文末

[ま]

ま、
まあ、「ま、っぺえっとくれ(まあ<酒でも>一杯飲んでくれ)」
まいかたけ
毎食,食事の時はいつも(→かたけ ひとかたけ ふたかたけ みかたけ)「まいかたけたまごをくう(食事はいつでも卵を付けて食べる)」
いまい
でんでん虫,片つむり[サドマイマイ、は佐渡独自の種]
†まう
1.舞う[標準語]
2.訳が判らなくなる(→ぐれる ぐれもう)[1の意味からか?]
3.→もう
まおとこした
[間男した]夫の有る女が姦通をする・浮気をする
〜まがい
見せ掛けの〜,いんちきの〜,〜ごかし「しんせつまがい」[標準語?]
まがっと・まがりと
曲がり角
〜の一家,一族,血筋「このき(あそこの血筋)」(=るい)
しあげる
捲りあげる(→たくしあげる)
げて
1.曲げて[標準語]
2.是非とも[標準語?]「そこをげてっとくれ」
げてとる
曲解して埋解する,こじつける
まごじいさん
ひいじいさん
ごなる
丸くなる
まごぱあさん
ひいぱあさん
さかんとき・さかっちゅーとき・まさかんちゅーとき
まさかの時,万一の時
ましだ
言うことを聞かない悪い子だ(=ましんつらだ)(→ぞうよら)
ましばつく
瞬く(まばたく)[国仲]
ましゃくにわん
適して無い,不適当だ,道理に適って無い
ましんつら
鉄面皮,言うこと聞かない奴(→ましだ)[まし、は猿の古い蔑称]
まーずい
まずい,おいしくない,良くない
ますのもん
[升の物]穀類,五穀,升で計る物
〜まする
〜(し)ます[丁寧語]「行きまする」[赤泊・相川]
まだるい→まだるっこい

まだるくしい=まだるっこい

まだるっこい
まだらっかしい
ちがい
1.間違い[標準語]
2.凶事,悪い事,良くない事(→まちごうて)
まちかた
町の家々,町(まち)
まちかたの
町に住んでる人
ちごうて
間違って,取り違えて,変な事をして
っと
もうちょっと,もう少し(=もちっと もそっと) まちば[町場]町の所,商店などが有る家並み[標準語?]
まちびしい
待ち遠しい
まっこみ
巻き込み †渦巻
まっこむ
巻き込む
まっちゃなし
侍った無し[まったなし、とも言う]
まっちゃかける
待ったを懸ける
って
凄く,とても,とっても,全く,ひどく[程度が大きい様](→かったに)「って、もくてちかん(とっても重くて太変だ)
っと
もっと「っと、れ、れさ(もっとこれをくれよ)」
まっとう
まとも,真面目,正直,嘘つかず(→まてな)
まっとうら
まともだ「あのもん、まっとぅにしー(あの人はまっとうだから・まともだから・真面目だから)」
まつのんせい
[松の先生]→まつんつみ 2
まつぼぼ
松笠(=まつのぼ まつんぼ)(→ぼぼ)
まつむかえ→おまつさん

まつん
1.松の葉を取り木の形を整える事
2.松の箭定人(=まつのせんせい)
まてな
真面目な,正直な,まともな「まてなにんげん(真面目な人)」
におう
まにあう「やっとにおうた(やっと間に合った)」[にあう、とも言う]
におわんかった
間に合わなかった
ねこき
人まわばかりしている人「ねこきんな(まねするな)」
まねごと
まねてやってみた事,本当の仕事では無いが有る程度やれる事
[間歩]坑道「相川鉱山のまぶ」
1.〜のまま
2.良くしぱしぱ「まあること(良く有る事)」[標準語]
3.ご飯,食事「ま、くか(ご飯は食べたか?)」
†ままえる
弁償する,償う
まみや
眉[「まみやの旦那さん、めかけを連れて、花見にいったら、ほうぼの人が、くちぐちゆうた、顎の下こちょこちょー。」という童歌(あやし歌)有り]
まむすび
堅結び,玉緒び「まむすびたもんし、どけん(堅持びしたのでほどけない)」
まめ
息災,達者,元気「めらか,めだか・めだえ?(元気ですか)/のもんはまめら(あの者は元気だ)」(→あしまめ てまめ)
まめじゃくし
1.(味噌を煮る時等の)煮豆をする時の杓子
2.小さ目のおかずをよそる木の杓子
まめぬか
豆がら,豆の殻(→ぬか こぬか)
めを
(干して)豆を落とす,豆を脱穀する
まもち
白い餅[草餅、豆餅、黍餅、橡餅、粉餅(こもち)に対して言う]
†〜まりい
〜だろう「そうだまりい(そうだろうよ)」[(特に)真野町豊田]
丸く「まうする(丸くする)」
まるうつしだ
生き写しだ,そっくりだ「先代とはまるうつしだ」[国仲]
まるがら
丸い砂利,玉砂利[庭などに敷く](→がら)
まる
丸っこい,丸い
まるい=まるくい

まるっい・まるっい=まるくい

まるね
着物を着たまま寝る事
まるば
[丸刃]刃物の刃が潰れて切れなくなった物
まるぼちゃ
丸ぼちゃ,丸くて柔らかい[大正時代に持てた女性の顔。明治期は瓜ざね顔がもてた]
まるめもち
丸餅(=ふくれもち)
わり
1.周り[標準語]
2.周りの人達(=ぐるり)「わりがかましい(周りの人がうるさい)」
わりのもん=まわり2

まんぐる
都合良く回る,都合良く回ってくる「金のまんぐりがいい(金回りが良い)」
まんま・まんまん・まんじゅう
性交,女性器「まんじゅうはかおはかんけえわえ」

文末

[み]

みあかし
[御明かし]→おみあかし
見ろ,見なさい「い(それ見ろ)」
い→みよい

自分で人のために支払う,自腹を切る(=みぜにをきる)
みい
[←身を食う]自分で自分の身を食う(蛸の連想)損をする,自分で自分のお金等を使い減らす
っぱい
精一杯,出来るだけ(=せっぺえ)
いみい
[見い見い]見ながら[動詞未然形を重ねると、〜ながらの意味になる]
みいみい
[幼児語]虫 みいや
見なさいよ・見なさいね「それ、みいや(それを見なさい)」
みうちの
身内の者(=やうちんもん)
みが
[実が入る](穀物の)実が入る,実る,成熟する[標準語?]
みかたけ
一日三度の食事,毎食(→まいかたけ かたけ ひとかたけ ふたかたけ)
みがたん
[身が立たない]立つ瀬が無い,いたたまれない,手前が悪い
みがたん
身が持たない,やってられない
みざ
[御座]地面,土の上「そこのみざにすわれっさ(そこの地面に座りなよ)」
みさけえなし・みさげーなし
見境無し,分別が無い[標準語?]
みずあげ
実際の手取り,儲け[標準語?]「ことしのみずあげはくない(今年の田圃の収量が少ない・儲からない)」
みずび→どんぼあび

みずがそう
水が合う,行った所の暮らしが合う
みずがさわん
水が合わない,行った所の暮らしが合わない
みずのみ
水飲み百姓,小作貧乏な農家
みずもの
どうなるか判らない物[古い標準語]「試験は水物」
みぜに
[身銭]自分のお金「みぜにをきる(身銭を切る・自腹を切る)」
みそくうた
[←見損なった]期待外れだ,がっかりした,がっかりだ「のりきし、けた、みそくうた(あの力士が負けてしまった、がっかりだ)」
みそこうた=みそくのうた

みそよごし
(特に野菜の)味噌合え(=よごし)
みたて
[見立て]1.診断「医者のみたて」
2.選定「嫁のみたて(嫁選び)」
みたり
三人(→よったり)[ひとり、ふたり、みたり、よったり、ごにん〜、の順]
みちなか
[道中]途中,行く途中,出掛ける道の路上
†みつご
[←みどりご]赤ん坊,小さい子[古い標準語
みつごの魂、百まで]
つじ
[三辻]三叉路(→よつじ)
みつば
1.グローバー,白爪草(=だんごばな)
2.三つ葉(野菜)[標準語]
みとむねえ
みっともない(=こみとむめえ・こみとむねえ)[も→む、に変わる事がある]
みにらん
1.身にならない(=みにへえらん)
2.†落ち着かず気が気でない
みにえらん
身につかない,覚えられない
みにえん
一生賢明に出来ない,集中して行えない
みのうち
[身の内]身内,肉親(=†みのもん)
†みまめら→にまめら

1.きのこ,茸(→ずべり まったけ さまつ しばたけ あかみみ しょろ)
2.いかのみみ(=いかんみ)
3.耳[標準語]
4.鍋等の取っ手
みみがゆい
他人が自分の噂をしている(事)
みみかす
耳糞(みみくそ)
みみがたこになる
耳にたこが出来る,同じ事を言われ続けてうざったい
みみくそじくって=みみくそほじって

みみくそじって
1.耳垢を掃除して(→ほじくる)
2.耳糞かっぼじって「みみくそじってきいてくれ(ちやんと良く聞いてくれ)」
みたぶら
耳たぶ(→たぶら)
みめっと
[三+めおと](祖父・父・子の)三夫婦「みめっと揃うと家が栄える(諺)」(三代揃うと家が栄える)[目出度い事と伝]*橋の渡り初めに出て貰ったりする
みやすい
1.見やすい[標準語]
2.見た感しが好い,器量が好い,不快では無い[←醜いの反対](=みいい みよい)
みよい
見た感しが好い,品が好い(感じがする)(=みいい みやすい2)
みよし
舟・船のへさき
みよて
親類,見方(→しんるち みうち うちんもん)
らせん・みらーせん
見やしない,見はしない,見る事はしない,見ないよ
みろうとも
みようとも「みろうともせん(見ようともしない)」
をいれて
一生賢明に,真面目に[標準語?]
みをきる
自腹を切る,自分のお金で払いを済ます
みん
[←見ぬ]見ない
みんか
〜(して)みないか「ってみんか(行ってみないか)」
みんし
見ないし
みんじゃ
[←水屋](台所の)流し(→でえどこ でえろこ)
みんみん
[昆虫名]みんみん蝉[標準語?][他には、にいにい蝉、つくつく法師、油蝉、かなかな蝉がいる]

文末

[む]

むいな
むじな と同
むうらんか
戻らないか,帰りましょう[両津](→かえらんけ けえらんけ)「もう、むうらんかさ(もうかえりましょうよ)」[む、だけaccentの事有り]
かじ
[←むか(百)+じ=あし(足)?]百手(むかで)
むかしんげん
[←昔の人間]古臭くて頑固な人
むかつく
むかつく,むかむかする,腹が立つ[標準語?良く若者が使う佐渡では音から「腹が立つ」の意味が有った、との事]
むき
適合「そのむきにわん(それには含わない)」[む、にaccent有る事有り]
むく
[無垢]純枠,そのまま混ぜないで「ウイスキーはむくで飲む」
むくがに
藻屑蟹(もくずがに)[川の上流にいて、鋏や足に毛が生えている甲羅は7−8cm位、足も入れると15cm位になる 食用可 以前は川の下流にもいて、数も多かった[(→んとう)
むくのまま
[無垢のまま]そのまま混ぜないで「ウイスキーはむくのまま飲む」
むぐっていく
潜って行く(草の根等が)潜って生えて行く
むくね
ころっと横になって寝る事†うたた寝
ぐる
潜る[もぐる、と言う方が普通]
むくろ
1.土鼠(もぐら)
2.亡き空,死体†体格[古い標準語]
げに
[無形に]むやみに,一途に「むげにことわるわけにかん」[標準語?]
ごい
惨い,かわいそう,気の毒な「れはごいっちゃ(それはひどいぞ)」
むさい
汚い[標準語?]
むさむさ
貪って食う「むさむさくう(貪って食う がつがつ食う)」[むしゃむしゃ、とは異]
むさんこ・むさんこう
むやみ,向こう見ず,やたら当てずっぽう(=むっさんこ)「むさんこうだ(向こう見ずだ/やたらにやる/当てすっぽうだ)」
むさんこに・むさんこうに
むやみに,向こう見ずに,やたらに当てずっぽうに
「むさんこうにF しる(やたらに走る)」
「むさんこに7 る(やたらにやる やたらにする(=むっさんこにやる)」
「むさんこうに、んでもる(やたらに何でもする<丁寧で無い>」
むしこす
かんの虫が起きる,子供がひきつけを起こす
むしがさまる
腹立ちが収まる,怒りが解ける、解けて落ち着く
むしくい
虫が喰った農作物(果物、木の実、穀類等)
むしごえ
堆肥
むしじゅう
蒸寵(せいろう),蒸し器
むじな
たぬきのこと[本来の「むじな」は現在いなく、本土狸である」(→むいな)
†むしのこ
頭の毛に付くしらみの卵[しらみ取りの櫛で掻くとバラバラと取れたとの事今は無い]
むしやき
[蒸し焼き]田畑の雑草・枯れ葉を焼く[蒸しながら焼くと生乾きの物も焼ける 焚火、とは異。または、虫焼き、か?]
むしわらい
赤ん坊か何の気無しに笑う事「なにおかいもんだ、むしわらいとる(何がおかしいのかな、赤ちやんが何か笑っている)」
むす
すかしっ屈をする「れ、したさ(誰がすかしっ屁をしたんだ)」
むずがいい
むず痒い[終止形]「〜がむずがいい」
むずがゆうて
むず痒くて「むずがゆうてちかん(むず痒くて困っている、どうにもならない)」(→むずがいい)
むずこうて
むずかって「かが、むずこうてまる(赤ん坊がむずかって困る)」
むすび
お結び,お握り[標準語?]
せる
(天候が)蒸す,蒸し暑い「きょうは、むせますう(今日は蒸しますね)」
*むしますのう、とは言わない
むちゅう
[夢中][病名]卒中,脳卒中,意識不明「じいおれてむちゅうだ(爺さんが卒中で倒れて意識不明だ)」
むつき
[襁褓]おしめ[古い標準語](=しめし)[日常会話には余り使わず、文語的語。日常会話では「しめし」と言う]
むっくらおきて
朝むくっと起きたらすぐ
むつごい
1.同じ事を何度もしなけれぱならないね面倒臭いね持て余す「しごとがむつごい(仕事を持て余す)」
2.味がさっぱりしていない,味が濃すぎる,もたれる,ごてごてずる「あじがむつごい」
むっさんこ
無性に,あてずっぽに,やたらに無理矢理(=むさんこ)
むっつら
むっつりした,黙っている「むっつらしたとだ(寡黙の人だ)」
[旨・胸]心中,胸中,心「ねにとうてい(良く考えて見ろ)」[古い標準語]
†むねのしらせ
胸騒ぎ,予感
むらにっとう
[村日当]公共的な道普請や堰上げ等の村等でする仕事に付いて取り決めた一日当たりの賃金・日当[作業の当日出られない人は5000円払う(平成7年真野町、合沢地区)]
むりからぬ
無理では無い,当然な[古い標準語]
むりむしょうに
無性に,無理矢理にでも
むろ
[標準語?]→こうじむろ いもぐら

文末

[め]

めえ
[前]まえ「めーのこと(前の事)」
〜めえ
〜まい「おめには、わかりめえ(お前には判りまい・判る訳がない。)」
めえ〜
目が〜[以下の語で、え、になるか、がにをるかは多頻度の物を採る]
めえかけ
[←前掛け]前掛け
めえだま
[←繭玉]まゆだま[正月の飾りで、搗いた餅に食紅等で着色し繭玉の形に丸めて、葉の落ちた枝に付ける。宗派とかではなく、その家でする伝統の有無で行った。松飾りをする家は繭玉はしない事が多かった、との事。]
めえけた
[←目が剥げた]びっくりした,驚いた,目が飛び出た
†めえめ・えめえ
[幼児語]お化け,恐ろしい物,魑魅魍魎[冥々?迷々?](=ぼおぼお)「えめえるぞ、くのやえ(泣き止まないとお化けがくるぞ)」
めえもうた
目が回った[←目+舞った]
めえらま=めえだま

めえらもち
繭玉の餅
めえり
お参り(=おめえり)「やさんにめえりにく(お宮にお参りに行く)」
えんこと
前の事,以前の事「れは、めえんことさ(それは前の事だ)」
めがぶれる
罰が当たる
めが
良い事が起きる,良くなる,良い結果が出る[標準語?]
めがなせん
目が離せない(=めをはなせん)
めがもう
目が回る(→めえもうた)
めく
[目腐り][差別語][1・2新潟:めくされ]
1.目が病んでいる,目やにが出ている目,が潰れている
2.1の人 
3.人を罵倒する言葉[良く物事を見ていない人に言う?]「このめくさりが」
4.†ほんの僅かの,目糞程の(→めくさりぜん)
†めくさりぜん
涙金,ほんの僅かな金
めくり
花札,花ガルタ[本来、標準語の隠語]
めぐり
[巡り」物貰い,乞食
めぐり
[←目+くり][病名]目の出来物,物貰い,めふんぐり
めけい
竹や木で作った土を運ぶ箕・荒い笊(ざる)
*砂は目が大きくて運べない
めごめご
子供の愛らしい様「めごめごとる」
めじ
[←めじ鮪][魚名]めじまぐろ
めめがき
木に実が付いたまま、黒くなるまで放って置いてから取って食べた柿
めっ!
[標準語]めっ![叱る語]
*佐渡での睨めっこ遊びの歌は以下の通り:にらめっこしましょ、わらっちやまけよ、めっ!(あっぷっぷ、の所に、めっ、が入る)
めっかち
[差別語]片目が潰れた者(=がんち・めつご1)
めっこ
1.めっかち,がんち と同
2.(炊く時に水不足で芯が生煮えの)芯のあるご飯「このま、めっこだ」
めっこう
めっ[幼児を叱る語]
めっこめし
[←めっこ、のご飯]芯のあるご飯(=めっこ2)
めったくそに
めちゃくちゃに,むちゃくちゃに,めったやたらに
†めっと
[←夫婦]めおと[複合語で使う
みめっと(三代の夫婦)、ふためっと(二代の夫婦)なお、ひとめっと、とは言わないむ(→みめっとふためっと)[真野、合沢地区に『めっとうざか』なる坂有り、『夫婦坂(めおとざか)』か?]
めめくそ
めくそ,目やに
めめぞ
1.(針、下駄の鼻緒、板壁の節の)穴「針のめめぞ/下駄のめめぞ/壁のめめぞ」
2.(畑等にいる)みみず
めろう
[女朗]女性を罵る言葉,野郎の対語
めをきる
死ぬ,絶命する
めをむる
1.見て見ぬふりをする,黙認する[標準語?]
2.目をつぶる[標準語?]
めをつぶる
1.目をつぶる[標準語?]
2.臨終の人が目を閉じる、死ぬ
めをなせなん=めがはなせん

めんこい
かわいらしい(=いとしげ)
めんめんどうどう
[子供の遊び](自分一人でする)ぐるぐる回り「めんめんどうどうたら、えもうた(ぐるぐる回りをしたら目が回ってしまった)」

文末

[も]

も〜
もう〜「すこし もちっと もっぽん」
もう
1.舞う「まつりでもうてきた(祭りで舞ってきた)」
2(植物が)萎れて枯れる[水枯れ、立ち枯れ、虫枯れ、総てに言う]「トマトのきがもうた(トマトの株が枯れて萎れた)」
3.(目が)回る「めがもうた(目が回った)」(→めんめんどうどう)
4.(人が)ぐれた(=ぐれもう)
うける
1.儲ける
2.(子供が)生まれる[標準語?]
もうぞう・もうぞうの
(年を取ってぼけて言う)つじつまの合わない事,訳の解らない事(=もうろくう)
もうぞう
年を取って、つじつまの合わない事を言う[若者・成年には言わない](→もうろくいう)
もうろく
1.寝言,朝起きがけで言うぼけた事「もうろくーな」
2.たわごと
もうろく
(もうろくして)訳の解らぬ事を言う(=もうぞういう)
もうもう
1.牛
2.†お化け 子供を脅す言葉(=ぼうぼう)
うらんかさ
戻りませんか,戻りましょう(=むうらんかさ)
〜もくそも、
[卑語
〜内に対象となる語を入れる]「いくもくもね(行くとか行かないとかの問題じやない、行っても駄目だ)」[標準語?]
げる
脱落する,落ちる,抜け落ちる[標準語?](→はもげ)
†もこ
松葉の落ち葉(→こすば)
もこかぎ=もこさりかぎ

もこさりかぎ
細長い竹を並べて、先を曲げて中程を編んで元を束ねて作った熊手[←もこ(松葉の落ち葉)を攫う(さらう)釣(かぎ)](=こすばかぎ)
*かねのもこさりかぎ(金属製のもこさりかぎ)」
っと
ぼんやりと,ぼーっと「もっとしとる(ぼーっとしている)」
さもさと
もたもたと(手間がかかって)「もさもさととる(もたもたしてる)」
もそもそする
ゆっくりする,ぐずぐずする,ぼんやりする,ごそごそする
っと
(無口で)ぼんやりと、のっそりと(=もさっと)
もたつく
1.もたつく,遅れる[漂準語]
2.食べ物が粘り付く・つかえる(=もたもたする)「餅がもたつく」
もち
[餅]1.お餅[標準語]
2.(葉にできる)虫嚢[食用](=はもち)
†もちあそび=もちゃすび

もちいた
[餅板]=はんぼ こうじた
ちぐさ
[餅草]蓬(よもぎ)[標準語?]
ちっ
もうちょっと,もう少し(=まちっと もそっと)
ちっとばかし
もうちょっと,もうちょっとだけ,もう少し,もう少しだけ
もちゃすび
おもちゃ,弄ぶ物「もちゃすび、うてるっちや(おもちやを買ってあげるよ)」
もちゃすびもの
おもちゃ(=もちゃすび)
もつけねえ
かわいそう「いは、もつけえー」*感情を込めて言う(→やるせねえ)
もっこ
1.頑固者(→かたもっこ)「私はもっこですから、一旦言ったら間きません/あいつ、もっこら(あいつはもっこだ)」[*もっこ、とは、特に近親者で頑固なんだがかわいい奴、僧みきれない奴を言い、単なる憎まれ者ではない、との事]
2.タンカ状で、二人で土を運ぶ道具
3.(=もっこふんどし)
もっこのぼう
もっこ2、の棒,てんびん棒
もっこふんどし
(黒くて細い)ふんどし[サポーターとしても使った。越中ふんどしとは異なり、三角形の布切れの各頂点に紐を縫い付けTバック状にして縛るふんどし。水泳用は黒かった、との事]
もってかせ・もってかせえや
持って行かせる(→〜かせ)
もってもちがいい
物持ちがいい[←物の持ちが良い]
もっといて
持って行って「もっといてれ(持って行ってくれ)」
もっとかす
持って行かせる「もっとかしてれえ(持って行ってくれ)/もっとかしてやってれえ(持って行ってやってくれ)」
もっとく
持って行く
もっともげな
もっともらしい[標準語?]
もどいて
戻して「どいておけ(戻して措け)」
もどりんくる・もどりんきた
元に返る「びょうにんにどりんた(病人がまた、悪くなった)/ひもがどりんた(紐がほどけてきた・紐の編み目がよれよれになって糸状になってしまった)」
もとんとこ
元の所「もとんとこへどいとけ(元の所へ戻しておけ)」
ものいい
[物言い]1口論,口喧嘩「ものいいがじまった」
2.言い方,物の言い方・話方「ものいいがるい(話方が下手だ)」
のがある
金持ちだ,裕福だ「のもん、ものがある」
ものがからん
物の道理が解らない,馬鹿だ,あほうだ,頑固(?)だ
ものらず
1.世間知らず
2.礼儀知らず
3.(引っくるめた意味で)馬鹿,あほ[物知らず=(世間の事の)物知りの反対。知識を知っていない、では無い]
もの
[物持ち]金持ち *物を余計に持っている人は金持ちなので、との事「のもん、ものちだ(あの人は裕福だ・金持ちだ)」(→ものがある)
ものもれえ
物貰い,乞食(=もらいもん1)
もみいしゃ
[揉み医者]
1.按摩
2.骨接ぎ医,接骨医
たぶら
股,もも(=たぶら)
〜もようだ
[←模様]〜の様子だ[標準語?](→さんけもようだ はらみもようだ)
もようづく
雨が降りそうになる,産気付く[標準語?]
もらいきり
貰いっぱなし,貰って返礼しない
もらいばなし
[貰い話]人づてに聞いた話
もらいび
[貰い火]類焼[標準語?]
もらいもん
.乞食,物貰い(=ものもれえ)
2.貰った物
(病気・死亡時の)付き添い,お守
もりきり
お代わりの出来ない一杯のご飯†平らに盛ったご飯
もりまぜる
色々の物を盛る,特に色々な酒の肴を大皿、大鉢やお盆に盛る
もれえもん=もらいもん

†もろいた
[もろみの板?]餅板(→こうじた はんぼ)
ろう
[←貰う]貰う,買う「もとりゃん・もとりゃんちゃ(貰ってないよ)」
ろうて
[←貰って]貰って,買って「これ、ろうてくっちや(これ貰って行くぞ)」
ろた
[←貰った]貰った,買った「だれにこれ、ろた(誰にこれを貰ったんだい)」
ろとく
[←貰っておく]貰っておく,貰って行く,買っておく,買って行く「これ、ろとくぞ(これを貰って行くぞ・買うので持っていくぞ)」
もろらんか
[←戻らんか]帰りましょう「海付地方」(→むうらんか)
もん
[←物・者]
1.者,人「あこのもん(あそこの人)」
2.物「やんもん、け(厭なら置いておけ、食べるな)[子供が朝 飯や食べ物を厭がった様な時等、叱る為に言う]
もんが
話が合う,馬が合う
んし
〜な物だし(=〜もんだし)「いやっちゅうんし(厭だという物だし)」
んだし
〜な物だし「のもん、やるっちゅうんだし、らんかった(あの者がやると言うので、やらなかった)」
†もんち
変人(→ヘもじ へもんち)

文頭