あらず物件
あらず物件
歯医者さんというのは,もうどこもかしこも予約制になっている。分刻みで予定を言い渡されたりするわけです。でも,初診のときはとにかく痛くてしょうがないから来るんで,予約なんて言ってられないわけです。で,この小林歯科医院さんも,ホントは予約してもらいたいんだけど,急ぎの場合は予約しないでも診てあげますよ,と言ってくれている。たいがいの歯医者さんはこんな感じでしょう。でも,中学生くらいのときに近所の歯医者へ初めて行ったら,「じゃ,来週の水曜日に来れますか?」と言われて別のところへ行った記憶があるなぁ。
それはそれとして,ここで私の足を止めさせたのは,「これにあらず」なんでした。まぁ,意味は1秒も考えればわかるんだけれど,なんか文法的におかしいんでないか。「これによらず」とか,「この限りにあらず」とかだとよさそうな感じがするんだけれど。私は正確な日本語表現というのを極めたわけではないんでわかりませんが。
だいぶ前の「人権物件」でも書いたけれど,中途半端な日本語知識を持った私の脳は,こういった表現を見ると一瞬クラッとして,ショートトリップしてしまう。そんな感じがちょっとよかったりするのでした。