前橋物件



 今回は,先回同様に先日(2015年7月)群馬県の某イベントに参加した際の,空き時間に撮っていた物件であります。前橋編。
 前橋物件といっても特に地域性のあるものでもなく,いつも通りのことをやっているだけなんでした。

 ということで,上の物件。
 撮影は前述のとおり7月でまだ梅雨明けはしていなかったんでした。それどころか気温36度の炎天。
 そんな中でふと公園脇の小路に目をやると「梅雨明け迄 通行止」と書かれていたんでした。

 日付で区切るのではなく季節の事象により行動するというのは,なんとなく風流を感じるところであります。
 6時に起床するというんではなくて,日が昇ったら目を覚ます,みたいな感じで。

 でもまぁ気象台の「梅雨入り宣言・梅雨明け宣言」をもとにするということは,結局は外部の情報を使うということで時計を見るのと変わりはないのかもしれないですけれども。

 しかしこの道,梅雨期間は通れなくなるような危険道路なんでありましょうか。このときは梅雨とはほど遠い天気だったのでよくわかりませんでしたが。

 あるいは,梅雨というのはこの道を通って移動していくのかもしれない。この道に誰かがいると梅雨前線が動けなくなって,いつまでも梅雨があけなくなってしまうのかもしれないでありますね。
 …名ばかりとはいえ気象予報士のはしくれの書くことではないな。


 こちらは「密葬大歓迎」のハリガミであります。

 うーん,歓迎されてもなぁ。という気もするところでありますけれども,当事者としてはありがたかったりするのかもしれないでありますね。
 密葬というのを受け入れてくれるところもあんまりなかったりするんでありましょうか。
 ノリとしては,ガソリンスタンドに「洗車のみ大歓迎」みたいに書いてあるような感じであります。

 とはいえ,この歓迎っぷりはどうなんだろうかと,思ってしまうところでありますね。字の色も字体も「密葬」とは打って変わっておめでたそうであります。
 そもそもが歓んで迎えてしまって大丈夫なのかと。密葬終了後には「またぜひともお願いいたします!お待ちしてます!」とか笑顔で言われてしまったりしないんでありましょうか。おトクな回数券とか配ったりしないでありましょうか。

 それはそれとして,やはり字体というのは大事でありますね。これが「密葬」と同じ字体で黒く「大歓迎」と書かれていたら,逆にちょっと怖い感じがしてしまいそうであります。


 こちらは,お店の名前であります。「角から二軒目」さんと「島田フルイ店」さんが並んでいるんでした。
 いやまぁ,そういうお店がありましたというだけなんでありますけれども。どちらも名前どおりかなと,思ったわけでした。

「角から二軒目」は名前どおりに角から二軒目にあるようであります。
 電話で「今,角から二軒目にいるんだけど,来ない?」「どの角だよ!」というような会話が前橋では定番だったりするんでありましょうか。

 どうせなら「角から入って四軒目」という名前にして「今,角から二軒目の角から入って四軒目にいるんだけどさ」という位置感覚をマヒさせるような店名にするのもアリだったかなという気もするところであります。

 そして「島田フルイ店」さんは名前どおりに古そうなお店なんでした。いやもちろんフルイは古いという意味ではないでしょうけれども。


 昔(2003年ころ)のうちの物件にも「オールド物件」というのがありましたので,ご参考までに。何の参考か。

 今回はすべて(最後をのぞく)前橋市。