●渓流での危険
自然の中では、特に渓流には様々な危険があります。コシヒカリで有名なN県では毎年渓流釣りや山菜採りでの死亡事故が数回発生します。怖がらせるつもりはありませんが、自己の責任で十分に注意して下さい。備えあれば憂いなしです。また、
こちらも参考にして下さい。
◆増水、鉄砲水、土石流
増水する時は出かけないようにしてください。天気予報で洪水警報が出ている時に渓流釣りをするのは、自殺行為です。また、上流の地方で大雨になっているかもしれません。最新の天気予報を確認しましょう。
岩山やゴルジュでは増水すると数分で数メートル水位が上昇します。土石流にも注意です。「土石流危険河川」の表示があるので、注意しましょう。
渓流に入った時、周囲を見回して下さい。急に増水した時の逃げ場はありますか?もし、樹木が水面よりも数メートル上にしか生えていないならば、そこまで増水すると言うことです。
積雪の多い地方では、雪解けにも注意が必要です。朝はたいしたことなくとも、日中に気温があがると雪解けが進み増水します。
◆滑落、墜落
事故で最も多いのがこれです。へつりで落ちても数メートルで、最悪でも骨折程度で済むでしょう。恐いのは高捲きでの滑落です。私自身はできるだけ高捲きをしないようにしています。水線通しで進むことができるなら、泳いででも水線通しで進みます。高捲くほうが安全なようですが、実際は泳いだほうが無難です。冷たいのを我慢すればいいだけです。ライフジャケットを使えばなおさら安全です。
高捲く場合は、地形を読んで、無理をしないようにします。また、枯れ枝には注意です。生きている枝は細くとも丈夫ですが、枯れ枝はすぐに折れます。また、ヤナギ属はもろいのでつかまりません。太い枝でもあっという間に折れることがあります。
十分な装備と経験があっても、無理をしない、面倒がらない、を心掛けましょう。
◆防寒、防水
防寒、防水対策はきちんとしましょう。6月まで、渓流は雪解け水です。気温がいくら高くても、水温は低いのです。また、衣類がぬれると体温を奪うだけでなく、重くなり体力も奪われます。私自身、過去に
死にかけた経験があります。十分な装備で入渓してください。
◆害虫、動物
あまり気にしなくても良いかもしれません。個人的にはヤマビルが一番嫌いです。クマも命に関わります。しかし、一番危険だと思われるのは、スズメバチです。初めて刺されるのならば痛いだけですが、2回目以降は命に関わる場合もあります。「逃げると危ない」と言われますが、逃げたほうが良いと思います。
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