小ネタ物件53

小ネタ物件53


 さて,小ネタコーナーであります。物件としてはちょっとどうかな? と思うんだけれども,なんだか憎めないようなヤツらを集めてお送りします。本物件とどこが違うんだと思われるかもしれませんが,その辺は「なんとなく」なんでした。

 小ネタになるか通常ネタになるかというのはある意味タイミング次第であるのだけれども,小ネタのつもりで書いていていつのまにか光りだす写真というのもあるから小ネタだからといって侮れないのであるな。



 いえ,まぁ,特におかしいわけではなくて,希望に満ちた正しいネーミングであると思うわけですけれども。
 でもやはり「望みは薄」と読んでしまいたいという欲求には抗えないんでありますね。そして,ここに住む人たちはそれでいいんであろうかと,いらぬ心配をしてしまったりするわけでした。ホントにいらん心配であるなぁ。

 そういえば,かなり前の物件に「なんだっけ物件」というのがあって,「幸ハ ス」と書かれたアパートについて考察(というほどのもんではない)をしてみたのだけれども,あれも実は「幸は薄」になることに気づいた大家さんが修正したものなのかもしれないなぁ,と思ったり思わなかったりするわけでした。

 関係ないけれども,のぞみや幸は薄いことが多いのだけれども,濃かったり厚かったりすることはあんまりないなぁと思ったり,薄幸の美少女はいいけれども発酵の美少女というのはなんだかイヤだなぁと思ったりするんでありました。

 新潟市。




 これもおかしなことは書いてないと思われるわけですけれども,読み方によってはちょっと意味合いが変わりそうな感じがするんでした。

 全体の意味合いとしては,交通弱者であるところの「おじいちゃん&おばあちゃん&子供たち」を事故から守りましょうということを,それ以外の人たちに呼びかけているのだと思われるんでした。
 しかしこのカンバンでは

「おじいちゃん,おばあちゃん,
子供たちを交通事故から
守りましょう!」

という風に「おじいちゃん,おばあちゃん,」が独立した行になっているために,「子供たちを守りましょう」という呼びかけを「おじいちゃん&おばあちゃん」に対して行なっているように読めてしまうわけでした。
 そして,「おじいちゃん,おばあちゃん」の「子供たち」というのは「お父さん,お母さん」のことなのかとも読めてしまうんでした。親にとって,子どもはいくつになっても子どもであります。

 まぁ,どうでもいいといえばいいような気もしますけれども,守られる立場と守る立場が入り乱れて,なんだかよくわからなくなりそうであります。
 要は,これを読んだ「おじいちゃんおばあちゃん」の気持ちの持ちようということでありましょうか。

 新潟市。




 こちらはよくありがちな「感情追加記入カンバン」であります。最初はキレイなカンバンであったものが,その効果が薄いと見るや手書きなどの追加記入で汚され,よくわからなくなってしまうというものでありますね。
 写真の物件では,もともと「駐車禁止」の文字があったところに「無断」と「スルナ!」の文字が追加記入されているんでした。

 まぁ,意味はわかりすぎるほどわかるわけですけれども,やはり「スルナ!」の追加記入により結果として「駐車禁止スルナ!」となってしまうことに関しては「それでいいの?」と聞いてみたくなってしまうわけでした。

 でもひょっとするとこの「無断」「スルナ!」の追加記入はここに駐車を希望する人のシワザかもしれないでありますね。それまでここに気楽に駐車していた人が,いきなり駐車禁止にした地主に対して「オレ達に無断で勝手に駐車禁止スルナ!」ということで書いたのかもしれないんでした。

「駐車禁止スルメ!」というのもちょっとシュールでよさそうであります。よくないか。

 新潟市。




 某ガソリンスタンドに大きく書かれている文字であります。「洗車の店」ということで,要は「洗車に自信あり」ということなんでしょうけれども,「店」にわざわざ「ショップ」というルビをふるというのは何か意味があるんでありましょうか。

 外人さん向けであればカタカナを書いても意味がないし,百歩譲って「カタカナだけは読めてそのカタカナと英語の対応付けはできる外人さん」向けであるとしても,そういう人に「洗車」は読めて意味がわかるのかどうか。

 そして何も考えず不用意に「洗車」に「センシャ」と日本語でルビをつけてしまった場合,その「カタカナだけは読めてそのカタカナと英語の対応付けはできる外人さん」は「嗚呼。平和な国だと思っていた日本であるのに,このように街角で戦車が売られているとは,なんということあるか。嘆かわしいある。切ないある」と英語で思ったりするかもしれないわけで,それは非常に嘆かわしく切ないような気もするわけでした。

 新潟市。