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●地形図

ふつう地形図と言えば、国土地理院が発行している地形図のことを指します。世話人は縮尺が25000分の1のものを使っています。釣りに行かなくても、自宅で地形図を見ているだけで、イメージが膨らみます。世話人の妻は、地形図をみてニヤけている私をみて、あきれ顔です。もちろん、地形図は妄想にふける為だけにあるものではありません。釣りに行くときは、できるだけ携帯するようにしています。車の中には、よく出かける渓流の地形図が積みっぱなしです。ですので、行き先が変更になっても、地形図が用意できないことはなくなりました。
全国を網羅するには4000枚以上の地形図が必要になります。1枚が270円ですので、100万円以上必要です。コレクターとして集めるならば、デジタルな地図が安くてお勧めです。

◆なぜ、地形図が必要なの?

理由その1
迷子になった時に必要になります。自分の位置を確認したり、元の場所へ帰る時には便利です。方角が分からないとダメですが... 方位磁石も用意しておきましょう。

理由その2
はじめて入る沢などでは、渓相がどうなっているのか分かりません。トラバースの場所も分からないことがあります。こんな時に地形図があれば、どこから迂回すれば良いのかや、安全に遡行できる場所を知ることができるようになります。1日で行動できる範囲は、地形図でせいぜい2、3枚くらいの範囲です。地形図は薄くて、ほとんど荷物になりません。ぜひ、携帯するようにしましょう。

◆地形図の使い方

地形図を読む力を鍛えましょう。まずは、距離感覚です。25000分の1では、地図上の1cmが実際の250メートルになります。1キロメートルなら4cmですね。次に等高線をみます。細い線は標高差が10m単位で、太い線は50mになっています。最初は、地形図をみたら、地形を想像してみて下さい。斜面の傾斜はどれくらいなのだろうか?ここの地点からの見晴しはどのくらいなのか。この場所を登ることができるだろうか?などのイメージを思い浮かべましょう。
等高線が混んでいる場所は傾斜がきびしくなっています。等高線の間隔があいているならば、傾斜はゆるやかです。また、地形図には様々な記号や線があります。凡例がついていますが、「崖(岩)」と「崖(土)」くらいは覚えておきましょう。「崖(岩)」の場所は、たいていの場合、登攀不可能です。
慣れてくると、集水面積で、水量などを予想することもできるようになります。

◆25000分の1が便利

50000分の1や、それ以上の縮尺の物もありますが、25000分の1がおすすめです。なぜなら、これが入手できる地図の中でもっとも詳細なものだからです。誰かが、特別に作ったのでない限り、これ以上正確な地図はありません。もちろん、現地へ行くと、地形図には記載のない滝などがあることもしばしばですが。
50000分の1のほうが1枚で表示される範囲が広く便利なようですが、絶対に、25000分の1が便利ですよ。

◆こんなのもあります

国土地理院発行の数値地図です。50mメッシュの物をおすすめします。これは地形を50メートルの格子で区切り、標高を数値で記録したテキストデータです。全国のデータが3枚のCD-ROMになっています。1枚7,500円でした。閲覧するにはカシミール数値地図ビューアなどを利用します。世話人は数値地図ビューアを使っています。こんな使い方も出来て、楽しいものです。
幽谷人さんから地形図閲覧システムを教えていただきました。こんなにいいものがあったんですね。

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