ナウ物件

ナウ物件


「今,時代はまさしく美容室なのであって,美容室にあらずんば人にあらず」というような主張を,静かな町の片隅でひっそりと行っているのかと思ったわけですけれども,実際は今泉さんの経営するところの普通の美容室であるようなんでした。

 いや,実際にお店に入ったわけではないのでホントに普通の美容室なのかどうかはわからないんですが。ひょっとすると,このお店に行くとみんな平清盛のようなスキンヘッドになってしまうのかもしれないんでした。そんなこたないか。

 私は髪を切る時には美容室ではなく床屋さんを利用するわけですけれども,床屋さんへ行くというのはちょっと億劫になることが多いでありますね。女の人なんかは,美容院行くの楽しみだったりするのかもしれませんが。

 私なんかは「もうそろそろ切らないとダメなんだけど,なんかメンドウだしなぁ。また来週にするかなぁ」なんてことをいつも考えてしまって頭ボサボサになったりするわけですけれども,そんなときにこのように「今,美容室」とか「今,理容院」なんてことがカンバンに書いてあると,「よし,じゃあ行くか」とふんぎりがつくかもしれないんでした。

 それがねらいで,カンバンをこのままにしてあるんでありましょうか。あるいは,今は美容室だけれども,明日は違う商売をしているかもしれないという,変わり身の早いお店なんでありましょうか。

参考物件:平物件しょったれ物件

 それにしても,今が美容室であると主張するならば元はなんだったのか,ちょっと気になるところではあります。そんなわけで,オマケ。


 もちろんこれは上の物件とは異なる場所でありますけれども,「元デザイン事務所」だそうなんでした。やはり,元デザイン事務所で,今は何やってるのかというのが気になるところではあります。

 だいたい「元」がつくのは「元プロ野球選手」とか「元衆議院議員」とか「元日本代表」とか,過去に栄光のあった場合なわけですけれども,この事務所の場合も「デザイン事務所」であったというのが誇りなんでありましょうか。

 いやまぁ,これはたぶん「元さん」の経営する今も現役の事務所なんだろうとは思いますけれども,やはりパッと見,そういうことを考えてしまうわけでした。


 そしてこちらは現在のことも記されております。「旅館 元肴屋」さん。
 今は旅館だけれども元は肴(さかな)屋さんだったんでありましょうか。あるいは「元肴」という単語または名前があるのかどうか。
 だいたい何と読むのかちょっと自信がないわけですけれども「もとさかなや」さんでいいんでありましょうか。泊まってみればわかるんだろうけれども。

 実は下ふたつの写真はけっこう前に撮っていたもので,もう4年くらい前のものなのだけれども,ひょっとするとすでに物件にしているかもしれない。してないような気がするのだけども。
 でもまぁ,私も憶えてないし,もう誰も憶えてないですよね。そして4年くらいさかのぼって物件を見てみたりしないですよね。私も見ないんで,みなさんも見ないようにしましょう。

「今,美容室」は亀田町・早通あたり。
「元事務所」は加茂市の…どのへんだったか。古い写真なので忘れた。たぶんメインストリート。
「元肴屋」は中条町・本町あたり…だと思う。
亀田町はすでに新潟市で以下略。…これも面倒になってきたな。
中条町は中条町のままなんだっけか。まぁいいや。