た、ち、つ、て、と、文末
[た]
- だいこう
- [代行]飲んだ後、酢った運転者に代わって運転をしてくれる職業.車も人も送る。(割と安くて)便利。
- たいごろう
- 茅の葉で巻いた中にあんこの入ったちまき
- たいしょう
- (男の総称)やつ「あのたいしょう(あのやつ)」
- たいていに
- いいかげんに(やめろ)ここいらあたりで「たいていにとい」(いいかげんにしろ・ここらで止めとけ)
- だいどこ
- 台所(=でえどこ でえろこ でろこ)
- だいぼう
- だいぼう綱
- たいら
- 山の中の平地「じょうがたいら[城が平](地名:昔そこに城が有った)」
- たーうち
- 田打ち[田植え、は(たうえ)]
- たーうつ
- 田を打つ「びっちゅうでたーうつ(備中鍬で田を打つ)」
- たえなし
- [堪え無し]言って聞かせても言う事を聞かない奴,言い聞かせても無駄な奴「この、たえなしが(この分からず者が)」
- たえんない
- [←堪えの無い]
1.気を失う「くるまにぶつかってたえんのーなった(車にぷつかり気を失った)」
2.堪え性が無い,言っても分からない「たえんないやつ(頑張れない奴、言っても言うことを聞かぬ奴)」
- だお
- 怠け†怠け者
- だおこく
- 怠ける
- たおす
- 倒産する,漬す「しんしょうたおす(家や身上を漬す・倒産する)」
- だおもん
- 怠け者「この、だおもんが」
- †たがく
- 持ち上げる(→たんく)
たかげた(→たけげた)
- †たかたかゆび
- 中指
- たがねる
- 束わる
- たかぼうき
- 竹ぼうき
- たかみじし[竹箕獅々]
- 体の部分が竹篭状の獅々舞いの獅々 中に人が入り、獅々同志がぷつかり含う勇壮で乱暴な10月の祭り(真野町、新町地区)[†たかみ
- 細竹で編んだ箕]
- たかもんがい
- [高物買い]高い物を買う事、(時に)安い物を高く払い過ぎる事(⇔やすもんがい[標準語])
- 〜だかや、
- 〜だったか,だったっけ(→あれだかや それだかや これだかや)
- たきおき
- 釜戸で火を炊いた後に燃え残った墨・燃え残り(おき)の中の墨の部分
- たきおろし
- [炊き卸し]炊きたての(蒸して無い)ご飯「たきおろしであつうてくえん(炊きたてで熱くて食べられない)」
- 〜だきも
- 〜だけれども「かねはあるんだきも、じかんがねえ」
〜だきもにゃ・〜だきもにゃあ=〜だきも
- たきもん
- [焚き物]焚く物,薪の総称(→べえた ほえ)
- だきんきた・だきんついた
- 雌鳥が卵を抱く様になる、抱く時期になる事
- たくらげ
- (服等の)たくしあげ「あんこ、ちいせえさけ、たくらげはいっとるわ(あの子は小さいから、服がたくし上げて縫ってあるぞ)」
- たくりあげる
- たくしあげる まくり上げる
- たけげた
- 氷滑り用・かちかちになった雪滑り用の下駄状の遊具(竹を半分に割り二つの縁を下にして刃とし、円い面に下駄状の鼻緒を付ける)(=わっこう・わっか・たけげた)(→ちやり)
- †たけスキー
- 竹を半分に割り、先を火であぷったり煮たりして曲げたスキー状の遊具[先に紐を付けて押さえるが、網スキーの様に足を固定できない](→あみスキー)
- たこうて
- [←高くて]たかくて[たかくて、とも言うが、たにaccent]〔音便〕
- だしこう
- [出し講]お金を出し合って酒・菓子・料理を取る事(花札をやって勝った者が奢ったりした)(→こうじゅう)
- たしょとぶれえ
- よその地区・大字の葬式[香典代は一般の額](→ぶらくとぶれえ いろき)
- たたかっとる
- たかっている,多く集まっている「ヘー、たたかってこまる(蝿がたかって困る)」「ひとよけ、たたかっとったじゃあ(人がとても、多く集まっていたよ)」
- たたきわら
- すぐりわら(茎の部分の藁)を藁突き杵で突いて柔らかくした物[藁製品(わらじ・草履等)を作る](→すぐりわら わらつきぎね)
たたこうとる=たたかっとる
- だちかん・だちかんちゃー
- どうしようもない,困った(→らちかん)
- たちくらみ
- 立ち眩み,めまい[標準語、良く使う]
- だちゃかん・だちかん・らちかん・らちゃかん
- [埒がが空かない]どうしようもない、お手上げだ、因った
- だつ
- 1.畔塗り鍬の柄 鍬の刃の、U次型の嵌め込み口に嵌め込む柄「鍬のだつ」
2.男性性器 まら(→しじこ)
3.†里芋の茎
- たつせがねえ
- 立つ瀬がない[漂準語だが良く使う]
- たっても
- とにかく すぐに 何を置いても「今、たってもやらにゃあならん(今すぐにやらなくてはならない)」
たってもたたんでも=たっても
- たっとる
- 立っている[たっとる、たっとる、とも]
- †たてる
- 閉める「戸のあけたて(戸の開け閉め)」[たてる、だけでは余り使わない]
- たなご
- [魚名]海たなご
- だなさん
- [←旦那さん]旦那さん(以前は役人・医師に言った だんさん、より上]
- たねまきざる
- [種撒き猿〕金北山(きんぽくさん・きんきたやま)の山頂近くの自衛隊のレーダー基地の下に出る雪型 田圃の仕事(たしごと)の開始を伝える「たねまきざるが出るとたしごとがはじまる」<哩言>
- たのくろ
- 田圃,田圃の所,田圃のあたり[←田の畔・畦(くろ:あぜ)、壟(くろ:土の盛り上がっている所)「たのくろんところ、たっとったさ(田圃に立っていたよ)」(→くろ くろがり たしごと)
- たばこのみ
- 煙草を喫う人[(煙草喫い、とは言わない)→のむ]
- たびして
- 島の外に出て仕事(や学業)をして
- たびのもん
- [旅の者]島以外出身の者、又は出身は佐渡でも佐渡以外に住まいがある者で佐渡に転勤してきた者(流れ者的意味合いも有る)[→しまのもん]
- たぶら
- 股もも(=ももたぶら)
- たぼこ
- 煙草「たぼこ、とってくれえあ(煙草を取ってくれよ)」
- †だぼらふく
- 大ぼらを吹く[標準語?]
- だまかす
- 騙す,一本取る「あのもんにだまかされた」
- たまし
- [魂]1.魂(たましい)
2.根性「たましがたらん[→諺]」
- たまむし
- [虫名](庭、林、縁の下等にいる)だんごむし[触ると玉状になるから]
- たまる
- 1.溜まる[標準語]
2.たるむ,たわむ,ゆるむ「ゆきで電線がたまった(雪で電線が弛んだ)」
- ため
- ため池「ためでどんぼあびてきた(溜め池で水遊びをしてきた)」
- だめら・だめっちゃ・だめらっちゃ
- だめだ(⇔いっちゃあ)
- だめんこと
- 駄目な事[こ、にaccent有る事有り](→ばかんこと やぼんこと わるさ)
- たも・たもあし
- がに股○脚「あいつ、たもら(あいつがに股だ)」
- たらかす
- なだめすかす,子供をあやす「赤ん坊をたらかす」
- だらみ
- 鱈の白子[(東京弁の)きく]
- だらり
- 木で甘くなる割りと大きな柿、甘くなるまで木に生らせておく、「はちや」より小さいが混同することも有る、(→はちや)
- たらんぼ
- 1.たらの芽[春先、若芽を採り、天ぷら・お浸しで食べる]
2.つらら
- だりい・だーりい・だーるい
- だるい
- たれ
- 1.(料理の)たれ[標準語]
2.(みそ汁・醤油等の)こぼれ・垂れた物 垂れた事
- だれや
- 誰だ
- たんく・たんける
- 担ぐ,持ち上げる,持っていく「これ、たんけてくれっさあ(これを持っていってくれよ)」
- だんごばち
- [団子蜂][昆虫名]熊蜂 丸花蜂[丸くて黒くて黄色の筋が入っている]
- だんごばな
- [団子花][E植物名]クローバー 白爪草(=みつば1)
- だんさん
- [←旦那さん]旦那さん[以前は神主・巡査に言った だなさん、より下]
- たんたん
- (幼児語?)卵
- †だんとう
- [←断頭?](地名・屋号)墓場の事(=らんとう らんば)
- だんぶり
- とんぼ(=らんぶり†ざんぶり)(→やまとんぼ くろとんぼ かとんぼ)
た、ち、つ、て、と、文末
[ち]
- ち
- [乳](紐等で縛る為の)適し口「わらじのち」(=みみ)
- 〜ち
- 〜だ〜よ[断定・同意?]「そうだっち(そうだよ)/ちがうっち(違うんだ)」
- ちいせえ
- 小さい
- ちいっと
- ちょっと
- ちいと
- ちょっと
- ちいとばか・ちいとばかし
- ちょっとばかり
- ちかしぶって
- 馴れ馴れしくて
- ちかしぶる
- 馴れ馴れしくする
- ちかま
- 近く,近所
- ちかまわり
- 近道,抜け道を通る事[とおまわり、の反意語]
- ちからいっぺえ
- 力一杯(=せえっぺえ)
- ちぎ
- (俵等を計る)でっかい計り
ちくじむ→ちょこじむ
- ちくちく
- 1.徐々に段々に
2.チクチクする[標準語]
- ちくっと
- ちょこっと
- ちくと
- ちょっと少し
- †ちごう
- 違う,異なる
- ちごて
- 違って,そうで無くて[違う、は、†ちごう・ちがう]
- ちじこなる
- ちじこまる,小さく屈む,小さくなる
- ちじこねる
- ちじめる,小さくする
- ちそ
- [←紫蘇]しそ[佐渡には死ぬ迄、『ちそ』がしその標準語だと思っている人が居るとの事」ちそのは(しその葉)ちそのみ(しその実)
- ちち
- [←乳]お母さん[羽茂地区](→かあかあ⇔とやん)
- ちっくい
- 小さい
ちっせえ=ちいせえ
- ちったあ
- ちょっとは,少しは
ちっと・ちと=ちいと
- ちっとばし
- 少しぱかりちょっとぱかりちっとぱかりちょっとだけ
- ちのうすいもん
- 血縁の薄い者(=うすいもん)
- ちのこいいもん
- 血縁の濃い者(=こいいもん)
- ちびくそ
- 小さい野郎(罵倒語)
- ちびっと
- ちょっと
- ちびっとばか
- ちょっとばかり
- 〜ちゃ〜だ・です
- [〜の所には動詞の終止形促音便・未然形否定形がよく入る]
「そうっちゃ/ちがうっちゃ/こまるっちゃ/どうもならんちゃ(そうなんだ/ちがうんだ/困るなあ/どうにもならないなあ)」
*そうだっちゃ、とは余り言わない。[言う所も有る(新穂)との事]
*近頃は頻繁には使われない。(特に若者には)(=〜じゃ〜じぇ)
<佐渡おけさ>「こいちゃこいちやでにどだまされた。またもこいちゃでだますのか」(「来いちゃ(来なさい)、来いちゃ」と言われて行ってみて、二度も編された。又も「来いちゃ」と言って騙すのか)
- ちゃ〜
- [感嘆の芦](相川地区)「相川の『ちゃ一』はのまれんちゃ一(ちゃー=ちゃ:茶)沢根の『てえ』は食われんてえ(てえ=たい:鯛)」(俗踊)(→あちゃ〜)
- ちゃげえ
- ちゃがゆ 番茶の入った粥[両津方面](→しらげえ)
- ちゃだし
- 急須
- ちゃちゃふうさ
- (本来整った物の)ごちゃごちゃ ぐちゃぐちゃ めちゃくちゃ「なわ、ちゃちゃふうさにしてどうするさ(縄をごちゃごちゃにしてどうする)」
ちゃちゃふうちゃ=ちゃちゃふうさ
- ちゃっこい
- 小さい(→ちっこい ちっさい)
- ちゃづけじゃわん
- ご飯茶碗
- †ちゃのみじゃわん
- ご飯茶碗[湯飲み茶碗では無い]
- ちゃらくらげ
- いたずらげな,不真面目に冗談をこく,いいかげんな
- ちやらつく
- 1.(小銭等を)ちゃらちゃらいわせる
2.いい気になる
- ちゃり
- 氷滑り用の、断面が三角形の下駄 又、その下駄の金具の刃の部分 比較的金持ちの子供が買えた(→わっこう・わっか・たけげた)
- ちゃりいれる
- 1.(冗談めいた)言葉で横槍を入れる・邪魔をする 冷やかす
2.合いの手を入れる
- ちゃんちゃんと
- ちゃっちゃと,さっさと仕事の速い様,良く働く様
- 〜ちゅう
- 〜すると(=〜つう)「そいっちゅうても(そう言っても)/それっちゅうのも(そう言うのも)/そうするっちゅうと(そうするとすれば)」
- †ちゅうちゅうらしい
- 沢山な,沢山らしい,大袈裟な
- †ちゅうちゅうげえ
- 沢山な,沢山らしい,大袈裟な
- ちゅくじむ・ちゅくじょむ
- しゃがむ,屈む,腰を屈める
- †ちょうさや
- よいやさ[祭りの掛け芦]
- †ちょうせんねぎ
- [植物名]行者にんにく(ぎょうじゃにんにく)<=あいぬねぎ>
- ちょうしもん
- お調子者
- ちょうしにのる・ちょうしんのる
- 調子に乗る
ちょきがお→ちょっきがお
- ちょこじむ・ちょこじょむ
- ちゅくじむと同
- ちょこちょこぎ
- [←ちょくちょく着る?]普段着[以前は外出着を言った](→じょーじゅーぎ)
- ちょこちょこする
- 動き回る,小足で歩く
- ちょこっと
- 少し,ちょっと
- ちょっき
- 左利き,左ぎっちよ(=ひだりちょっき)
- ちょっきがお
- 短い顔,寸詰まりの顔
- ちょっきり
- きっちり,ちょうど
ちょっこら→ちょっこり
- ちょっこり
- 小さい,ちょっと,しばらく
- ちょっこりちょっと
- 素速く,速く
- ちょっとばし
- ちょっとばかり[金井]
- ちょこんと
- ひょっこりと「ちょこんとあらわれた(急に現れた)」
- ちょび・ちょびん
- 小形,小さい事,小柄
- ちょろちょろ
- 1.少ない水の流れる様[標準語?]
2.†子供の歩く様よちよち
- †ちょろっと
- うっかりと,ついひょいと「ちょろっと財布を落とした」
- ちょんがり
- 浪花節(語りを中心とした)浪曲
- ちらつかす
- ちらつかす 前以てそれとなく知らせる[標準語?]「まえもってちらつかせておいてもらわんと、(前以てちらつかしておいて貰わないと、)」
- ちりちりっちゅうめ
- 恐ろしい目,恐れ縮まるような目
- ちりやき
- 死んで葬式前に火葬にする事[主に佐渡では本葬前に火葬にする]
- ちろちろと
- ちらりちらりと
ちん=ちんでえ・ちんだい
ちんだい=ちん・ちんでえ
- †ちんちんかもかも
- 仲良しの様
- ちんちんなか
- 仲良し
- ちんちんやき
- 雀の焼き烏[塩味]「雀、ちんちん焼きにしてたべんかや」
- ちんでえ
- 黒鯛(=ちんだい)[新潟:ちんだい]
- ちんでるめ
- [←血の出る目]こっぴどい事,ひどい目(→いやっちゅうめ しぬっちゅうめ)「ちんでるめにあわすぞ(ひどい目に遭わずぞ)=しやっつけるぞ」
- ちんば
- 足の無い人[差別的表現]
- ちんまるこい
- 小さくて丸い
た、ち、つ、て、と、文末
[つ]
- ついぞ
- ついに,とうとう
- 〜つう
- 〜という「そりゃなんつうことだ(それはなんという事なんだ)」
- つかう
- 1.便う[漂票準語](→つこう)
2.風呂・風呂場をつかう(特に)風呂に入る「ふろをつかう」
- つかねる
- 束ねる「藁をつかねる(藁を束ねる)」
- つきる
- 生地が古くなって破れやすくなる,引っ張ると破れる様になる「生地がつきた(服の生地がよれよれになって破れた)」
- †つく
- [←築く]きずく,土や石を積む[つきにわ(築庭)のつく、か](→つぼ)
- つくばい
- トイレの平らな手洗いの鉢[古い標準語?]
- †つくばう
- 座る,正座する(=おつくべしい)(→おつくべ)
- つくぼうてくれ
- 座ってくれ(→ねまる おつくべ)*つくぼうな、とは言わない
- つぐら
- 幼児篭(赤ん坊を入れておく篭](=こしき)[新潟:ちぐら]
- つくり
- 刺身[標準語?](=おつくり)
- つくりぐり
- 栽培した栗(→やまんくり かちぐり ぱんぱんぐり)
- つぐる〜
- 次の〜「つぐるひ(次の日)/つぐるあさ(次の朝)」
- つくろう
- [繕う][標準語?](→けえつくろう)
- †つけぎ
- 1.††マッチ
2.先に硫黄の付いたマッチ状の棒[戦後多く使った]
- つけぐすり
- [付け薬]塗り薬
- つけにする
- 帳簿に付けて措いて貰って後でまとめて払う[佐渡に多い]
つけばらい→せっきかんじょう
- 〜つける
- 〜し慣れる「やまのみみはくいつけない(山の茸は食べ慣れて無い)」
- つこう
- 1.使う「つこうてくれっさ(使ってくれよ)」
2.作る,出す(?)「おひやいっぽんつこうてくれ(水を一杯出してくれ)」
- †つちみざ
- 地面(=みざ)
- つっかかる
- 1.突き当たる
2.なんくせつける,文句を言う[標準語?]
- つっかけ
- サンダル類[標準語?]
- つつみ
- [堤]大きい溜池(→ため)
- つつみかくし
- 隠す事[標準語?]「つつみかすしすな(隠し立てするな)」
- つてがある
- 知り含いが居る[*手蔓・縁故・特別の関係は指さない]
つと=わらづと
- つながれた
- 連れて行かれた,刑に服した,捕虜になった「シベリアヘつながれた」
- つぱな
- [茅花]1.千茅(ちがや)[大きくなった物 以前は、†ちばな、と言った]
2.小さい千茅(ちがや:千の茅、の意味)の若い穂「上皮を取って生で食べる]
†つばのこ=つぱな2
- つぶがい
- [貝]げんこつ程の茶色の巻き貝でばい貝の大きい物に似ている
- つぶす
- 1.たたく,たたいてけがをする「ゆびをつぶした(指をたたいて怪我をした)
2.圧をかける,潰す[標準語]
3.壊す「車をつぶした(車を事故で駄目にした)」
4.(生きている鶏を潰して)肉にする
つぶじぇん=つぶぜん[新潟:じぇん・じぇじぇ・おじぇじぇ(お金、銭)」
- つぶせん・つぶぜん
- ばら銭,小銭,硬貨,じゃらじゃら
- つぶる
- つむる「めえつぶれ(目をつぶりなさい)」
- †つぶろ
- ひょうたん†男の性器の比喩
- つぶろさし
- 羽茂村の神社に奉納する大神楽系の伝統芸能 棒状の物を股間でさすり、二人の女神を追い掛けるユーモラスな五穀豊鰻の舞い。葛西家に伝わる
[←†つぶろ(ひょうたん:男性の陰物を暗示)十さすり」
- つぼ・つぼにわ・つぼのうち
- 庭(本来)座敷の庭(→ひらき)
- つぼつく
- [つぼ(坪庭?)を作る(築く?)]庭を作る
- つぼなる
- (自動詞)すぼまる,つぼむ,すぼむ「朝顔の花がつぼなる」
- つぼねる
- (他動詞)すぼめる「口をつぼねる(黙る)/傘をつぼねる(傘をすぼめる)」
- つまらん
- つまらない,下らない「つまらんことでしかられた」[標準語?]
- つみつくり
- 羨ませて悪い心を起こさせる事「つみつくりだ」
- つめくそ
- 爪の垢「つめくそほどの(爪の垢ほどの)」
- つめてえ
- 冷たい(=しびてえ)[標準語?]「つめてえねん(冷たいよ)」
つらい→つれえ
- つりがくる・つりんくる
- [比輪」お釣りが来るやりすぎる[標準語?]
- つるしがき
- 干し柿
- つるはねた
- 山芋の蔓(つる)が切れる・取りに行くとその筋が切れて判らなくなった[11月、晩秋の寒い日が続く様になると山芋は地面の辺りで茎が枯れて切れる]
- つれ
- 仲間,友達,一緒に来た人[標準語?]「そのもん、わたしのつれだ」
- つれえ
- [辛え]つらい「かたいとーて、ちょーつれえ(肩が痛くてとても辛い)」(→せつねえ)
- つれそい
- つれあい,配偶者
- つわもん
- 気の強い者[標準語?]「つわもんだ」
- つんけんどん
- つっけんどん,無愛想な[つっけんどん、とも言う]
- つんこ
- 山頂(→つんぶり)
- つんつく
- 着物の短い様
- つんぶり
- てっべん,とんがっている所
た、ち、つ、て、と、文末
[て]
- †てあぶり
- 火鉢,ストーブ類
- であるき
- 家の外に良く出歩く事「あこのばやんはであるきがすきだ」
- ていっぺえ
- [←手に一杯]眼界,出来る限り「いそがしゅーて、ていっぺえだ」
- †でえ
- 代,時間,間(→でえんねえ)
- でえく
- 大工(→ばんしょう)
- でえこん
- 太根
- てえすい
- 疲れた,疲れて困った[国仲](=てえーそい)
- てえそ
- [←大層]大変疲れる,困る「体がてえそら(体がだるい)」(→てえすい・てえそい)
てえ一そい=てえすい[両津]
- でえどこ・でえどころ
- 台所(→でえろこ でろこ でえろころ でろころ)
- でえなく・てえーなく
- 間もなく「でえーなくくるわさ(もうすぐ来るよ)/でえなく、しなあさあ(まもなく死ぬだろうさ)」
- でえねえ
- 1.死ぬ「でえねえわさ(もうじき死ぬさ)」
2.間がない,期間が短い
3.蓄えが持たない
- でえぶ
- [←大分]だいぶ
でえろこ・でえろころ=でえどこ
- てえんと
- ちょこんと,ぴょこっと「てえんとたこうなっとるやま(一つだけ高くなっている山)」(=てんと)
でえんわえ=でえねえ(→でえーなく)
- でおう
- 出会う,会う、〜せえで「あの子にでおうて、たいへんこまった(あの子の事で大変困った)」
- でおくれ
- オールドミス,行かず後家[差別語]
- てがいく
- [手が行く](世話等の)手が居く,手が及ぷ
- てがおよばん
- [手が及ぱん]手が届かない,そこまではやれない・やりかねる・出来ない
- てかけ
- 二号,愛人(←てをかける)
- でかしいした
- 有り難うございました
でかしました・でかしましたな(=でかしいした)
- てがつかん
- 手が付けられない,やるにやれない「いそがしゅーて、しごとにてがつかん(忙しくて仕事をやっていられない)」
- てかつく
- てかてかする,てかてか光る[標準語?]
- てがでん
- 手が出ない,手が出せない,買えない「ねがたこうててがでん(値段が高くて買えない)」
- てがひける
- やるにやれない,思い切ってやれない
- できたひと
- 出来のいい人,申し分の無い人,好い人,人間が出来た人,性格の良い人,円満な人,人格が素晴らしい人
- でぎらい
- 出ず嫌い,出無精(⇔でずき)
- てーきん
- だっちょ(病名)[水津]
- 〜できん(:けど・けも)
- 、出来ない(けれど)
「そうはできんけど、やってみる(そうは出来ないけれどもやってみる)」
*〜できる、は、でにaccent 「できるかさ(出来るかね、出来るかい)」
- †でく
- 人形
- でけえ
- でかい,おおきい
- でこ
- 額,おでこ(→びんこう)
- てこいれる
- てこ入れをする,難題に力を入れて対処する
- †てしお
- [手塩]小皿[昔は調味科の塩を入れたらしい](=おてっしょ)
でしこ・でしこう[←弟子の子]弟子
- でしゃく
- でしゃばり,でしゃばった事「でしゃくゆーな(でしゃばった事言うな)」
- てずから
- みずから,自分から,(わざわざ)手で行った
でずき
- [出好き]
1.外出好き,出歩きたがる人
2.でしゃばり好き(⇔でぎらい)
てっこうもり
- (特にご飯の)山盛り[てんこもり:新潟]
てっしょ→てしお
- てて
- 手,お手々[幼児語](=おてて)
- てておや
- 父親
- ててっぴゅ
- 1.山鳩[鳴き慣れないときの鳴き声からか](=ててっぴょ)
2.春蘭?
*ててっぴゆが鳴くと雨が降るとの言い伝え有り[山鳩は捻くれ者で言った事の反対の事ばかりしていた。死ぬ時、その性格を見越した母鳩は川のほとりに埋葬するように言う。遺言だけはちやんと間いた山鳩は雨が降り母の墓が流されそうに為るのを心配し「ててっぴゅっぴゅ」と鳴く、との事]
- ててっぴゅっぴゅ
- 山鳩・きじばとの鳴き声。臍曲がり,とんでもないやつ,あまのじゃく「あいつはててっぴゅっぴゅだ」(→もっこ)
- でとった・でとった
- 出ていた
- でとる・でとる
- 出ている
- でとんだけど・でとんだけれど・でとんだけも
- 出ているんだけれど
- †てにをは
- 初歩,ひふみ,いろは[←文章の書き方]
でーねー→でえねえ
- てのごい
- 手拭い,てふき
- てのつかん
- 手の付いて無い,まだやって無い「てのつかんしごと」
- †てのべあしのべ
- 躾の無い様,だらし無い様,気ままな暮らし
- てばなしでは
- 無条件では,何も文句なしでは,気楽には[標準語?]
- ではろう
- 出払う,家の者が皆外出する「いえのもんはみんないま、ではろうとる」
- †てびかえる
- 手を控える[てをひかえる、とも]
- でびんこう
- でこっぱち,出た額「でびんこうとはいいものだ、びんこうってもはなうたず(俗踊)」
- てぶらで
- [標準語?]何も持たないで(=からてで からみで)
- †でべすけ
- でしゃぱり(→でずき)
- てまおしい
- (やっても無駄になることが判っていて)時間が惜しい,やっても時間の無駄だ
- てまくいもん
- 何も出来ない,入役立たず†手間ばかり掛かる(無意味な)仕事
- てまこぎ
- 時間を借しむ(→こぎる)
- てましごと
- 賃仕事,お金を貰って引き受けた仕事
- てまらくな
- 手間を掛けても無駄な「てまらくだ(無駄だ)」(→らくなに ぜんらくな じぇんらくな)
- てめえ
- 1.おまえ[標準語?]
2.手前,前のほう[場所]
- てもなく
- わけなく,単純に,簡単に,けんもほろろに[標準語?]
- でゃぁこん
- 大根(=りゃあこん)[だいこん、とも言う]
- てらまいりせん
- 葬式時、100円位づつ いろきのものから集めて、親族代表がお寺参りする時の舞銭(→いろき いろきのもの)
- †でれすけ
- 1.飲み込みの悪い者,頭の悪い者[←でろすけ、でくすけ、でくのぼう?]2.†酔っぱらい,飲み助
- でろ
- 1.[昆虫]どろおいむし[背中に泥状の物を付けていて、苗代に出る害虫、葉脈に沿って葉を食べるため、葉が白くなる]
2.泥(→べと)
- でろかご
- でろを捕る細長く浅いざる状の機械・道具
でろこ・でろころ=でえどこ
- でろとり・でろはき
- (掃くようにして行う)どろおいむしの駆除[早朝に行った]
- てをかける
- 女に手を出す(→てかけ)
- てをくれる
- (朝顔や野菜等に)支え木・添え木をする事
- てをつっこむ
- 余計な事をわざわざする[標準語?]
- でんがく
- 田楽焼「鮫のでんかく」
- †てんぎり
- 櫓で漕ぐ舟の総称(たらいぷねも含む)
[佐和田では昭和30年代まで北海道船と言う大きな舟が来て、竹製品、特に鰯等で肥料を作るための大樽のたがに使う割いた竹の半製品を買いに来たが、港の桟橋に着けず、『てんきり』で運んだとの事]
- てんぎり・てんぎりぐそ
- 固くて太い大糞[野糞をするとすぐ判る、との事]
- てんきあめ
- お天気雨,狐の嫁入り(=ひんてりあめ)[『ひんてりあめ』より、こちらの方が一般的で若者向き。尚、『おてんきあめ』とは余り言わない.]
- てんぐるま
- 肩車
- てんごいう
- 強情な事を言う,強情張る「てんごこくな(強情張るな)」
てんごうこく=てんごいう
- てんごうもん
- 強情者
- てんごこき
- 強情な事を言う者,強情者[てんぽこき、とは異なる」(→てんぽこき)
てんごこく=てんごいう
てんごゆう=てんごいう
- †でんごろめる
- ひっくりかえる,でんぐりかえる[佐和田](→てんぼげえり)
- でんじでんぱた
- [田地田畑]でんちでんぱた,田畑
- てんじょう
- 上のほう,高い所「てんじょうのほうへ行く(高い方へ行く)」(いわゆる天井の意味も有る)
- †でんち
- 懐中電灯
†でんちいみい・でんちのみい→でんちんみい
- †でんちんみい
- [←電池の実]乾電池[←でんち(懐中電灯)に入れる実物]
- てんちょう・てんちょうさま
- [天長様]天皇
- てんでんに
- てんでに,ばらばらに,各自(勝手)で
てんと→てえんと
- てんばり
- 1.雨戸等の上の方の停め具・しんばり棒(→しんばり せんばり)
2.一階の天井と平行の、スライド状になった二階の入り口の戸
- てんばりこうたか
- [←てんばり(1・2)を閉めたか]
1.戸締まりしたか てんぱりをしたか[特に深夜、寝る前に]
2.二階の入り口のてんばりを閉めたか[特に冬場に]
- てんぽうげいな
- とんでもない事,有りべかざる事(=さかてんぼう)
- てんぽげえり
- [←とんぼ返り]仰向けに寝転がる[両津](→でんごろめく)
- てんぽこき
- 嘘つき(→てんごう)
- てんぽこく
- 嘘をつく
た、ち、つ、て、と、文末
[と]
- どいこった・どゆこった
- どういうことだ
- といた
- 板戸[標準語?]
- どいもんだ
- どういうもんだ,どういうものだ
- 〜とう
- 1.〜(し)たく「そのこと、しとうねえっちゃ(そんなことしたくない)」[売りとうねえ、行きとうねえ、買いとうねえ、等](→とも とうも)
2.〜(し)たよ「いっとう(言ったよ・行ったよ)/おきとう(起きたよ)/くうどう(食ったよ)」
- †とういも
- [唐手]里芋の一種で長さは約30cmで紡錘形で、煮ると里芋の様な粘りで少し甘い味がする(→きょういも)
- どうかこうか
- どうやらこうや,らまあなんとか[標準語?]
- とうぐわ
- [唐鍬](歯の有る備中鍬の様な)普通の鍬[日本式の鍬(U字形の所に嵌め込む鍬は『あぜぬりぐわ』と言う](→あぜぬりぐわ びっちゅう)
- どうごじる
- 鱈やすけそう鱈のあら(頭、骨身、尾の部分等)と大根を味噌したてで煮た汁。近頃は身を多く入れた物が多い。体が暖まる.美味。
(=どごじる どんぼじる)
- とうさいの
- (牛馬の)一歳の[標準語?]
- とうさん
- 父親,家長「ここのとうさんおるかさ(ここの家の父親は居るかい)」
- †とうじゅう
- 薄馬鹿(=とうびゃく→とうじゅう てんぽせん)
- とうすめ
- 1.灯心「自い綿で出来た綱]
2.白い素焼きの平皿に油を入れて灯心を浸し、その先に火を付けた明かり[神柵等に供えた 大昔は照明にも使った]
- とうつく
- 取り付く,つかまる,しがみつく
- とうつけ・とうつけん
- マッチ(→つけぎ)
- どうで
- 1.どうして「どうでそうおそいんだ(どうしてそう遅いんだ)」
2.どうりで,なるほど
「今日、やすみだ」「どうでゆっくりしとる(どうりで休んでいるんだね)」
- どうてえ
- 胴体,腹辺りの体 *〜たい(標準語)は『てえ』になる事が有る「してえ(したい),くいてえ(食いたい)、てえ(鯛)」
- 〜どうでえ
- 〜(は)どうだい「天気はどうでえ」
- どうでもいいけもよお
- どうでもいい事だけどさ
- とうとうじる
- 豆腐汁,豆腐の味噌汁[豆腐だけの時、葱等を入れる時がある]「しろまんまにとうとうじる(昔の御馳走との事)」(→ととじる)
- どうなるさ
- どうにもならないぞ「そのことしてどうなるさ(そんな事をしてどうするんだ、どうもならないではないか、止めとけ)」
- とうのむかし
- [←疾くの昔]ずーっと昔,ずーっと前
- †とうびゃくせん[当百銭]
- 天保銭[以前は、†大きくてうすのろの馬鹿者、を指した。江戸時代、天保銭=百文であった物が明治時代、天保銭=八文=八厘通用になり、大きくても一銭玉に及ぱない物・馬鹿、という比喩があった](†天保銭馬鹿)
- どぅーぶく
- 袖付きちゃんちゃんこ,綿入れ羽織(=どうぶく)
†どうぼう→りょうぼう(=ぎょうぼう)
- とうまめ
- そらまめ
どうめくら→どめくら
- 〜とうも
- (=ーとも)「みとうもねえ(見たくもをい)」(→〜とう)
- どうもならんし
- どうしようもないし どうしようもない どうもならない
とうやん=とうさん
- とうら
- [←俵]たわら(→さんだわら)
- とうろ・とうろやさん・とうろやき
- さぎちょう、どんどやき[小正月(1月15日)に神社の境内で燃やす]
- どえらい
- (程度が)大きい,途方も無い
- とおくい
- 遠い,遠くの「とおくいたんぼを『おきのた』とゆう(遠くにある田圃を『おきのた』と言う)」
- とおし
- 細かい糠やごみを落とす物・道具[板状・蓑状]
- とおりばた
- 道に面した「とおりばたの家」
- どかどか
- 汁等が濁ってる様「汁がどかどかしとる(汁が濁っている)」
- どかゆき
- どかどか降り積もる雪,牡丹雪
- ときまに
- たまに,時々,希に,時たま
- ときに
- [時に]時に,さて[話題の転換に入れる、標準語?]
- †とくそいろ
- [木賊色]とくさの色,青黒い色,心痛で顔色が悪くなる(→ぶずいろ どすいろ)
どげえ→どんげえ
- どげんして
- どういう風にして「どげんしてやれってゆうんか(どういう風にやれと言うのか)」
- どげんな
- どんな,どんな感じの,どんな様な
- とこ
- 畳の,床畳の中身
- とこ
- [所]ところ
- どこうべ
- くそ頭[相手の頭を馬鹿にした言い方]
- とこがえ
- 畳の(上ござの)張り替え,畳みがえ
どごじる→どうごじる
- とこづく
- 病気等で寝込む
- とことこ
- 1.炭火の盛んに興る様子
2.†赤ん坊の這う様「とことこ這う」
3.無心に歩く様子[標準語]
- とことこむし
- 大きめの毛虫[尺取り虫ではない]
- とこのうえ
- 畳の上に張るござ
- ところ
- [植物名]おにどころ[山芋 属多年性蔓草 山芋に似ている今ほ殆ど食べないが、以前は春先に根を掘って茄でて食べた。お茶の様なほろ苦さ有り、との事]
- とこんと
- ちょこんと(→てんと)「とこんとのっとる(ちょこんと乗っている)」
- どこんとこ
- どこの所,どこが
- どさかえす・どさけえす
- 大騒ぎになる,混乱する「どさかえした(太騒ぎになった)」
- どさどさ
- 1.†どやどやと「どさどさひとんとうる(大勢の人が通る)」
2.大雪等の降る様子[標準語]
- どさゆき
- 大雪
- どし
- [←同士]友達「どうら、どしが出来たか(どうだ、友達が出来たか)」
- としとり
- 年越しの大晦日[数え年では元旦になると年令が増えた為][標準語?]
- としはのいかんもん
- [←年端のいかない者]子供
- としや
- 大晦日の夜
- どーす
- [間投詞:驚いた時、相手に対応する語]えーっ!(=どっさぁー)「あいつ、/そのことしたかさ、どーす。/ヘー、どーす、そのことしたかさ。/ヘー、そのことしたかさ、ど一す。(あいつ、えーっ!そんなことしたのかよ)」
- どすいろ
- 暗褐色,濁った色(→ぶすいろ とくそいろ)
- どすこべ
- [罵倒語]馬鹿[本来、馬鹿頭とか腐れ頭の意味。こべ(頭、額)]
- どすばか
- [罵倒語]ひどい馬鹿(→もっこ かたもっこ)
- どたぐそ
- でかい糞(特に)でかくて量の多い糞(→てんぎり)
- どたぐつ
ぶかぶかの靴,大き過ぎる靴
- どたつく
- 肥満する,でぶになる(とても)太る
- とたて
- 一番最後(順序の)終わり「たうえはあこのうちがとたてらさ(田植えはあそこの家が最後だな、最後に終了だな)」
- どたどたした
- 肥満した「どたどたしたひと(とても太った人)」
- とちくるう
- あわてまごつく,とても忙しい
- とちつく
- まごつく(→とちめんぼうくう)
- とちとち・とちとちと
- 幼児の心持たない歩く様「とちとち歩く」
- †とちめんぼうくう
- [橡緬棒食う]戸惑う,慌てる[古い標準語]
- とちゅうなか
- 途中,中途,やっている最中
- とっかえこ
- 取り替えっこ
- とっかえる
- 取り替える
- †とっかぶせる
- 上からかぶせる
とつかまえる→とっつかまえる
とつかまる→とっつかまる
- どつく
- どつく,押して倒す,ぶっとばす
- とっくら
- とっくりと十分に良く「とっくらはなしあおう(よく話し合おう)」
- とっくりかえ
- るひっくりかえる
- どっさえ
- [罵倒語]今畜生(こんちくしょう)[両津]
†とっさん=とっちゃん
- とっそく
- とっくに,急いで,既に
- 〜とった
- 〜していた「いきとった(生きていた)/たべとった(食べていた)/しっとった(知っていた)/やっとった(やっていた・食ぺていた)」
- どっちせえ
- どっちにしろ,どっちにせよ
- とっちゃん
- お父さん[少し尊敬した良い意味]
とっつあん=とっちゃん
- とっつかまえる
- 捕らえる,捕まえる
- とっつかまる
- 捕まる,捕らえられる「酒酔い運転で警察にとっつかまった」
- とっつき
- 会った感じ,取り付き「とっつきのいい人」[標準語?]
- とっと
- 鳥,鶏
- とっときの
- 取って置きの,とても良くて出さないでおいた[標準語?]
- とっとことっとこあるく
- 軽快に歩く
- †どっとせん
- 感心出来ない,不満足な,すっきりしない「どっとせん奴」
- とつとつと
- 速くなく下手に,ゆっくりポツポツと[古い標準語]「とつとつとワープロをうっとる(ゆっくり下手にワープロを打っている)」
- とっぱずす
- 取り外す
- †とっぱずれ
- 端,外れ[今は、はずれが普通]
- とっぱな
- [突端・凸鼻?]
1.先端一番前
2.岬
3最初,初め
- どつんぼ
- つんぼ,耳の全然聞こえない人(差別用語)
- ととじる
- 魚・魚の擦り身・魚の擦り身の団子の汁・味噌汁(→とうとうしる)
- どでえ
- [←土台]どだい,元から,元々
- どてっぱら
- 1.腹
2.(人間の)度量[標準語?]
- ととき
- [植物名]つりがねにんじん[以前食用植物]
- ととくそ
- おっちょこちょい,軽率な者,そそっかしい者
- ととくれる
- (爪や指が)まくれる・ささくれる
- とね
- 山の尾根
- とのぐち
- 戸口,家の入り口
- どのん
- どの,どんな
- とばかす
- 飛ばす,スピードを出す,走らす「車をとばかす」
- とばち
- 戸や障子
- とぶせ
- 土葬(→ちりやき おんぼう いろき)
- どぶだめ
- 下水の入った溜池,汚い溜池,(汚い)下水溜め
- とぶらい・とぶれえ
- 弔い,葬式(→ぶらくとぶれえ たしょとぶれえ いろき)
- どべ
- 1.びり,一番最後
2.†泥(→べと)
- どべえ
- 灰(元は、木灰(木を燃した後の灰)]
- どぼしこむ
- (水の中に)なげこむ(=どぼす)「いけんなかにどぼしこまれた(池の中へ投げ込まれた)」
どぼす=どぼしこむ
- どまつく
- まごつく,戸惑う
- どめくら
- 「ど盲]目の不自由な人,見ても良く見ない人[比喩](→めくさり)[差別的]
- 〜とも
- 〜(し)たくも(=〜とうも)「みともねえ(見たくも共い)/やりともねえ」
- ども
- [魚名]ほっけ(=どもしじゅう)(→しじゅう ほんしじゅう)
- どもこもならん
- どうにもこうにもならない,どうしようも無い
- どもしじゅう
- [魚名]ほっけ[しじゅう、とは異種](=ども)(→しじゅう ほんしじゅう)
- どやす
- 大声で叱る・文句を言う[標準語?]
- とやん
- お父さん[割りと良い意味]
- †とらせる
- (割りと値打ちの有る物、骨董品・絵画等を)与える,あげる,くれてやる
- とらせん
- とらない
- とらばさみ
- 獣(むじなや野兎等)を狩る罠[標準語]
- どらやき・とらやき
- 鴬あん・つぶしあんを1cmのカステラ状のスポンジに広く乗せて巻いたロールケーキ状の御菓子[全ての家ではないが多くの家で4月15日の春祭の日の来客・鬼太鼓担当者に振る舞う。他に羊羹・水羊羹・音色や桃色の羊羹を用意する家も有る]
- とりあう
- 相手にする,言う事に耳を領けてやる,相手になってやる[標準語?]
- とりあげばあさん・とりあげばば
- 産婆
- とりこぼし
- (家等の)取り壊し・解体(→こぼし こぼす とりこぼす)
- とりこぼす
- 1.取り壊す(=こぼす)「古屋をとりこぼす」
2.取り落とす[標準語]
- 〜とりゃ・とりゃあ
- 〜(し)ていれば「やっとりゃわかる(やっていれぱ判る)」
- 〜とる
- 〜(し)てるている「あのもん、おこっとる(あの奴、おこってる)/つれとる(連れている・釣れている)」
- 〜とるか
- 〜ているか[疑問]「つれとるか(連れて・釣れているか)」
- とろい
- うっすら馬鹿な,愚鈍な,のろい[標準語?]「とろいもん」
- とをたてる
- 付き合わない,世間の人と交際しない
- どん
- 愚鈍,愚か,馬鹿,世に疎い「どんなやつ」
- どんけ・どんけー・どんけえ
- どれくらい(→こんけー)「どんけら(どれくらいだ)」
- どんげ・どんげえ
- どんな「どんげくらいだ(どれくらいだ)」
- とんざ
- 仕事着,野良着,作業服「そこんどんざきて、(そこの野良着着て、)」
- †とんちき
- 粗忽物,愚か者,慌て者[標準語?]
- とんちぼ
- 狸[むじな とも言う。むじなの子という説有り]
- †とんちん・どんちん[水溝]
- (厚手の綿入りの)ちゃんちゃんこ,はんてん [新穂]かいまき,[両津,梅津](薄手の)ちゃんちゃんこ
- とんつく
- おっちょこちょい(=とんとこ 1)
- とんとこ
- 1.軽率な者,おっちょこちょい(=とんつく)
2.軽やかに歩く様
- どんどこや
- 占い屋,占い師,八卦見[畑野町に一軒、以前は真野町にも有った。占いをする時の擬音語から]
- どんびゃくしょう
- 小作,貧乏な農家(=みずのみ)
- どんべふぐ・どんべぶぐ
- [魚名]小さい草ふぐ(食用
- 空揚げ、味噌汁が美味。佐渡の草ふぐは無毒であるとの事?)[国中]
- どんぼ
- (川や池での子供の)水浴び,水泳ぎ,水泳,遊ぷために川や池に入りに行く事「ためでどんぼあびてきた(溜池に入って遊んできた)」
- どんぼあびる
- (水に入ったり泳いだりして)水遊びする
どんぼじる→どうごじる
- とんぼのこ
- やご,とんぼの幼生[以前は余りやご、と言わなかったとの事]
た、ち、つ、て、と、文頭