組んず物件

組んず物件


  久しぶりに植物系の物件であります。植物系の物件というのは基本的に植物と無機物の戦いの場面であるわけですけれども,だいたいはどちらかが優勢であり,植物の方が優勢のものが物件としては面白いものが多かったりするんでした。
(参考:捕食物件

 で,今回の物件。ちょっと見えにくいかもしれないですけれども,よくある「緑の金網」と,すでに上の方は切られているし何という植物かもわからないけれども「木」のせめぎあいであります。
 根っこは金網の外側にあるのだけれども,複数の枝が金網の間から入ったり出たりしたまま成長していて,木が金網に侵食しているようにも見えるし,金網が木を絡めとっているように見えるんでした。
 組んずほぐれつ,というか,ほぐれはしないだろうから組んず組んず状態。

 これは,どちらが優勢なんでありましょうか。がっぷり四つという感じもしますけれども,木の方が切られてしまっているので,このまま勝敗はつかないのかもしれないでありますね。
 ふたりのライバルは,このままずっと組み合ったまま。永劫の抱擁。ライバル心は,いつしか愛に変わってしまうかもしれない。いやすでに変わっているのか。飛雄馬と花形のように。あれはそういう話ではなかったか?

「がっぷり」は新潟市・大形本町3あたり。