プチ物件

プチ物件


 プチ家出とかプチ整形とか,「プチ〜」という言葉が流行ったことがあるけれども,あれはどの辺から始まったんでありましょうか。今はもう「流行りの言葉」ではないだろうけれども,ニュアンスとして扱いやすいから,「チョー」なんてのと同じように,つい使ってしまう言葉ではありますね。

 私も,1時間に満たないような歩きの時には「プチ歩き」という言い方をしているのだけれども,これは単に時間とか距離が短いというんではなくて,なんともいえない「プチな感じ」を包含した言い方なんでした。まぁ私が日本語のボキャブラリーに乏しいだけかもしれませんが。

 で,写真は「プチ名倉堂接骨院」。実はこのカンバンも,神社のライオンに呼ばれて柏崎をプチ歩きしたときに見つけたものなんでした。「さて,今日はプチ歩きだなぁ」なんて思いながら上を見上げたら目に入ったわけで,実にタイムリーだったんでした。

 しかし,何が「プチ」なんでありましょうか。院長が「プチ名倉」という名前の日系3世なのか。あるいは,接骨医仲間で作っているグループ「モーニング接骨。」の中でもとりわけ背が低い人たちが,「プチ」という称号をもらってユニットを組んで別活動をしているのか。

 それとも,私が知らないだけで「プチ接骨」という技法があるのか。  いやだなぁ,「プチ接骨」。骨が折れても,完全にくっつけてはくれないのね。またすぐに折れそうな程度にくっつけてくれる。あるいは,くっついたように見えるけれども,ホントは折れたままになってるとか。 「とりあえずプチ接骨しときましたけど,3時間したらまた折れますから」なんて笑顔で言われるとしたら,なんかイヤ。


 プチではないけど,近くにあったのでオマケ。こちらは「ほほえみ歯科」。
 んー。歯医者では絶対ほほえまないよなぁ。あの,キィ〜〜〜ンってやつで歯を削られながら微笑むことのできる人がどれだけいるのか。逆に患者さんが微笑んでたらお医者さんも気持ち悪いと思うがどうか。
 それとも,お医者さんが常に微笑んでいるのか。でも,お医者さん必ずマスクしてるしなぁ。

 あっ。そうか。患者は普通それに気づかないだけで,歯医者さんてのはあのマスクの下では常に微笑んでいるものなのかもしれない。
「今日もこの我輩の手の中で,愚かな患者どもが泣き叫んでおるわ。痛いか。痛いのか?ここはどうだ?ここは?こっちは? もっと泣け。叫べ。くけけけけけけ」なんて考えながら。こりゃほほえみじゃないか。

 どちらも柏崎市・松波あたり。

※このページに書かれていることはフィクションです。私の妄想にすぎません。たぶん。
 だから,これをご覧のお医者さんのみなさま,私が接骨院や歯医者さんへ行くことがあっても必要以上に痛くしないでくださいませ。お願いします。