'93ロケット教室 IN NIIGATA 第2日目

【主な内容】

JARセーフティーコード  (30分)
午前
飛行段階について・高度測定の方法・滞空時間測定の方法 (30分)
各自自作ロケット打ち上げ
データー測定(相互役割ローテーション)        (90分)
データーまとめとエンジン種類・推力など分析      (30分)
昼食
VTR(NASA25年のあゆみ)宇宙ロケットの原理 (30分)

午後
モデルロケットの発想・設計・製作手順レクチャー   (30分)
各自で設計構想                   (120分)
設計仕様決定

【内容説明】

全員がモデルロケットは初めて製作し打ち上げるためかなり緊張した様子。1/2A3-2TからA10-3Tまでを使ったので、到達高度や滞空時間、エジェクションのタイミングがさまざまで、実感としてエンジンレイティングをつかんだよう。何らかの原因で失敗した場合は再度成功するまで挑戦。交替で飛行データーを測定した。教室に帰った後それぞれのデーターを比較して、高度差や滞空時間差などの原因を論議させる。
午後、宇宙開発のロケット(人工衛星)開発の段階やフェーズなどの手順を模したオリジナルモデルロケットの設計手順を学習。概念段階・定義段階・設計開発段階・打上げ評価段階などに分けてそれぞれの要点と重要性などを学んだ後、この日のうちにオリジナルモデルロケットの概念設計・予備設計にあたる作業を行った。やりたいことをさっさと決められる子と、課題を自分で全く決められない子がいて両極端であった。早い生徒はその日のうちに大体のサイジング仮設定を終え、コンピュータで安定計算・CD値算定・飛行シミュレーションまで取掛かっていた。

A3の方眼紙にスケッチ・メモを書かせ、製作材料、製作工具にあてのあるものは準備を自分でするように指示。(インストラクター側でもコピーを取り終了後設計シートとして整理し、一応全員分の材料・工具を想定で準備) 特に重要なのは製作時間を予測させておくことである。事前に意識させることで、能力の自覚、意欲など自分自身で整理させることができる。またあらかじめ先行製作するなどの動きも出て来たことが認められた。具体的には、もうこの日に材料を用意した生徒がおり、パラサイトーロケットに積むグライダーを試作しはじめたり、見事な出来栄えのノーズコーンを作って来たりする者もあった。

選択の傾向(分類)は次のとおり
スケールモデル  3 (サターン1B・エネルギアブランなど)
おもしろロケット 4
スポーツモデル  3 (高高度競技用2・ブーストグライダー)
スクラッチモデル 2

3日目へ続く


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