な、に、ぬ、ね、の、文末
[な]
- 〜なあ
- [終助詞]〜はねえ・なあ[同輩以下に使う以上は〜のう]
- ないてもわろーとも
- [泣いても笑っても]幾らじたばたしても,どの様にしても
- なおす
- 1.修理する[標準語]
2.しまう,片付ける,揃える,ちゃんとする「人が来るからそこらをなおしておけ(人が来るのでそこらを片付けておけ)」「はきものをなおす(履物を揃える)」
3.ある地位に就ける(丁寧語)「物部神社の神主を加茂神社の神主になおす」
- なおらい
- [直来]お神酒を貰って宴会をする事(特に神社の歳礼の後)
- なおる
- 1.治る・直る[標準語]
2.座る「そこになおってくれ(そこに座ってくれ)」(→ちょこじむ おつくべ)
- ながぎもん
- 労働しなくても良い人の服装,旦那様[農民から羨ましがられた]
- ながこうじょう
- 長くどい挨拶[古い標準語]
- †なかさい
- [地名]間、の意味
- ながさきばってん・ながさきばってい
- 長崎風の「ばってん」言葉羽茂、西三川、豊田、海府、水溝方面に残っていたとの事,明治期生まれの人は使っていた
- ながしい
- 長い(=なげえ)
- †ながじり
- 長っ尻(ながっちり)長居[ながっちり、と言う事が多い]
- ながす
- 1.流す[標準語]
2.(特に情報を)流す話を伝える[標準語?]
- なかせえ
- 半道(出掛ける)道の半分
- †なかたかゆび
- 中指(→たかたかゆび)
- ながとめ
- 長めに(短い所を)少し長く
- なかなおり
- 1.仲直り[標準語]
2.†死ぬ前に病人が一度回復する事
- なかばん
- 仲間共有「なかばんにする(共有する)」
- なかばんで
- 仲間で共有して「なかばんでいかんか(一緒にしないか)」
- ながびつ
- [長弼](容器・入れ物・運搬道具の)長持[標準語?]
- なかまにする
- 共有する,一緒にする「なかまにせんか(一緒にしませんか)」
- ながむし
- 白米につく白くて長い幼虫,こめむし(穀象虫)の幼虫
- ながも
- [海草名]ほんだわらの若い物「酢味噌、みそ汁にして食べる。美味]
- ながや
- [長屋・長家]納屋[栗材の柱の物は良い物とされた](→くりのはしら)農家の作業場の小屋,家畜小屋(→うまながや うしながや)
- なかやすみ
- [中休み]
1.休憩[標準語」
2.中断「梅雨のなかやすみ」
- ながれもん
- (佐渡島外から来た)ならず者(→なんばた)
- ながれる
- 1.流れる[標準語]
2.まとまらない「はなしはながれた」
3移動する,移る「宴会は二次会でほかへながれた」
〜なきにゃ=なけにゃ
- なきみそ
- 泣き虫,よく泣く者
- なきりぼいちょう
- 菜切り包丁(→ほいちょう 魚ぼいちょう 刺身ぼいちょう)
- なけにゃ・なけにゃあ
- 〜(も)なければ「金もなけにゃあ、なんもできん(金も無いんで何も出来ない、金も無ければ何も出来ない:主観的)」
- なけりゃあー
- 〜(も)なければ「金もなけりゃあ、時間もない(金も無いし時間も無い:客観的)」
- なごう
- 長く「なごうかかる(長くかかる)」
- なごうなる
- 長くなる(=なごなる 1)
- なごなる
- 1.長くなる(=なごうなる)
2.†横になり長まる
- なさえに
- 斜めに「なさえにきる(斜めに切る)」[←†なそえ・なさえ(斜め)]
- なさえにかまえる
- 斜に楕える,実直に聞こうとしない(=しゃにかまえる)
- なじみ・なじみのもん
- 知り合いの人,(男でも女でも)付き含ってる人
〜なしゃませれ〜なさいませ[丁寧語](→おしめなしゃませ)
- なす
- 1.返す(→金をなす 借金をなす)
2.(子供を)産む「こをなす」
- なすび
- 茄子[なす、とも言う]
- なすびのしんやき
- [茄子の鴫焼き]なすのしぎやき[なずびのでんがく、とも]
- なすりつける
- 1.(罪等を)なすり付ける[標準語]
2.塗り付ける「ペンキをなすりつける」
- なたざいく
- [←鉈細工]→なたぜえく(→せえくがはやい)
- なたぜえく
- 不細工,ぶす,不美人
- なただ
- 荒削りだ,不細工だ,ぶすだ,不美人だ
- なたづくり
- [銘作り]ぶす,不美人,不細工な顔
- なちから
- 塩辛[国仲・両津]
- なちもん
- 塩辛[水津]
- なついも
- ジャガ芋(=にどいも にろいも)
- なっかし・なっかし、いい
- それでいい,そんなもんだ[良い意味で使う]「それでなっかし(それでいいな・いいよね・それで0Kだ)」「なっかしらな(そんなもんだな)」[付け言葉的]「なっかし、いい(それでいい)」
*なっかしわるい、とは使わない
- なつじぶん
- 夏の頃[標準語?](→いまじぶん ふゆじぶん)
- なにい
- 何だと,何ですか,何どうしたんだ
なにさ=なにやー
- なにせえ
- 何しろ
- なにせえっちゅんじゃ
- 何をしろと言うのか
- なにやー
- 何だー(=なにさ)「なにやー、なんかよーか(何だい、何か用かい)」
- なのこし
- 得意な事(芸事・書道・絵等)で記念の物事を遺す事「なのこしにひとつしてくれやさ(記念に何か一つしてくれ)」
- なぶる
- からかう,いじめる[標準語?]
- なまぼせ
- 生干し,半乾きの干物
- なまんすけとう
- 生のすけとう鱈(⇔かたせ)[両津](→なまぼせ ぶえんもの)
- なみだがね
- [涙金]わずかな慰謝科・手切金・補償金
なめこい=なめらっこい
- なめぜい
- ひしお[魚を味噌で浸けて合わした物][両津]
- なめたように
- きれいすっかり[標準語?]
- なめらっこい
- 滑らかな,滑らかだ,滑り易い,すべすべしている
- なめろ
- なめくじ「なめろでて、こまるっちゃあ(なめくじが出て困る)」
- なもかも
- 何でもかんでも,みんな
- なもねえ
- 何も無い(=なーもねえ)
- なら
- 涙(→ならんでた)
- ならから
- (食べ物の)おから[両津]
- ならん
- 〜(しては)いけない「そのこと、してはならんぞ(そんな事はしてはいけない)」
- ならんこと
- [←ならぬこと]有ってはいけない事,してはいけない事,起こったりしてはいけない事
- ならんでた
- 涙が出た「あんまりかれえもんくたもんし、ならんでた(余りにも辛い物を食べたので涙が出た)」
- なりじょけ
- 不精「なりじょけなもんさけ、そうじやってもへただ(不精者なので掃除が下手だ)」
- なんかかんか
- 何かかんか,何かしら,あれこれ(=なんだかんだ)
- なんした
- 何かした,どうかした「おめんて、なんしたさ。みせてみい。(お前の手はどうしたんだ。見せてみろ。)」
- なんして
- 何で,どうして,いかにして「なんしてきたんか(何で来たんだ)」
- なんしに
- 何をしに
- 〜なんだ
- 〜(し)なかった「こなんだ(来なかった)/やらなんだ(しなかった)」
- なんだかんだ
- あれこれ,あれやこれや「なんだかんだゆーても、それはだめら(あれこれ言ってもそれは駄目だ)」[標準語?](=なんかかんか)
- なんだかんだっちゅうても
- 何だかんだと言っても,何と言おうとも,何と言っても
- なんだかんだゆーても
- 何だかんだと言っても,何と言おうとも,何と言っても
- なんたら
- 何という,何たる「なんたらことだ(何ということだ)」
- 〜、なんだや〜
- [間投詞]なんだったっけ、えっと、[話しをがら文の切れ目に入れる。英語の”〜,you know、〜”に当たる](≒あれだかや)
- なんちゅうこと
- 何という(ひどい・悪い)事[こ、にaccent有る事有り]
- なんちゅうのんさ・なんちゅうのんや
- (話の内容について)何と言ったのかね何という名前なのか
- なんつ
- 何歳「なんつになったか(何歳になりましたか)」
- †なんつうこと
- 何ということ(=なんちゅうこと)
なんっちゅうても=なんだかんだっちゅうても
- なんどき
- 何時
- なんともね
- 何とも無い,大丈夫だ[平accent]「いまからうえてもいいか(今から植えても良いか)/なんともね」
- なんばた
- [南畑]不良,乱暴者,言う事を聞かぬ奴[相川の金山で、信州の南畑から来た乱暴な鉱夫頭の出身地名から、南畑という名の部屋頭がいて乱暴者であった事、南畑という部屋がありそこの鉱夫達が乱暴であった事、という三説有り」
- なんばん
- 唐がらし[古い標準語?]
- †なんぼ
- いくら,どれくらい「なんぼのもんだ(いくらの物か)」
- †なんぼなんでも
- いくらなんでも[いくらなんでも、の方が普通]
- なんも
- 1.何も「なんもいらん(何も要らない)」
2.何でも「なんも、くれい(何でも<いいから>くれ・渡してくれ)」
- なんもかんも
- 何もかも「なんもかんもおわった(何もかも終わりました)」
- なんや
- 何か「なんや、おこっとる(何か起きている)」
な、に、ぬ、ね、の、文末
[に]
- にいぼとけ
- 最近亡くなった人(新しい仏様、から)(=しんぼとけ)
- にがおもい
- 負担がある,責任が重い,負担が有り過ぎる,責任が重過ぎる
にがかるい⇔にがおもい[標準語?]
- にかや
- 二階屋,二階の有る家
- にくとうしい
- 憎たらしい,憎らしい
†にくとしい=にくとうしい
- †にくとしげ
- 憎たらしげ(⇔いとしげ)
- にげえて・にげーて
- 逃がして「にげえてやる(逃がしてやる)」
- にごじゅう
- 同じ者・物,似ている者・物「あいつはにごじゅうさ」
- にたかよったか
- 似たり寄ったり
- にちゃがくる
- (特にご飯が)傷みかかって糸を引くようになって悪くなる
にちゃくる=にちゃがくる
- にちゃにちゃする
- ねちゃねちゃする,ぬかるむ
- にっかん
- [入棺]湯棺をした後お棺に入れる事[湯棺→入棺→散り焼き→本葬の順]
- にてもにつかん
- 似てもにつかわない,全く似て無い
- にどいも
- ジャガ芋(=にどいも・にろいも なついも)
- にとる
- 煮ている,似ている[にてる、とも言う]
- にになる
- [荷になる]1.荷物になる,邪魔になる
2.負担になる
- にのう
- 1.布を織り込んだ丈夫な荷紐[三本でぐみあみにし、ロープ状 背負う時使用]
2.藁で作った稲等負う縄(→ぐのう かんなわ)
- にのくがつげん
- [二の句が告げん]次の言葉が出ない,答えに窮ずる
- †にのめになる
- 解らなくなる,のめりこむ(=ぬめになる)(→はまりきって)
- にばぜん
- [←二番膳]朝寝坊して朝ご飯に遅れる事・食いそびれる事・遅れて食べる事「にばぜんでぎょうぎんわるい(遅れて朝飯を食べてお行儀が悪いぞ)」
- にまめら
- まめまめしく働く,良く働く「あのもん、にまめら」
にゅうがん=にっかん
- 〜にゃ・〜にゃあ
- 〜(し)なくては,〜(せ)ねば「はなしをせにゃならん(話をしなくてはならない)」
- にやす
- 煮る,沸かす「にやしてくれ(煮てくれ)」
- にょうにょうさん
- 1.お月様,月
2.(死んだ人の)仏様,死んだ人・祖先の霊「にょうにょうさんおがむ」[国仲]
3.お坊さん[水溝:くげさん、とも言う]
- にらみごく
- [←にらみ十ごく(ごっこ・競争)]にらめっこ
- にろいも
- ジャガ手(=にどいも なついも)[一年に、二度収穫出来るから]
- にわか〜
- 急な〜[標準語?]「にわかび(急な火・火力、強い火)/にわかだき(急に強い火で物を煮る事)」
- にわつく
- [庭築く]庭を作る,造園する(→つぼつく)
- にをおろす
- 責任有る仕事を果たす[古い標準語]
- †にんじゅう
- [人衆]仲間「おんぐるべーも、うおにんじ*う(→おんぐるべー)」
な、に、ぬ、ね、の、文末
[ぬ]
- ぬいご
- 藁の実の付く所の茎、藁の芯
- ぬいごぼうき
- 上記『ぬいご』で作った藁箒(わらぼうき)
- ぬいごわら
- 藁の芯の部分で編んだ縄[北海道方面に運ぱれ漁綱に使われた](→かんなわ ほっかいどうせん すぐりわら)
- †ぬいはしん
- 縫い物,裁縫(=はしん)
- ぬいもん
- 縫い物,裁縫
- ぬか
- 籾殻穀物等の外皮 *粉状の、米糠、では無い(→こぬか まめぬか)
- ぬかす
- [卑語]言う「なにぬかす(なにをいいやがる)(平accentか、ぬにaccent)」
- ぬかづけ
- 糠味噌[小糠(米の糠)+味噌]で漬けた物[野菜だけで無く鰯・錆・秋刀魚等の魚の糠漬けが有る]
- ぬかった
- I.油断した
2.道等がぬかるんだ[標準語?]
- ぬかばち
- 小さい蜂
- ぬからん
- (狡くて)抜け目のない,利に聡い「ぬからんやつ(抜け目のない奴)」
- †ぬかりだ
- 湿田[今は殆ど無い](=じゅぶじゅぶした田)
- ぬくい
- 暖かい(=ぬっくい)
- ぬくとうて
- 暖かくて「こたつ、ぬくとうてでられん(こたつが暖かくて出られない<出たくない>)」
- ぬくとまる
- 暖まる[自動詞]
- ぬくとめなおし
- 暖め直し
- ぬくとめる
- 暖める[他動詞]
- ぬくまる
- 暖まる(=ぬくとまる)
- ぬくめる
- 暖める(=ぬくとめる)
- ぬけさく
- 間抜け,馬鹿,あほう[標準語?「あほ」とも言う]
- ぬける
- もぐってしまう,滑ったり潜ったりする「雪でぬける(隆った雪で足が潜ってしまう)/みちがぬける(道がぬかるんで靴が潜ってしまう)」
- ぬし・ぬしや
- [呼び掛け・卑語]お前(=おんし・おんしや)(→おめ)
- ぬすんこき
- 盗っ人泥棒「ぬすんこきねこ(泥棒猫)」
- ぬた
- どろどろの,泥「田がぬたになった(たんぼがどろどろになった)」(=のた)
- ぬたぬた
- ねばわば,ねちゃねちゃ[ぬめりがある状態む(=のたのた)
- ぬっくい
- 暖かい(=ぬくい)
- ぬっち・ぬっちや
- 塗り物屋の店,塗り物職人
- ぬっぺ
- (新潟料理の)のっペ(偽新潟料理の)のっぺ汁 魚の擦り身を団子にした汁[のっぺ汁は新潟本来の料理では無い。のっぺは元来煮物の一種]
- ぬっぺらぼう
- 1.(妖怪の)のっぺらぼう[昔話では、むじなの化けた物]
2.平らな様子,のっぺりした物
- ぬめ
- 判らなくなる状態(=にのめ)
- ぬめになる
- 判別出来なくなる,判らなくなる(=ぬめんなる にのめになる)「着物の柄がぬめになる(着物の柄が判らなくなる)」
- ぬめりこむ
- のめり込む(→ぬめんなる)
- ぬめりんくる
- ぬめる様になる,(腐ったりして)ぬるぬるする様になる
- ぬめんなる
- わからなくなる,のめり込む,(一緒懸命に張り切って)のめり込む(→はまりきって)(=にのめになる)
- ぬらりくらり
- のらりくらり
- ぬりつけごく
- (責任等の)なすり含い[本義:塗り付け十競争(ごく)]
な、に、ぬ、ね、の、文末
[ね]
- 〜ね・〜ねえ
- 〜(が)無い「かね(が)ね(金が無い)/じかん(が)ねえ(時間が無い)
*本来、〜の所には名詞が入る、動詞の未然形は入らない。動詞の否定は〜んを使う。しかし、現在は混同されつつある。
×知らねえ→○しらん ×食わわえ→○くわん ×やらねえ→○やらん ○びんがねえ・びんね ○びんぎがねえ ○くうことね ○やることね
- 〜ねえし
- 〜(が)無いので「かねもねえし、はらえんさ(金が無いので払えない)」
- 〜ねえけも
- 〜(が)無いけど,無いけれど「かねがねえけもはらうわ。(あまり金が無いが払う)*無い訳では無い。払いたくない事の婉曲表現。」[ね、か、けにaccent]
- †ねえもせん
- 有りもしない無理をして出したなけなしの[平accent]「ねえもせんかねはたいてこうたっちゃ(なけなしの金を出して買ったんだぜ)」
- ねえやん
- 姉さん,あねさん
- ねかしつける
- 寝かす,眠らせる
- ねかせる
- 寝かす,眠らせる[標準語?]
- ねから・ねっから
- 元から,元々,根本から[標準語?]
- ねき
- そば,傍ら「いえのわき(家のそば)」
- ねぎもん
- [←安着物]丹前・どてら等の総称
- ね、きるむし
- [←根を切る虫]よとう虫,とう蛾の幼虫・芋虫畑の地中にいて、栽培植物の根や茎をちょきんと切る[新潟
- ねきりむし]
- ねくさる
- [卑語]寝ていやがる「まだ、ねくさっとったか(まだ寝ていやがったか)」
- ねぐせえ
- (食べ物が)少し傷んでいる「このおかずはわぐせえ」
- ねごうてもねえ
- 願ってもない,もっけの幸い,幸運にも,ちょうど良い「それはねごうてもねえことだ(それは願ってもない事だ)」
- ねこじれ
- 睡眠中に寝違えて首筋や肩が痛くなる事
- ねこじれる
- 1.寝違えて首筋や肩が痛くなる
2.寝そびれる
- ねじかける・ねじをかける
- (時々)はっばをかける、元気付ける
- ねじばな
- [植物名]もじずり[花の穂がねじれている、ねじれずり(捻れ摺り)の意味]
- ねずみさし
- [植物名]と松(としょう)葉が針状の樅の木
- ねせる
- 置いておく
「まめをねせてなっとうをつくる(豆を置いておいて発酵さぜて納豆を作る)」「金をねせておいては、しにがねだ(金を持っているだけ・家に置いておくだけでは無駄だ)」
- ねそぼい
- 寝そびれて気嫌の悪い事「ねそぼいいう(起きっぱなでぐずぐず言う)」
- ねちゃがくる
- ねちゃつく,粘る様になる(=にちゃがくる)
- ねちゃねちゃする
- くっつく,ねちねちする,粘る(→にちゃにちゃ)
- †ねつい
- ねちっこい,しつこい,くどい「ねついやつ(ねちねちしている奴)」
- ねっこ
- 根元,そば,下の方「はしらのねっこにおいた(柱の下の所に置いた)」
- ねとぼける
- 寝ぼける
- ねぶいち
- 腫れ物,おでき(=ねぶと)
- ねぶか
- [植物名]ねぎ(→あさづき)
- ねぶかのほそいやつ
- [植物名]
1.細いねぎ
2.のびる(=あさづき ひる)
- ねぶてえ
- 眠たい[ねむてえ、とも言う]
- ねぶと
- [根太]ねぶいちと 同
- ねぶる
- 眠る[ねむる、とも言う]
- ねまる
- (平らな所に)座る[すわる、とも言う](→ちょこじむ おつくべ)「そんなとこにたっとらんでねまれっちゃ(そんな所に立っていないで座れよ)」
- ねめつける
- 1.睨みつける[平accent]「ねめつけてきた(睨んできた)」
2.便所で気張ってきた[両津]
*ねめてきた、と混同か?
- ねめてきた
- 便所できばって来た「トイレでねめてきた」[両津][国中は平accent]
- ねめる
- 便所できばる[両津][国中は平accent]
- ねら
- [←根太(ねだ)]縁の下の組木(ねだ、とも言う)
- 〜ねん
- 〜だよ「つめてえねん(冷たいんだよ)」
- ねんからねんじゅう
- 年がら年中[濁点が抜ける],いつでも
- ねんごろに
- 懇意に,親密に,仲良く[標準語?良く使う]「あそこんもんとはねんごろにしとる(あそこの家の者とは親密にしている)」
- ねんねんしい
- (子供に)寝なさい
な、に、ぬ、ね、の、文末
[の]
〜のー=〜のう
- 〜のう
- 1.[終助詞]〜(が)なあ,ねえ[理由]「それがのう、(それがねえ、)」(→なあ)
2.[感嘆詞]なあ,ねえ,おい[呼び掛け]
- のうがっこう
- [農学校]佐渡農業高等学校(→さこー,りょうこー,あいこー)
- のうした
- 無くした[なくした、とも言う]
- のうする
- 亡くす,無くす[なくす、のおする、とも言う]
- のうて
- 〜(で)無くて「それでのうて、これくれさ(それしやなくて、これをくれ)」[の、にaccent有る事有り]
- のうても
- 無くても「それは、のうてもいい(それは、無くても良い)[平accent]しのうてもいい(しなくても良い)(=せんでもいい)」
- のうなった
- 無くなった,亡くなった[のくなった、とも言う]
- のうなる
- なくなる(なくなる、とも言う)[平accentも有り]
のうのうさん→にょうにょうさん
- のうやすみ
- [農休み](集落・小地区の)田植え終了の休み
- のお
- [のう、とも言う事が出来る]
- 〜のお
- 〜(は)ねえ「あのもんはのお、たびのもんさ(あの人はねえ、よそ者だ)」
- のげえり
- †野辺送り(今は)火葬場へ行って帰る事(→いろき)[のげえり、に行った事に代える、本葬時に遺牌の前でいろきの者達がグルグル回る儀式(?)が有る]
- のげえりのぜん
- 葬儀後に出されるお膳[本来、野辺送りの後に式場に戻って出されるお繕。いろきの者、がお籍に着く]
- のげる
- 煮崩れる「おゆんなかいれっぱなしでもちがのげた(お湯の中に入れっ放しておいて、餅がどろどろになってしまった)」
- のさばらせる
- (子供等を)甘やかせる,甘えさせる
- のさばる
- 1.のさばる,いい気になって増長する[標準語?]
2.†甘える
- のしかかる
- 寄っかかる「ねむりこけてのしかかってきた(眠ってよっかかってきた)」
- のした
- 1.乗せた
2.伸した「のした餅」[標準語]
- のしてくれ
- 乗せてくれ「のしてくれーさ(乗せてくれよ)」(のせて〜、とも言う)
- のす
- [伸す]延ばす,広くする「餅をのす(餅を伸餅にする)」
- のそのそしとる
- のそのそしている
- のそっと
- のっそりと,のそのそ,のそのそと[標準語?]
- のた
- 1.どろどろ「道がのたになる(道がどろどろになる・ぬかるむ)」(=ぬた)
2.波
- のたくる
- 1.這う,這って歩く,這って行く
2.(人が)だらだらしている,だらけている「のたくっとる」
- のっけ
- 初め「のっけから(初めから)」[古い標準語?]
- のっこす
- 追い越す
- のっぺり
- のっぺらぼうな,平板な,締まりのない[標準語?]
- のどがつかえとる・のどがとおらん
- 心配でたまらない[比輪][標準語?]
- のの
- 布
- ののこ
- 綿入れ[着物名]
- ののさん
- お婆さん[相川](→ばあやん)
- のべる
- [の、にaccent有る事有り]
1.述べる,伸べる[標準語]
2.差し出す,提出する,渡す「この手紙、のぺてくれ(この手紙を出してくれ・渡してくれ)」
- のむ
- 1.(煙草を)喫う
2.飲む・承知する[標準語]
- のめしこき
- 怠け者[新津でも同]
- のやき
- [野焼き]1.†野外の火葬
2.野の雑草を焼く事[標準語]
- のろ
- 喉「のろんいてえ、やあ。(喉が痛い、厭だなあ。)」
- のろまにんぎょう
- [←野呂松人形]佐渡に残る江戸時代からの伝統的な人形芝居 滑稽な狂言で昨今の事柄等も入れた当世風な台詞を交えて上演したりする
- のろまんこと
- 馬鹿な事(=ばかんこと→やぼんこと)
- 〜のん
- 〜の物(=もん)「わたしんのん(私の物)」
- 〜のんか
- `なのか,〜のか「さむいのんか(寒いのか)」
- 〜のんし
- 〜なので,〜物なので(=もんし)[の・も、が混同?]「今日はさむいのんし、いかせん(今日は寒いので行かない)」
- のんべんだらり
- だらしない,うだうだして「のんべんだらりとする」
な、に、ぬ、ね、の、文頭