気をつけます。」 8/15に東京から来たグループの一人が徒渉中に流された事故があったばかりでした。 えち源はかなり臆病なので、ムリそうな徒渉はいつも諦めます。 W氏は荷物を荷台にくくりつけてですが、世話人は背負って自転車を漕ぎます。 所々急な登りは、自転車を降りて押して進みます。途中の都沢を25分ほどで通過し、一時間弱で加治川ダムに到着です。 ここからは歩きになります。40分ほど進むと北股平の休憩所に着いたのでここで一服します。

吊り橋 ここを過ぎるとすぐに北股の吊り橋です。 北股川を過ぎて20分ほど歩くと湯の平温泉小屋に到着しました。 時間は8:15分です。予想以上に早く着きました。 話は変わりますが、一部のホームページなどには湯の平(ゆのたいら)と紹介されていますが、世話人は「ゆのひら」とよんでいます。世話人の曾祖父は新発田市に合併時の赤谷村の村長を務めていて、祖父の墓参りも赤谷です。以前から「ゆのひらおんせん」と言っていたので、「ゆのたいらおんせん」には精神的抵抗があります。

湯の平山荘 湯の平山荘は2002年に改装されたばかりの、まだ新しい山荘です。林道が通行止めの為か管理人はいませんでしたが、2階建ての山荘はとてもきれいで快適です。 トイレや炊事場もありしかも温泉付きなのですから大満足です。

飯豊川 早速支度をして飯豊川に竿を出します。エサは前日にこどもと一緒に採ってきたイナゴを使いました。この時期はミミズよりもイナゴやバッタの方が喰い付きが良いようです。 水は驚くほど透明度が高く、写真の場所の水深は2m以上あると思いますが川底の石がはっきり見えます。 底が見えるので膝くらいの水深のつもりで徒渉するとヘソの辺りまで濡れてしまいました。 川岸のあちこちから温泉が湧いています。 肝心のイワナですが、全く気配がありません。あまりに水が澄んでいる為でしょうか。試しにと思いルアーも試してみますが無反応でした。 すぐに大淵となりW氏はへつって進みましたが、世話人はなかなかホールドを見つけることができずにへつれません。 泳いでクリアしてゆきます。 この頃から空は曇り始め、雨があたってきました。 さらに進むと小さいですが手強い滝が現れました。太刀打ちできなさそうなのでここで引き返すことにしました。

時間もまだ早いので、北股川へ入ることにしました。湯の平山荘から天狗坂を通って戻ること20分。再び吊り橋の場所に戻ってきました。 河原に降りると、ザックと登山靴がありました。誰か釣りに入っているようです。飯豊川の方に入っているようだったので、予定通り北股川に入ります。 すぐに20cmくらいのイワナが来ましたが、晩の肴には寂しいサイズなのでリリースです。 釣り始めて30分もしないうちに上流から釣り人が下りてきました。さっきの荷物はこの人のだったようです。 先行者がいた以上は、仕方ないので出会いまで引き返し、飯豊川を釣ることにしました。

飯豊川ですが、圧倒的な渓相で遡上もままなりません。 また、河原には釣り人の捨てていったゴミが散乱していました。 まったく釣れそうな気配がありません。ミノーを追って小さいイワナが飛び出してきましたが、良型のイワナはどこにいるのでしょう。 先日、某沢で40cm弱を数尾ずつ釣った記憶が生々しく、二人とも尺前後では物足りなくなっています。 ねばり続けますが根気が持たなくなり、湯の平山荘に戻ることにしました。

 

温泉 山荘に戻り、3:00時頃に温泉に入りました。湯加減もちょうど良く気分は最高です。 男湯は岩肌からわき出している湯がそのまま流れ込んでいます。落ち葉やムシも一緒です。 雨は少しずつ強くなってきましたが、川が増水するほどではありません。 先ほどの釣り人もやってきました。福島の郡山から来たそうで、林道が通行止めになっていることは知らなかったそうです。 温泉から上がり、明るいうちから飲み始めます。イワナが無いのが寂しいです。 暗くなってから晩飯を食べ、7時過ぎには寝ました。

2006.9.6(水)天候:晴れ

翌朝4:00頃に目が覚めてしまい、もう寝付かれなかったので外へ出てみると昨日の雨もやみ星が出ています。 今日はいい天気になりそうです。コーヒーを飲み、朝風呂に入り、朝食を食べている頃明るくなり始めました。 北股との出会いよりも下流で釣ることにしました。 郡山からの釣り人は一足先に下山していきました。 時間もたっぷりあるので、のんびりと支度をします。 もう一度温泉に入った後、山荘の掃除をして出発します。

再び飯豊道を戻り、入渓地点を目指します。 宿泊道具はそこに置いて、釣り道具だけの軽装で釣り始めます。 この日はちゃんと釣れました。 はじめにW氏が良型を釣ると、世話人にもヒットです。世話人はタモを用意してこなかったので、W氏にキャッチしてもらいました。 その後も順調に釣れましたが1時間ほどで納竿としました。 釣れたイワナはその場でさばいて、たっぷりの塩に浸けました。

加治川ダムまで戻れば、後は自転車です。 ほとんど下りなので、帰りはラクチンです。 途中で先に下山した釣り人を追い越して駐車場に到着です。帰りは35分程度で戻って来れました。

本日の釣果
イワナ:3尾キープ


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