額縁物件2
額縁物件2
「額縁物件2」であるからには以前にも「額縁物件」はあったわけですけれども,それはもう8年以上前の物件でありました。写真を比べると,デジカメも相当進歩しております。極力ファイルを小さくしようと努力してるし。それはともかく。
前の額縁物件では「トマソンの額縁」ということについて書いていたようでありますけれども,今回は見た目額縁っぽいものを拾ってみたんでした。
ということで,上の写真。消火栓であります。普通は道端にポツンと立っているものであり,こちらも例外ではないわけですけれども,緑に囲まれたこの消火栓は,なんとも優美な感じを受けるわけでした。
あたかもゲージツ作品のようであります。「消火栓」というタイトルもついてるし。
しかし,この緑の額縁が無い状態のことを考えるとこれは単なるフツーの消火栓なのであって,額縁があって初めてゲージツ作品たりえるという微妙なバランスの作品であるようなんでした。
生垣をこの状態に保つというのもけっこう大変そうな気がしますけれども,そうでもないのか。
いざ消火栓を使おうというときに,消防士さんが見とれて消火活動がおろそかにならないように願うばかりであります。それほどのもんでもないかもしれませんが。
こちらは,ブロック塀の額縁から飛び出している,電柱ゲージツであります。
塀と電柱,どちらが先に存在したのか。あるいは最初からこういう風にしようという,予定調和であったのか。
この先,電線の地下埋設などで街から電柱というものがなくなるときが来たら,この空間はどうなるんでありましょうか。妙なヘコミのトマソンとして,未来の路上観察者が嬉々とするんでありましょうか。
ちなみに,手前に並ぶ竹の器のようなものは,ちょうどこの夜この辺で行われた「宵の竹灯篭まつり」のために設置されているものであります。昼間見るとちょっとマヌケな感じであります。
こちらもそのすぐ近く。やはり電柱が飛び出しているというか,塀に埋没しているというか,前の写真と同じ形態になっているんでした。
この辺では塀の途中に斜めの電柱をあしらうというのが流行りなんでありましょうか。
この電柱には黄色と黒の注意喚起プレートがつけられているわけですけれども,こうやって塀に埋没している状況では電柱にぶつかってしまう可能性は低く,特に注意を促す必要はないように見受けられるんでした。まぁ,注意しておくに越したことはないですけれども。
「額縁消火栓」は村松町・乙あたり。
「額縁電柱」は村上市・小町,寺町あたり。