ウィーク物件

ウィーク物件

 

 どちらも,小さな店舗風の建物入り口のシャッターに貼られたハリガミであります。写真に写っていない上のほうには「産地直売」とか「新鮮お野菜」とか書かれているので,そういう新鮮な商品を並べられるのが月水金だったり月金曜日だったりするんであろうと思われるんでした。

 個々のハリガミ自体は特におかしなことはないわけですけれども,書き方のほぼ同じハリガミが近いながらも別々の店に貼られているところがなんとなくオモシロかったわけでした。
 筆跡は違いそうだから同じ人が書いてるわけではないような気がするわけですけれども,こういう業界ではこれが決められたフォーマットなんでありましょうか。


 こちらはゴミ集積ボックスのようであります。そこに貼られた「火の用心」のハリガミというかポスター。

 確かに紙くずのようなゴミのあるところでは火災に気をつける必要があるわけですけれども,ホントにこれは火災注意のハリガミなのかどうか。

 ゴミ捨て場にあるハリガミの定番は「決められた曜日以外にゴミを捨てるな」というものであることを考えると,これも実は「火曜日に捨てることのできるゴミは限られているので気をつけましょう」ということを言っているのではないかなどと思ってしまったりしたわけでした。


「と金」というのはおそらく将棋で最弱の駒であるところの「歩」でも敵陣に攻め込めば「金」になるというあの「と金」であろうと思われ,将棋クラブの道場なんであろうと思われるんでした。

 でもそう思って将棋盤やら駒を持って入門しに行ったら中はメッキ工場になっているのかもしれないんでした。

 そして,昼間は別の仕事をしているけれども夜や休日は「趣味の鍍金(メッキ)」をやっている人たちが,目を輝かせながら最新のメッキ技術について嬉々として語り合っていたりするところだったりするのかもしれないんでした。


 これはもう「止め物件」型の,「禁止もの」の定番と言ってもいいタイプ物件であります。なぜこうも「禁」の字は正しく書かれないのか。やはり作者の思いというのが一番現れやすい文字なんでありましょうか。

 ということで,この作者は「きん」と書こうとして「木」と「土」からなる「埜」を書いてしまったわけで,この一文字で「もく・きん・ど」をあらわしているのだなぁ,などと思ってしまったわけでした。


 …そんなわけで「月火水木金土」と出てきたわけですけれども,あと「日」はまぁお休みということで割愛するわけでした。やはり一週間に一日は休まないと。

「来ます」は新潟市・小針藤山あたり。
「火の用心」は新潟市・黒鳥あたり。
「と金クラブ」は新潟市・本町通13あたり。
「土足埜止」は新潟市・黒鳥あたり。