か、き、く、け、こ、文末
[か]
- があ・がー
- (助詞)[強調]〜(しまず)か、よ「おそうなるしいくがー。(遅くなるんで、私は帰りますよ)」(→かさ、がさ)
- かあいそう
- かわいそう *かわいそうとも言う
- かあかあ
- 母さん
- かありい
- 軽い
- かあるく
- 軽く「まま、かあるくもっとくれ(ご飯は、軽く盛ってくれ)。」(→かーるう)
- かいべつ
- きゃべつ(=かんらん)[きゃべつとも言う]
- かいたもん
- 証明となる書いた物,証書,誓約書「そんなら、かいたもんあるかさ(それなら、証明となる書いた物は有るのか]
- かえらんけ
- 帰りませんか(=むうらんか,けえらんけ)
- かがいい
- 眩しい(→かがっぷしい,かがっぽしい)
- かかさん・かかやん
- お母ちゃん[敬意を合む]
- かかずろう
- かかずる,かかわる「そんなことにかかずろうてはいられん」
- かがっぷしい
- 弦(まぱゆ)い,眩しい,非常に有り難い[比輸]「おちやなどいれてもらうとかがっぷしゅーて(お茶などを入れて貰うと有り難く、すみませんね)」
- かがっぽい・かがっぽしい
- <同上>(=かがっぷしい)[ぽ の方が丁寧]
かかる
- (何かやるように)指名する,当てる「授業でかかるかる(授業であたる)」
- ・・かき
- 〜を担ぐ人(→かごかき,かんかき,おんでこかき) *かく、は二人以上で担ぐ事
- †かきばな
- [鈎花]すみれ
- †かくし
- ポケット[古い標準語?]
- †かくれごく
- かくれんぼ[〜ごくは競争・遊びの意味(←ごっこ)](→はしりごく)
†かくれごっこ=かくれごく
- †かくれた
- 死んだ「あそこのぱあさんかくれた」(→しもうた)
- かげがうすい
- 威光が無くなる,存在感が無い,余命が少ないような
かけたか→ほんぞんかけたか
- かげにかくれる
- なりを潜める,目立たないようにする[標準語だが頻繁に間かれる]
- かけもち
- 餅を薄く切って干しておき、焼いた葉子,かきもち[生の餅を薄く短冊状に切って、軒等に掛けて乾燥させて保存しておく餅]
- かけられる
- 指名される「授業でかけられた(授業で答えるよう指名された)」
- かける
- 指名する「授業中、あのもんにかけたらこたえんかった。(授業であいつにあてたら答えなかった)」
- かさ
- かさぶた(→かさぶと)「かさんできた(かさぷたが出来た)」
- かさ
- 〜(しません)か 「そろそろむうらんかさ(そろそろ戻りませんか)」
- 〜がさ・かさ
- だよ(=が〜)「まだ、いかんかてもいいがさ(まだ行かなくてもいいよ<行くなよ、の意味含>)」
- かざ
- 薫り,香り,匂い臭い,[風では無い]「いいかざがずる(良い匂いがずる)/いやんかざがふく(厭な臭いがする)」
- かさぶと
- かさぶた
- かしがる
- 1.傾く[標準語]
2.(食休みで)横になる,横になって楽にする「まあ、かしがってくれ(横になって休んでくれ)」
- かしきび
- とうもろこし,とうきび
- かじくる
- 掻く,引っ掻く,かじる
- かじける
- かじかむ
- かしげる
- 傾ける「耳をかしげる(耳を傾ける)/首をかしげる(不審がる)」
- かしこい
- 小利口,ずるい,狡滑な「あのもんはかしこいやつだ」
- かじる
- 1.(田で備中鍬で水を張ってしろかきで)土を細かくする
2.ひっかく「顔をかしられた(顔を引っ掻かれた)」
- †かすなげる
- しっとする,厭味を言う,不平を言う「あんこ、かすなげてこまる(あの子は、不平ぱっかり言って困った奴だ)」
- かすべ
- [魚名]さかたざめ(食用)[新潟ではえい(食用)を指す]
- かする
- 掠め取る「釣り銭をかする」
- †かぜ・かざ
- うに
- かせぎんいい
- 給料が多い「かせぎんいいもん(高給取り)」
- かた
- 加茂湖[佐渡で唯一の湖(塩湖)両津付近の人は特にこう言う]
かた→かざ
- かたいっぽ
- 片一方(→かてっぽ,かたっこう,かたっぽ)
†かたがい→かたんげえ
- かたがかーるい
- 荷が軽い,責任が余りない(=かたんかーるい)
かたがる=かしがる
- †かたぎき
- 一方の話だけを間くこと
- かたけ
- 一食,一回の食事(=ひとかたけ)(→ひとかたけ,ふたかたけ,みかたけ,まいかたけ)
かたげていく=かたげる
- かたげる
- 持っていく,手に下げていく[かたねる と混同](→かたねる、かき)
- かたこぷ
- 頑固者,分からず屋,変人(→もっこ,かたもっこ)
- かたせ
- すけとう鱈を開いて塩して干した物、砂糖・味噌で煮ると美味。
- †かたぞら
- 冬の寒く凍えているが、晴れている日
- かたちんば
- 履物を左右逆に履く事〔標準語?]
- かたづく
- 嫁に行く
- かたっこう
- 片方,片一方(=かたっぽ)
かたっぽ=かたっこう
- かたてましごと
- [片手間仕事]簡単な仕事,手抜きですぐ終えた仕事 「おい、かたてましごとでやらんでくれ。」
- かたねる
- 担ぐ,肩に担ぐ,持っていく(⇔かたげる、→かき)
- かたばか
- 偏った馬鹿[罵倒語](→がめこうべ)
- †がためく
- (道等が悪くて車等が)ガタガタいう
- かたもつ
- 贔屓する味方する[標準語、良く使う]「おめ、あのもんのかたもつかさ」
- かたもっこ
- [固いいもっこ(?)]ぴどいもっこ,変な所に片意地を張る者(→もっこ)[かた、はひどいの意味又は偏るの意味か?]
- †かたばか
- ひどい馬鹿者
- かたんげえ
- 烏貝「潟にいる貝(?)無農薬栽培の田圃に多く居る]
- かたんできとる
- 形が出来ている,形式が決まっている
- かち〜
- [強調の接頭語]特に〜,ひどく〜「かちわる/かちくるう/かちあわてて/かちいそぐ、等参照」
- かちあわてて
- 特に慌てて
- かちいそぐ
- 特に急ぐ「そんなにかちいそいでどこへいく(そんなに急いでどこへ行くのか)」
- かちくるうって
- 忙しく動いて
- かちわる
- 打ち割る,かち割る,割る
†かちおけ→さらおけ「いやならかちおけ(厭ならやらないでおけ)」(→やらんどけ)
- かちぐり
- 山栗(→ぱんぱんぐり そだてぐり)(=やまんくり)[標準語?]
- かつかつ〜
- ぎりぎり〜(=かっつかつ)
- かつかつして
- せかせかして
- かつかつだ
- 1.給科が少なくて暮らしに困る[標準語]
2.せかせかしている,時間が無くて慌てている,
3.ぎりぎりだ
- かつかつまにおうた
- ぎりぎりで間に合った
- †かづける
- 罪をなすり付ける,誰かのせいにする
- かった
- 借りた[促音便]「この本はこうてこんで、かってきた(この本は買ったんじゃなくて、借りて来たんだ)」
- かったに
- とっても,まるで「肩いとうて、かったにだちかん(肩が痛くてまるで駄目だ」)(→まって)
かっつかつ=かつかつ
- †かっつく
- ぷつかる[今は「ぶつかる」と言う]
- かってしんでえ
- [勝手次第]自分勝手,手前勝手
- がっぽり
- うんとこさ,うんと,とても多く
- †かて
- 混ぜご飯の具(→かてめし)
- かてえもん
- 頭の固い者
- かてっぽ
- 片方(→かたいっぽ)
- かてめし
- 混ぜご飯(大根・麦・野菜等や雑穀を入れて炊いたご飯)
- (〜には)かてん
- [勝てん]〜には勝てない「泣く子と地頭にはかてんちゃ」
- かどたてる・かどをたてる
- 1.腹立たしく答える
2.癇癪を起こす
- かとんぼ
- [昆虫名]糸とんぼ[蚊とんぼ(ががんぼ、の一種)とは異なる] *とんぼは他に、やんま=やまとんぼ(おにやんま)・しおから・むぎわら・あかとんぼ・くろとんぼ(昔とんぼ)等がいる。総称はらんぶり・だんぶり。
- かながしら
- [魚名]大きな三角形の頭をした川鯊・又は鯊科の魚[動きが鈍い](→べとかじ)
- かなかな
- ひぐらし[蝉の種類]
- かなへび
- とかげ[新潟でも同]
†かになわ→かんなわ
- かねくいもん
- お金のかかること,金のかかる人
- かねる
- きがねする,恥ずかしく思う,恐れ入る
- かねをなす
- 金を返す(←なす)(→借金をなす)
- †かぶし
- 魚臭い物,生臭い物[以前はだしの意味があった「かぶす」は、出汁で味をつける、の意味]
- †かぶしじる
- うおじる,魚の入った味噌汁
- †かぶしもの・かぶしもん
- 生臭い物
- †かぶとざら
- 一杯飲んだ後に軽くそぱを食べる時に使う浅い鉢(直径15cm位、御膳の中に入る)
- †かぶとばち
- 鳥汁等を食ぺる時に使うちょっと大きめの鉢(井より大きい・小さいの説有り)
- かぷら
- [蕪]かぶ
- †かぼちゃ
- 1.かぼちゃ
2.醜い女
- かまかける
- 相手に本当の事を言わぜる為、うまく誘いかける「あいつ、ほんとの事いわすのに、かまかけたらいった(あいつに本当の事言わせようと鎌を掛けてみたら言いました)」
- かまきりのきんたま
- かまきりの卵(→きんたま 2)
- がまずび・がまずみ
- [植物名]かますみ[山野草、赤い実を秋に冠状に付ける.果実酒にする]
- かまわん
- [構わん]1.構わない,差し支えない
2.面倒見ない
- がめできもの
- おでき(皮膚病の黄 こうせんの事)
- がめこうべい
- できものが出来ている頭,またはそういう人(→こうべ)
- かめむし
- 生えている稲に付く甲虫[稲の害虫の「つまぐろよこぱい」ではない](→ヘちがね,へこきむし)
- がめる
- 盗む,取る[新潟でも同]
- かもう
- 1.構う,対応する「そんなもんはかもうてやらんちゃ(そんな奴は構ってややらないよ)」
2.からかう「犬をかもう(犬をからかう、とも言う)」(→かもうな)
- かもうな
- かもうの否定語「そのもんかもうな(そんな物・者をかまうな)」
- かもえ
- [←鴨居」(横に渡した)かもい
- かもえづくり
- [〜作]大黒柱としょうこくばしら(小黒柱?)の間に、目に見えるように「かもえ(かもい)」を渡した建築方法。古い物は、かもえ自体の厚さが薄くて目に見える所の幅が広く、昔のかんながけ(ひらかんな)の跡が多少波打って残っている。比較的新しい物は幅が厚く目に見える幅も小さく、ころっとした外見になっている。[縦揺れ・雪等の重みに強いが、横揺れに弱い](→えびす,大黒柱,しょうこくばしら,おふだ)
- かやつりたい
- [戯れ言,ちょっと卑語,男性向き][あやかりたい、からの類推で]「おいも、あやかりたい、かやつりたい(俺もあやかって好い関係になりたい)」*年を取っても良い異性、後添え、(妻が居ても)浮気の相手の女に巡り会いたい、の意味.『かやをつる(蚊帳を吊る)』とは、<街想像通り!>男性が女性に欲情する様
- かやむぐり
- [植物名]こうぞりな[茎が延びる前の葉は茄でて食べる]
- かやぶき
- [茅葺き]茅・藁でふいた屋根又、その家[近頃は減少した 茅葺き屋根をトタン板で上を覆う事が多い]
- かやむぐり
- [植物名]かやむぐり[たんぽぽ状の葉で、春先、味噌汁やお浸しにする]
- 〜から
- 1.〜やら「入学金から日常品から金がかかった」
2.〜から[標準語]
- がら・がらいし
- (割ったような)砂利,小石[丸石はいわないと言う説有り](→まるから)
- からかいはんぶんで
- [標準語(?)良く使う]「からかいはんぶんでゆうてもろうてもこまる(からかい半分で言ってもらっては困る)」
- からげる
- [絡げる」縛る「にもつをからげておけ(荷物を縛っておけ)」
- からだがうむ
- 体のカが出ない,だれる「からだがうんでしごとができん(体がだるくて仕事が出来ない)」
- からだがもどる
- 体調が戻る
- †からて
- 何も持たないで「からてでかえる(何も持たないで帰る)」
- からみでくる
- 何も持ってこないで来る「からみできてどうするさ。なんかきのきいたものもってこいさ(何も持ってこないでどうする。気の利いた物持ってこいよ)」
からもん→からんもん
- からやき
- (出汁を取る)にぼし[飛魚・鯵・鯖・小鯛・鰯等が原料 なお、生の鮎で出汁を取る事も有り
- からんもん
- 空の物,空っぽの物
- かるう・かーるう
- 軽く,少し「かーるくもっとくれ(軽く盛ってください)」(←かあるく)
- かれえ
- 塩辛い,辛い,厳しい
- †かろ
- かど
- †がわ
- 周りの人「がわがうるせえし(周りの人がうるさいし)、」
- かわく
- 1.日照りになる 2.乾燥する[標準語]
- †〜がん
- 〜の物「それはおれんがんだ(それは俺のものだ)」[新渇も同]
- †かんかき
- 棺桶担ぎ,棺担ぎ(→かき)
- かんかん
- 良家の男の子(小学生以下)大事な男の子(=かんかんぼうや)(→びこやん,びやん)
- がんがん
- 1.空き缶,缶[かんかん ともいう]
2.頭の傷む様[標準語]
かんかんぼうや→かんかん
- かんじょうなし・かんじょなし
- 計画無い人,無計面の人・事
- がんそな
- おうぎょうな[両津]
- がんち
- 片目の人,目が左右釣り合いのとれてない人[侮蔑的](→めっこ,めっかち)
- †かんなわ(←蟹縄)
- 漁師の網に使う荒縄[機械編みで細い荷縄にも使った](←かになわ)(→はざなわ,ぐのう,にのう,ほっかいどうせん)
かんにんな[国仲」=かんねんな[両津]
- かんねんな
- [←堪忍]ごめんね,許してくれ,かんべんな,勘弁してくれ *「かんべんな/かんべんしてくれ」も使う
- かんらん
- きゃべつ(=かいぺつ)[きゃべつ、とも言う]
か、き、く、け、こ、文末
[き]
- きいきり
- 木を切る職業,きこり
- きいきりがま
- 木の技を切る鎌,柴(燃料用)を作る為の物 厚手で頑丈[鎌の他の種類には、草刈り鎌・稲刈り鎌も有り]
- きいたげな
- 聞いた様な,知らぬのに何でも知ってる様な「きいたげなくちをきく」
- きいつかわんで
- 気を使わずに
- きいつく
- 気が付く「きいついたら(気が付いたら)、」
- きいとるか
- 間いているか
- きいはっとる
- 注意している「警察が(飲酒運転取り締まり)きいはっとるぞ」
- きいはる
- [気を張る]緊張する,神経を使う,頑張る
- きいやむ
- [気を病]心配する
きいわるうせんように=きわるうせんように
- きおろし
- 初めて着た着物
- ききみみたてる
- [聞き耳立てる」他人の話をこっそりと漏らさずに聞く事[標準語だがよく使う]
- ぎくんと
- がっくりと,ぎくしゃく「あしがぎくんとした(足ががくっとした)」
- きさく
- 気持ちがさっぱりしていて人付き合いの良い「あのもんはきさくだ」(→さくさくした)
- きざわし
- 木で甘くなる柿[木でさわすから]
- きそきそする
- 落ち着かない(うこつく,うこうこする)「きそきそすんな」
- ぎたぎたする
- ぎとぎとする「あぶらでぎたたぎたする」
- きたのうする
- 汚くする,不精している「きたのうしとりますが、どうぞ」
- きちがいてんき
- 変な天気[例えば、「てんきあめ」の様な、日が照っているのに雨とか、日が照っているのに雪等が降っていて、特に強風か吹いたりする様な天気を指して言う]
- きちがいみず
- 酒
- きちきち
- ぴったりと,きっちりと「きちきちいいっぺえだ(きっちりいっぱいだ)」
- きちきちかんぞう
- [きちきち甘草][植物名]花の咲かない甘草の一種[摘んで両手の平で茎を左右によって回すと音がキチキチ鳴る]
- きちげー
- きちがい,狂人
- きづかいのう
- 気遣いなく,御心配無く
- きづこねえ
- [気遣い無い]太丈夫,心配ない「それは、まあ、きづこねさ(それはまあ、心配ないさ)」
- きってもきれん
- 切っても切れない
- きつねがお
- [狐顔]つり目[侮蔑語]
- きながらしい
- 気が長い,のんびりしている[佐和田](「気が長しい」、とも)
- きにょう
- [昨日]きのう[きのうとも言う]
- ぎねん
- [疑念]疑い,おかしな所[標準語だが頻繁に使う]「なにかぎねんがあるかさ(何か変な所・疑問を抱く点が有るかい)」
- きのきいたげな
- 1.洒落た様な[悪い意味]
2.物を解った様な,知った様な
- きまらんで
- しゃちほこばって,緊張して,固くなって 「そうきまらんで(そう固くならないで)」(=きたくならんで・きとうならんで)
- 〜きも
- 〜だけれども,だけれども,だが(=〜けも)「そうだきも(そうだけど)」
- きもひやす
- 驚く「ちゃー、きもひやした(わー、驚いた)」[古い標準語 良く使う
- ぎや[←下屋]
- 大屋根の下に出ている屋根、またはその部分[建築用語?](=おーられ)
- きやすう
- 1.気楽に「きやすうしておくれ(気楽にしてくだざい)」
2.親しく「あのもんとはきやすうしております(あの人とは親しくしています)」
- きょういも[京芋]唐芋の事 里芋の一種(→とういも)
- ぎょうさん
- 沢山「さかながぎょうさんおる(魚がたくさんいる)」
- きょうびの
- 近頃の「きょうびのこどもたちは、(近頃の子供達は、)」
ぎょうぼう→りょうぼう・†どうぼう
- きょねんおととし
- ここ数年一二年「あのみちがとおったんは、きょねんおととしのことさ(あの道が通ったのはこの一二年の事だよ)」
- きらくんなった
- 1.(年配になって・隠居して・生活苦が無くなって)気楽になった
2.死んだ「あのもんも、きらくになってしもた(あの人も死んでしまった)」
- ぎりかける
- [←義理欠ける]当然やることをやらない,義理を欠いた
- ぎりぎり
- つむじ[佐和田](=ぎりぎり,じんぎり)
- きりょんわるい
- 器量の悪い,不細工な[きりょうわるい とも言う]
- きりをつける
- 終わりにする,見切りをつける,けりをつける[標準語か? けりつける・けりをつける、とも言う]
- きる
- 終わる,なくす,尽きる「目をきる(死ぬ)/酒をきらす[標準語]」(→めをきる)
- きれる
- (普段怒らない人が)頭にくる・とても怒る・おかしくなる[標準語・現代語?]「あのもん、きれた」
- きわるうせんように
- あしからず気を悪くしないように(=きいわるうせんように)
- ぎんか
- 1.銀色の硬貨[500円玉、100円玉、50円玉<50円玉は入れない人もいる>]
2.†硬貨の総称 ばらせん(=つぷせん)「一円銀貨(<アルミの>一円玉)/じゅうえんぎんか(10円玉)」
3.銀で出来たお金[標準語][ぎんか、とは言わない平淡に発音する」
- きんか・きんかあたま
- はげ頭,つるっぱげ
- きんきらきんになっとる
- 雪道が踏み固められかちかちで、てかてか光っていて、つるつる滑る状態になっている「みち、きんきらきんになっとる。きいつけえや
(道がかちかちになって良く滑るぞ。気を付けなさいよ)」
- ぎんぎり
- つむじ[国中](=ぎんぎり,じんぎり)
- きんたんべえ
- (以前は)竹の管(今はストロー状のプラスチックの管)にゴム風船を付けた笛 ブーブー音がする祭りで香具師等が売った
- きんとと
- 金魚[幼児語][標準語?]
- ぎんばそう
- ほんだわらの一種[とろみが少ない 干して保存出来る食用海草]
- きんぴ
- 金を払って買う肥科
- きんたま
- 1.きんたま[標準語]
2.(晩秋から春先まで見られる)かまきりの卵 かまきりの(実際は卵の)巣(→かまきりのきんたま)[多分、その形状から]
か、き、く、け、こ、文末
[く]
- †くいごく
- 食う事の競争,食い比べ(→ごく,はしりごく)
- くいさし
- 食いかけの料理・食べ物[標準語だが良く使う]
- くいもんみせ
- 食べ物屋,食堂
- くう[食う]
- 1.食う[標準語]
2.バリカンに髪の毛が切れずに引っ掛かる「くうてらちかん(髪の毛が引っ掛かって困る)」[accentは平淡か、くう]
3.年を取る「としくっとる(年を取っている)」
- ぐう
- 太い糸・紐「こまんぐう・こまのぐう(こま回しの紐)/たこんぐう・たこのぐう(凧糸<藁縄ではなく、普通は木綿糸>)」
- ぐうさらし・ぐうざらし[←業晒らし]
- 行いの悪い者,馬鹿野郎[ぐう=業(ごう)]
- ぐうたら
- だらし無い奴,締まりの無い,当てにならない奴
- くうたでもくわんでもなし
- 食ぺたようで腹いっぱいは食ぺて無い
- くうてもくわんでも
- 食べても食ぺなくとも,例え食べなくとも「あさはん、くうてもくわんでもでてこい(朝飯を食べても食ぺなくても出てこい)」
- くうとう
- 食べたよ[過去型]
- くうとる
- 食べてる[現在進行形]
ぐうのねもでん=ぐのねもでん
- ぐうもえる[業燃える]
- 腹の立つ(→ごってえもえる)
- くえん
- 食べられない(⇔くえる)
- くぎたて
- 土等の広い地面に三寸以上の大きさの釘をくったてて陣地を取って、勝ち負けを決める男の子の遊び 学校の校庭、グランドをボコボコにして怒られた[新潟
:くぎうち]
- くぐらかす
- くぐらす,くぐらせる,水寺に一寸入れて出す
くくりつける→ゆわいつける,ゆいつける
- †くげいろ
- いろき(故人の近親者)外の特に身近な者(→いろき)
- くさかり
- [草刈り](特に畑の)草刈り[標準語](→くろがり)
- くさす
- けなす,馬鹿にする[標準語?]
くさやぶ=くさむら
- くさる
- 1.腐る[標準語](→いたむ)
2.(特に)気が腐る,気を悪くする,気分を害する「あのもん、くさっとった」
- くされ〜
- [罵倒語]くっされ〜,悪い〜,腐った〜くそ〜 「くされあたま」
- くされた
- 1.腐った
2.駄目になった[くさった、とも言う]
- くされる
- 腐る
- ぐじぐじいう
- ぐずぐず(不平・文句等を)言う
- くじこねる
- (子供が)だだをこねる[←公事・ロ事こねる?]
- くずや[葛屋]
- 萱茸き屋根の家・建物[近頃は萱葺き屋根の上をとたんで覆う家が増えた][新潟地区会最](→わらぶき,わらやね)
- くずやね[葛屋根]
- 萱茸きの屋根
- くそとんび
- [鳥名]鳶(とんび)
- くそみそに
- 滅茶苦茶に,とてもひどく
- くくだいて
- 1.細かくして[標準語]
2.細かく解り易く具体的に「くだいてゆうと(解り易く言えば)」
- くちがたっしゃな
- 口がうまい,良くしゃべる[標準語良く使う]
- くちがほろける
- 良く話をする(→ほろける)
- くちがやしい
- [←口が卑しい]何でも食いたがる
- くちべら[唇]
- くちびる
- くちやしい
- おしゃべりな[←口+卑しい]
- くちをかえす
- 口答えをする,反論する[標準語?]「くちをかえすようでわるいが」
- 〜くっせえ
- 1.〜ぽい,〜くさい「がきくっせえ(子供っぽい)」
2.臭い,臭う[標準語?]
- くっちゃんくっちゃん
- (隠語・擬態語)[性交・交接の様]
- くつくつわらう
- くすくす笑う
- くどく
- 文句を言う,愚痴をこぼす[女をくどく、とは異なる語]「せつねえと、あのもんくどいていった(恥ずかしくてやりきれないと、あの者は愚痴をこぼして行った)」
- くになか[国中・国仲]佐渡の平野部 国仲平野
- くにならん・くにもならん
- 苦にならないたいした事では無い,容易・簡単だ
- ぐにゃける
- ぐにゃぐにゃになる,柔らかくなる
- ぐのう
- 麻製品の強くて細い紐・縄[こま回し等に使った](→にのう,かんなわ)
- ぐのねもでん
- ぐうのねもでない,返す言葉も無い
- くばりもん
- 配る為の物[土産・配布物・ビラ等]
- くひ
- [区費]町内会費に当たる物
- くもだこ
- いいだこ
- くらいうちからくろうなるまで
- 夜明け前から日暮れまで
- くらいつける
- 殴りつける
くらすける=くらいつける
- 〜くらんし
- 〜(して)下さい「たべてくらんし(食べて下さい)」「くりい、の丁寧語]
- くりー・くりい
- 〜(して)くれ,下さい「これくりい(これをくれ)/やってくりー(やってくれ(→くれえ)[くれ、とも言う(これくれ/やってくれ)]
- くりくり
- [幼児語?]くれよ「それ、くりくり(それ、ちょうだいよ)」
- くりくりぼうず
- [標準語?]坊主頭(→こりこりにする)
- くりのせなこうじ
- 栗のいがの中の中心部の完熟した実の廻りに有る薄っぺらな未完熟の食べられない平べったい殻だけの実の事(→せなこうじ)
- くりのはしら
- [栗の柱]ながや(納屋)の柱等に栗の木の柱を以前使った。丈夫で堅く濡れても腐らない。以前、佐渡金山の『ころ木』に使うため幕府が島の者に栗の木を育てさせたとの事。明治以後、制約が無くなり、杉・松等の換金の速い物に植え変えられた。栗の柱で出来た納屋を持っている家は良家との事。(→ながや)
- くりむし[芋虫名]栗の木に着く10cm以上の胴体の太い自っぽい毛虫
- くりゃ・くりゃあぁ・くりゃあ
- 来れば「(くりゃぁわかる(来れば解る)」
- くりゃせん
- 来やしない(=こりゃせん・きいせん)[せ、にaccent有る事も有り]「体育館の掃除の連中、全然くりゃせんぞ」
- ぐるり
- 周り周囲「学校のぐるりを、」[標準語?](=ぐれり)
- くれえ
- 1.くれ,欲しい「これくれえさ(これ、くれよ)」[これくれさ、とも言う]
2.暗い「停電でくれえ」(→くろうなった)
- 〜くれえ
- 〜位(→いいくれえ,こんくれえ,そんくれえ,どんくれえ)[平accent]
〜ぐれえ=〜くらい,〜けえ,〜げえ「こんぐれえ=こんけえ=こんくれえ=こんげえ(この位)」
くれえさ→くれっちゃ(=くれさ)
くれっさ→<上同>[accentは「く」か「れ」]
- くれっちゃ
- くれ,くれよ,下さい「それ、くれっちゃ(それを下さい)」
- ぐれり
- 周り周囲(=ぐるり)
- くれんかさ
- くれませんか[accentはく か れ]
- くろ
- [畦・畔・壟]棚田と棚田(段々の田圃)の間の段[平場の畦(あぜ)は指さない〕
- くろあげ
- 野菜等の苗の根元に土を寄せる事,土寄
- くろう
- 黒く「くろういろんした〜(黒い色のした〜)」
- くろう
- 暗く「停電でくろうなった」
- くろう
- 食らう「なにおめ、くろうとるかさ(何をお前は食っているんだ)」[accentはくに有る時も有り]
- くろがり
- [畦刈り,畔刈り・壟刈り]田圃の畦の草刈り *除草剤を撒くので『くろがり』は今は余りしない、との事。尚、田圃の中は『くさとり』という.又、『くろがり』には、『一番刈り』から『四番刈り]迄ある、との事。*『くさかり』は普通畑等の草刈りを指す。(→たしごと たのくろ)
- くろでえ
- 黒鯛,ちん鯛
- くろとんぼ
- [昆虫名]昔とんぼ[色は全身黒く、体長4cm位、触覚が特に目立つ、大昔の石炭期(約3億年前)から生きている原始的なとんぼ](→だんぶり)
- くろもんじゃ
- [植物名]黒もじ[良い香りのする木で、高級な爪楊枝を作る上野・東京駅の精養軒の楊枝もこれ]
- くろもんぱざみ
- 鋼だけで出来ている日本式(?)の園芸用の金ハサミ,園芸ハサミ
- くわせる
- 騙す,一杯食わせる
- くわせもん
- 食わせ者,食わせ物,っかりすると困った事になる事・人
か、き、く、け、こ、文末
[け]
〜け→〜けえ
- 〜げ
- 〜みたい「うつくしげら(奇麓だ・奇麗なようだ)」
- けえ
- 貝
- 〜けえ
- 〜(した)かい,〜か(=〜かあ)「もういったけえ(もう行ったかい)」
- 〜げえ
- 1.貝
2.〜みたいだ(=〜げ)〜らしい「おそんげえ(恐ろしい)」
- けえけえ
- [児童語]2枚の自い貝を放って取る女の子の遊び「けえけえやらんか(けえけえをしましょうよ)」
- けえす
- 返す(鳥の卵を)孵す「けーしてこい(返してこい)」
- †けえつくろう
- 急いで間に合わせる(→かいつくろう)
- 〜げえな
- 〜みたいな,らしい「おそんげえな(恐ろしげな)/いやんげえな(厭な様な)」(→げえ,げえに,げに)(=げな)
- 〜げえに
- 〜みたいに「おそんげえに(恐ろしげに)」(=げに)
- けえのみ
- 栢(かや)の実
- けえびょうしがわるい
- 買ってみた所、欠陥がある
- †けえま
- 合間,暇な時
- †けえましごと
- 暇の合間にやる仕事
- げえもねえ[芸も無い]
- つまらない,下らない
- けえらんか(さ)
- 帰りませんか(かえらんか(さ),むうらんか(さ))
けえらんけ<上同>(=かえらんけ,むうらんけ)
- けえる
- 1.帰る,返る,買える
2.ひっくり返る,転倒する
- けえろう
- [←街道」(主要な)通り道
- けえらんかしき
- 様子(特に)空模様「けしきがわーりい、あめんふるぞ」
- けーしま
- [←返し様
- 裏返し「ふくをけーしまにきとる(服を裏返しに着ている)」
- けーしょなし
- 甲斐性無し
- けそけそしとる
- 落ち着かない
- げそんと
- ごそっと「げそんとへった(急にごそっと減った)」
- けちえん
- 血縁[仏教用語?]
- けちみゃく
- 血脈
- げちゃげちゃ
- どろどろ,ぐちゃぐちゃ「みちがげちゃげちゃだ」
- げちゃつく
- どろどろになる,ぬかるむ「みちがげちゃつく」
- けつ
- 尻
- けつおもてえ
- 尻が重い,動きたくない「こたつ、はいっとると、けつおもてえなってだちかん(こたつに入っていると出たく無くなって良くない)」
- けつがあう
- 合計が合う「けつがあわん(収支が合わない)」
- けつがおちつかん
- 落ち着きが無い
- けつがかるい
- [特に女性に対して]尻軽だ,浮気症だ
- けつがむぞつく
- (気が急いて)じっとしていられない(=けつにおきはさんだ)
- けったくそのわるい
- 特に厭だ,気持ちがむかむかしてやってられない,頭に来る
- けつたたく
- 1.せかす
2.励ます
- けつっぺた
- しりっぺた
- げっつり
- がっかり 「げっつりした(気分が落ち込んだ)」
- げっと
- びり,最後(=げと,べと,どべ)
- けつにおきはさんだ
- じっとしていられない
けつにしく=けつにひく
- けつにひがつく
- 尻に火が付く,切迫する
- けつにひく
- (特に母親が父親を)軽んじる[標準語?]
- けつまくつ
- 尻捲り,和服の着物の後ろの端を捲る事
- けつまくる
- 今迄親密だった者が反対したり反抗する「あのもん、けつまくってしもた(あいつは反対してしまった)」
- けつをあわせる
- 帳尻を合わせる
げと→げっと
- 〜げな→〜げえな
- けなりい
- 羨ましい「けなりいこって(羨ましい事ですねえ)」
- †けなりがる
- 羨ましがる「けなりがるな(羨ましがるな)」
- 〜げに
- [標準語?]→〜げえに「恐ろしげに/ゆくげにみえた(行くみたいに見えた)」
- けむし[毛虫]
- 1.毛虫[標準語]
2.[植物名]えのころぐさ[穂が毛虫の形に似ていて、摘んで手で握って遊ぶ]
- 〜けも
- 〜(だ)けどもね(だをが(=きも)「そうだけもしんねえけど、(そうかもしれないが、)/いくきも、おくれるっちゃ(行くが、遅れるよ)」
- げらつき
- 笑い上戸,げらげら笑う人
- げらつく
- げらげら笑う
- †けんざお[間竿]
- 計測用の竿
- †けんしゃく[間尺]
- 計測用の物差し
- †けんたん[懸段]
- 分水する時の板
- †けんなわ[間縄]
- 計測用の縄
- げんに[現に]
- ほんとに,実際に[古い標準語?]
- けんぺー
- 乾杯
か、き、く、け、こ、文末
[こ]
- こ〜
- [強調表現]「こうるさい/こきたねえ/こむづかしい/こっぱずかしい」
- ご
- 具(=ごう)「おしるのご(お汁の具)」
- こいい
- [濃いい]濃い「このお茶、こいい」
- こいいもん
- 血縁関係の深い者(⇔うすいもん)(→しんるち,るい)
- こいちじかん
- 一時間,一時間位
- こいちゃ
- きなさいよ
- こいっちゃ
- 1.きなさいよ
2.濃いよ
- こいで
- これで「こいで、おわってすんだ(これでみんな終わった)」
- こいでもか
- これでもか
こう→こうじゅう
- こう
- 買う(→こうた,こうとる)「これ、こうてこんでかってきた(これは買ってきたのではなくて借りてきたんだ)」*近頃は買うを「こう」と言わず「こう」と言う人が増えつつ有る。標準語の浸透か。*「こう」は飼うの意味は無い(→こうた)
- ごう
- 具(=ご)
- こういか
- まいか
- こうぐり[魚名]
- かわはぎ・うまづらはぎ[なます・刺身・塩焼き・煮付け用 刺身で食べるとふぐに良く似ている味がして美味]
- こうぐりなますでさけさんじょう
- 皮はぎのなまかすはうまく、酒が三升は呑めるという、うまい物の例え(哩言)
†ごうざらし→ぐうざらし
- こうじた[←麹板]
- (麹を作ったり、伸し餅等を寝かしておく)平べったいお盆状の容器(=はんぼ †もろいた)
- †こうじむろ
- [麹室]麹を作る室[密閉し練炭などで暖房し、麹菌を『はんぼ・こうじた』に引いた蒸した米に撒いて米麹を作る](→むろ,はんぼ,こうじた)
- こうじゅう[←講中]
- 講をやる仲聞内,あたり近所の者
[部落(小字)内での20戸位の仲間で五人組よりも大きな伝統的な組織の単位。真言講・庚申講(おかのえ講)からか?その集まりで冠婚葬祭の手伝い、祭りの打ち合わせ、賭け事、宴会等の娯楽事をやる]
- †こうぜえ
- でしゃばり,生意気,おせっかい(→ヘちこうぜい)
- ごうせい[合成]
- 合成酒[結構佐渡の人は飲む 焼酎よりも一般的]
- こうた・こおた
- 飼った,]買った[促音便](→かった)「そのくつこうたさ(その靴は買ったよ)/ひつじ、こうたことがある(羊を飼った事がある)」
- ごうだら
- ほていうお,へそなご[春先に良く捕れる]
- こうとる
- 飼っている「ひつじをいまもこうとるもんおるかさ(羊を今、飼っている者は居ますか)」‐「いや、おわってすんだ(いや、もう居ない)」
- こうのかわ
- [地名]国府川(こくふがわ)、の別名
- こうべ
- 1.頭「人でも魚でも使う]「さかなのこうべは食べません」
2.額(=びんこう)(→こうべがち,がめこうべ)
- こうべがち
- (どうごじる、鱈・すけとう鱈のあらで作ったみそ汁の)魚の頭ばかりで食うところが少ない状態
2.†高慢痴気
- こうべんたけえ
- 高慢痴気な,生意気な[腰が低いの反意語]
- こうるさい
- うるさい
- こええ
- 1.怖い,恐ろしい(=おそんげえ)
2.固い(=かてえ)
- こええもんなし
- 怖い物無し(の人)(=おそんげえもんなし)
- こえる
- 1.(土地が)肥える[標準語]
2.(人・生物が)太る[いいもの食うてようこえたんで、ズボン切れた。]
- †こきがあらい
- 乱暴に大声で言う
- こぎる
- 値切る,最後までやらない,怠ける,厭がってする「仕事をこぎるなや(仕事を厭がってやるんしやない・終わりまでちやんとやれ)」(→てまこぎ)
- こく
- [卑語]言う「なにこくかさ(何を言うんだ)」
- こぐ
- 1.(草を)抜く・毟る「大根をこぐ」
2.(田、等を)歩く「たんぼこいだ(田を歩いた)」
- こぐい
- 噛まずに飲み込む事
- こくな
- [酷な]ひどい,残酷な,つらい[漂準語だが良く使う](=せつねえ)
- こくる
- こする
- ごけ
- 1.容器などで蓋と本体が元からの物でなく、後で合わせた物「このふた、ごけらなあ」
2.犬や猫の茶碗
3.後家(=ごけかあさん)
- こげえ
- こんな(=こんげ)
- ごけかあさん
- 後家(=ごけんかか)
- ごけわん
- ごけのお椀
- こげん
- こんな「こげん人はしらん(こんな人は知らない)」
- ごけんかか
- 後家
- ごけんもん
- 1.後から異なる物を宛てがって措いた物
2.後家の者
- こごえる
- 寒くて震える「てがこごえてだちかん(手が寒くてどうしょもない)」
- こごむ
- かがむ「そこ、ここごんでみい(そこに屈んでみろ)」
- こころがよい
- 気立てが良い
- こころわるう
- 気分を害して「こころわるうおもわんでくれ」
- ここんとこ
- ここの所,この所「ここんとこ曲がってください」
- こさえる
- 作る,産む「こをこさえる(子供をこしらえる)」
- こしかけえ
- (椅子に)腰掛けろ,座れ(→ねまれ)
- †こしき
- 赤ん坊を入れておく藁で編んだ直径50cm位の揺り篭[ちぐら(新潟)]
- こしゃげる
- いじめる「あいつ、こしゃげてやる(あいつをいじめてやる)」
- ごしょうだが「←後生だから]
- お願いだから[古い標準語だが使う]
- †こじる
- 臍を曲げる[近頃は余り使わない、今はぶすこく](→ぶすこく)
- こすば
- 落ち葉の総称 †杉の落ち葉
- こすぱかぎ
- 熊手[こすぱをかくための釣状の熊手](=もこさりかぎ)
- こずぷとん
- 藁布団(敷布団に使った)[←葛(藁)の布団]
- こそばい・こそばこい・こそばてい
- くすぐったい
- こそばかす
- くすぐる
- †ごそんと
- ごそっと,大量に[今はごそっと、と言う]
- こたえる[堪える]
- 困る,閉口する,苦しみとなる
- こたえられん
- 1.苦しくてこたえられない,堪えられない
2.とても嬉しくて・良くて堪えられない,凄く良い
- こちゅ・こちゅう
- 小心者
- ごっっおさん
- 御馳走さま
- こってうし[特牛]
- 雄牛
ごってえもえる[佐和田]=ぐうもえる
- こっばずかしい
- 恥ずかしい「はずかしい とも言う]
- †こつばば
- くそばぱあ(=ばあこう)(→ばばさん)
- ごてぎな・ごていぎな・ごたいぎな
- 有り難う,御大層な,仰々しい,大変な「ごてぎだったのお(大変でしたねえ)」[主に両津地区;元来武家言葉]
- こどう[鼓童]
- 主に太鼓を使った演奏・演技をする芸術集団、旧名「おんでこざ」尚、伝統芸能の鬼太鼓を演ずる集団では無い。(→おんでこざ)
- こどうむら[鼓三村]
- 芸術集団「鼓童」の本部で練習場・研修場・宿舎でもある。住所は小木町金田新田148、小木町の町中では無く山と海に囲まれた僻地にある。
- ごとごと
- (汁が)濁ること,液が濃いこと「今日の汁はごとごとしとる」
- †ごとつく
- ごとごとする,濁る
- ごとばな
- [悪い言葉]青っ鼻,ひどい鼻汁
- こぬか
- [小糠]ぬか[ぬか、はもみがら」(→ぬかまめぬか)
- こぬかさんごうのくち・こぬかさんごうもっていった・こぬかさんごうもっていったくち[小糠三含持って行ったロ]
- 婿に行った[軽い悪口]*小糠が三合有る程の貧乏でも、婿には行かないほうがましなのに婿に行った、という例え
- ごねる
- 1.ごねる,文句を言う,無理を言う[標準語]
2.病気等でうまく話せなくなる・愚痴を言う[くどく、とは異]
- このう・このん
- こんなに「このうたくさんはいらん(こんなに沢山は要らない)」
- こば[木羽]
- こけらいた[木を薄く剥いで四角くした物以前は屋根を茸く材料]
- こばはり[木羽張り]
- こばを張る事又、その職人(=こぱはりしょくにん)
- こばへぎ[木羽剥ぎ]
- こぱを作る職人*『こばはり』も『こぱへぎ』も殆ど居なくなった
- こばやね
- 木羽(こば)で葺いた屋根屋
- こばんはった
- 足の甲・足先・脚が腫れた、引きつった[†こば二足の甲]
こびしょげな=こびっしょげな
- こびっしょげな[←こ(強調)+不清」汚らしくて(だらしなく)格好悪い「おめ、そのふくこびっしょげな、うつくししてこい」
- こびり(佐和田)・こびりい・こびる(真野)
- 十時・三時に食ぺる軽食、おやつ[本来は雇人用のおやつ、との事]
- こぶ
- 昆布[こんぶ、とも言うが、こぶ、の方が多く使う]
- こぶ
- 頑固,強情「あのもんはこぶだ」
- こべちゃく・こべっちゃく
- 青二才,くちばしの黄色い奴「この、こべちゃくがあ」
- こぼし
- (家等の)取り壊し「なや、こぼしにきてくれさ一(納屋を壊しに来てくれ)」
- こぼす
- (家等を)取り壊す(=とりこぼす)[取り壊しは『とりこぼし』とは言わない]
- こまい
- 1.細かい小さい
2.せこい,けちだ「こまいことゆーなさ(細かい事・せこい事を言うな)」
- こまこうする
- 細かくする,お金をくずす(→こわす)
- こまごめ
- 細かい米,くず米
- こまじぇん・こまぜん
- 小銭,じゃらじゃらのお金(→ぎんか)
- こまめに
- まめまめしく,まめこ[まめに、も良く使う]
- ごみしんだけも・ごみしんらけも
- すみまぜんけどお願いが有るのでずが「ごみしんらけも、たのむわ(すいませんが、頼むよ)」
ごむしんだけも=ごみしんだけも
- こめえ
- 細かい「そんなこめえこというなさ(そんな細かい事言うなよ)
- こめえ
- 1.[古米]古米[こまい、とも言う]
2.細かい米,くず米,こま米
- こめえもん
- 1.こまかいもの
2.細米,細かい米,くず米
- こめぜえ
- 割れた米,砕けた米,砕米
- こめぜえもち
- こめぜえを蒸してついた餅
- こめむし
- こくぞうむし
- こもち
- うるち米の粉の多い餅[以前は細米(割れたり良くない米)を粉こ擦って蒸して餅こ混ぜてついた]
- †こもり
- (お寺・庚神講等への)おこもり,参籠(さんろう)
- †こりかす
- 懲りさせる
- こりこりにする
- くりくり坊主にする
- こりゃせん
- 来ない(=きいせん,くりゃせん)
- これだかや
- これだったっけ,これだったかな(→あれだかや)
- ごろ[←語聾]
- 1.おし[ちゃんとしゃべれない人](差別用語)
2.鳴かない蝉 雌の蝉
- こわす
- 1.(お金を)くずす
2.壊す[漂準語](→こぼす)
- こん
- 来ない[動詞の未然形の否定形「〜ん」を良く使う]「まだこん(まだ来ない)/じが、うきでてこん(字が浮き出て来ない)」
- こんげ・こんけー
- この位(→どんけー)
- ごんけー・こんけえ
- これだけで「こんけいでもういいわ(これぐらいでもういらない)」
- こんげな
- こんな「こんげなこと(こんなこと)」
- ごんごう
- 五合「酒の畳半分900cc]
- ごんごうびん
- 五合ビン
- 〜こんし
- 〜(は)こないし「あのもん、こんしー。(あいつは来ないねえ)」*連用形の意味の時と柊止形の意味の時がある
- こんだあ
- 今度は
- こんちゃー
- こんちわ,こんにちわ
- こんつめる
- 根を詰める,熱心にやる
- こんとき
- 1.この時(→そんとき,あんとき,どんとき)
2.来ない時「あのもんこんとき、おめいけさ(あの者が来ない時おまえが行け)」
- こんどんとき
- 今度の時
- 〜こんし
- 来ないし,来ないよ
- ごんぼー
- ごぼう[ごぼう、とも言う]
か、き、く、け、こ、文頭