小ネタ物件58

小ネタ物件58


 さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。

 今回は犬系の小ネタ。それなら小ネタにしない方がよかったか? まぁいいか。もうみんな忘れているかもしれないけれども,今年はイヌ年だし。



 建築中のお宅。作業をする人のために,簡易トイレが置かれているようで,これはまぁ,よく見かけるところであります。
 しかし,そのトイレのまわりにはなにやら立てカンバンがあるんでした。


 そのカンバンというのが,この「フンの後始末を!」というカンバンなんでした。
 なんだかこれを見ると,ここの作業の人たちがもうあたりかまわずその辺にフンをしているものだから,見かねた近所の人が「フンはトイレでしましょう。外でしても,せめてトイレに流しましょう」という悲鳴をあげているかのように感じてしまうわけでした。

 いやまぁそんなことはなくて,たまたまここにこのカンバンがあっただけなんでしょうけれども。いや,確かにあったんでした。
 実はこの場所,少し前まで私が借りていた駐車場であったのだけれども,突然立ち退きを要求されて,そこに建った家なんでした。
 ちょうどこの2枚のカンバンは私の車のわきに立っていたものなんでした。だから見覚えがあって,ちょっと懐かしく感じたわけでした。今はもう,家も完成して人が住んでおります。

 新潟市。




 まぁ,ありがちではありますが,ドックサービスとは何をするところであるのかと,考えてしまうわけでした。船を造ったりするのか? はたまた人間ドックか?

 まぁ,わきに「世界の犬種云々」と書かれていることから,ドックというのはイヌのことなのであろうなぁと想像はつくわけですけれども。
 しかし,そういう発音をするところに愛犬をまかせて,果たして大丈夫なのか?という不安もチラリと感じてしまうのはしょうがないところかもしれないと思ってしまうんでありました。

 関連物件:「人犬物件」というのもありました。すごい昔の物件であるなぁ。

 新潟市(白根)。




 何をしてほしいのかという,その目的は十分わかるんでありますけれども。お願いされているということもわかるんですけれども。字も割と上手だと思うんですけれども。

 それでもやはり,この作者が大変している「迷域心」とは何であろうかと,問うてみたくなってしまうわけでした。

 いやまぁ「迷惑」なんだと思いますけれども。しかし,わきにちょっと「土」がつくだけで,字は読めなくなってしまうものであるなぁ。

 新潟市。




 公園の入り口に貼られたハリガミ,というかプレート。
 さすが老人クラブであります。「べからず」とか漢字で「猥りに」とか書かれていると,なんというか威厳を感じるでありますね。

 でも口調には威厳を感じますけれども,「犬を連れて入るな」という意味合いのみをとらえた場合,「あら。おじいちゃん,ワンちゃんが怖いの?」「な,な,何を言っとる。わしゃ犬なんぞ,こ,怖くないぞ」というちょっとカワイイおじいちゃんの姿も見え隠れしているような感じをうけてしまうんでした。

 しかし「犬」という字ももうすぐ消えてしまいそうであります。強調のために赤で書いたことがアダになるわけで,多くの物件のネタ元になっている現象であります。

 犬の中でも赤犬はウマイとはよく言われることでありますけれども,老人クラブの人たち,実は「赤犬を連れてくると食われちゃうぞ」ということを言いたかったのかもしれないでありますね。しれなくないか。

 新潟市。