BB物件3



 まずBBとは何ぞやということでありますけれども,これは単にブロック塀ということであります。以前そういうタイトルでブロック関係をやっていたからというだけなんでした。実は私もすっかり忘れてたんですが。
(参考:BB物件 BB物件2

 そして上の写真のどこがブロック物件なのか。と思われそうでありますけれども,もちろんこれはブロックではないんでした。植物の影であります。

 実はこの物件と前の「ひとこと物件5」の間にはひと月強の間隔があるんでした。パソコンがボケてしまったり色々な要因があったわけでありますけれども,20年間基本毎週隔週でやってきたので,ちょっと休んでしまったなぁという思いがあるわけでした。

 ということで,これは「8分休符に似てるかな」ということで「ちょっと休み」を表現してみたわけであります。いや物件の中でこんな言い訳をしてもしょうがないわけでありますけれども。

 しかし,8分休符というのは8分音符ぶん休むということであったと思いますけれども,「8分」を8分間休むというふうにとらえたりする人はいないんであろうかと思ってしまうところであります。あるいは8分がた,つまりは80%休むという音楽家はいないんであろうかと思ってしまうでありますね。思わないか。

 そんなわけで,次から本編であります。リハビリ的に,路上の初心と言われる(言われてません)透かしブロックをいくつか。相変わらず本編より長い前置きで申し訳ない限りであります。


 ×であります。これがズラリと並んでいると,歩いているうちに「ああ。オレはダメな人間なんだ」などと思ってきたりしないであろうかと心配してしまうところであります。

 しかもここの×は浮き上がっているので,より一層「オレダメ感」が増してしまうんではないかと思ってしまうんでした。
 ×ブロックはよく見かけるものでありますけれども,浮き上がっているのはあんまり見ないような気がするところであります。

 ここでふと「×」って漢字あるのかなと思ったわけでありますけれども,やはり「罰」なんでありましょうか。「ばってん」で変換すると「罰点」が出るけれども。


 こちらは上の「浮き出し×」のすぐ近くにあった「△」であります。
「△」が並んでいるわけでありますけれども,何かの事情で新しくなったと思われる部分のブロックは「△」ではなく「×」に「○」を組み合わせた形になっているんでした。

 新しくするときに「△」が手に入らなかったんでありましょうか。
 しかし「○」と「×」の中間が「△」であるという考え方をするならば,これもまた「△」で統一されているんであろうかとも,思ってしまうんでした。
 そんな風に考える家主さんは,普段○×△で採点を行っている学校の先生なんではないかと思われるでありますね。思われないか。


 こちらは蜂の巣形の六角形であります。
 並べてつなげることを視野に入れて,縦枠が無い形になっているんだと思われるものでありますけれども,こちらのお宅ではこれでもかとつなげてしまったようでありますね。かなり明け透けであります。

 構造上横枠を無くすわけにもいかないんでしょうけれども,横枠も無くなって全部が六角形で埋め尽くされたらより一層明け透けになりそうであります。
 そしてここでウォーシミュレーションゲームができそうでありますね。できないか。


 こちらは逆に,明け透けになるのがイヤだったのか塞いでしまっているんでした。もともとは井桁のような形だったと思われますけれども。

 しかしすべてを塞ぐにはしのびなかったのか,上部に少し埋め残しがあるんでした。
 あるいは,九つのマスを奪い合う○×ゲームみたいなことをやっているんでありましょうか。違うか。


 一番なじみのある透かしブロックというと,青海波と呼ばれるやつでありましょうか。波なのか山が三つなのかわかりませんけれども。
 これも細かく見ていくといろんな形があって,同じモチーフでも多くの種類があるようであります。

 私も子どものころに初めて透かしブロックを意識したのはこの青海波だったんでありますけれども,もちろん青海波などというのは知らなくて,「逆さにすると顔に見える」ということで意識したんでした。マスクをして笑う怪人のような顔。
 それはかなり昔の物件でも書いているような気がするところでありますけれども,いつごろ書いたんだったか。

 そんなわけでこの物件の場合,怪人が分身をしながら「ハハハハハ」と笑っているように見えるというものになっていて,一種ノスタルジックな感慨をおぼえてしまうんでした。おぼえませんか。そうですか。
 ひとつくらい逆さにしておいてくれればいいのに。

「8分休符」は新潟市中央区・窪田町1あたり。
「×」は村上市・岩船岸見寺町2あたり。
「△」は村上市・岩船岸見寺町3あたり。
「蜂の巣」は新潟市東区・臨港1あたり。
「埋め残し」は新潟市東区・山の下町あたり。
「青海波ハハハ」は新発田市・中曽根3あたり。