日本の各地に
こども劇場というグループがあり
子どもたちの感性や行動力を育てる活動をされています。
今回、はじめての野外での活動としてイベントを計画し
いま日本中でみんなが楽しんでいる
ペットボトルロケットを
やってみました。
このホームページはその顛末記?です。

ロケットを飛ばしてみたい!

長岡こども劇場の方から、北信越ロケットクラブ(HRC)に電話があったのは5月も終わり近くでした。
屋外イベントでロケットを飛ばしたい!
小林さん新保さんとそろっての訪問を受け、いろいろお話を聞くと、間近に迫った6月の第2土曜日。
そしてモデルロケットではなくペットボトルロケット。
HRCは全国のクラブがモデルロケットクラブを冠しているのに対し、単にロケットクラブと称しています。
ペットボトルロケットであろうが、本物の宇宙ロケットであろうが、ロケットに関することならなんでも興味を
持ってやっちゃおうというわけですから、何の問題もありません。ただ気になるのは主催される方々が単にイベ
ントの一つとしてたまたま目を付けたのか、それともご自分自身が打ち上げてみたいというほどなのか?!
そこでHRC保有ペットボトルロケット(5本仕様)を持ち出し、お二人の前で打ち上げて見せました。
「コレっておもしろい!」
「子供じゃあなくって私たちがやりたい!」
そのレスポンスをきいて、よしやろう、心は決まりました。

ペットボトルやーい

手ぶらで参加し、ロケットを作りたいというこどもたちも相当数あるだろう・・・・。ということで空ペットボトル収集
作戦開始! コゲチャは山形県鶴岡市の天神祭りに目をつけ、1リットルボトルを60本。おかあさんたちは長岡市内の
ごみ箱に目をつけ1.5リットルを150本集めてきました。この間私たちの目にペットボトルがどんな宝物にも代え難
かったのはいうまでもありませんね。

スタッフ講習会

6月8日はあいにくいくつかの行事とバッティングしており、HRCのスタッフの都合が取れません。そこでこども劇場
のスタッフの方そのものがインストラクターになってもらうため、急遽養成講座を持つことに。 2日前の6日,10時頃
集まったインストラクターの卵は6人。(幼児1名含む)1時間で作り上げ、機体をかついでさっそうと藤橋遺跡公園に
飛行実験のため出かけました。この遺跡公園、実はHRCでペットボトルロケットのデーター採取のため、初めて本格的
にペットボトルロケット実験をやった、由緒あるHRCペットボトル発祥の地でもあります。



飛ばない水ロケット

説明をするにつれ、ペットボトルロケットにかなりの感心をもたれました。ただ他のアトラクションとの
かねあいから、ペットボトルロケットは、良く飛びすぎて危ないのではないか? という心配が持ち上
がって来ました。またペットボトルひとり5本も集められないのではないかという心配も。そこであまり飛び
過ぎない、最低1本のペットボトルで作れる水ロケットの設計開始。

いよいよOHさわぎ当日


11時からのイベントに、HRCメンバーは9時前から準備開始。会場につくともう既にタープが立てられて
いました。まるでゴミ最終処分場のように高く積み上げられた空きペットボトルの番をしているおとうさん
に近づいて声をかけたら、小林さんのダンナサマでした。
「イヤア、女房にかりだされまして(^^;; 」
やがて室橋さん、小島さんのダンナさんがあらわれました。
HRCメンバーも、小林会長、デインジャラスくんがそろい、もう一つ大きなタープを立て発射台をセット。
やがて今日一番獅子奮迅の活躍をすることになるマモちゃんファミリーが現れました。そしていつもこども
に大人気のの助っ人外人ポールさんも。


左図 こどもを放ったらかしで夢中になるおとうさん    右図の左奥のゴミ?(ペットボトル)の山に注目

標準タイプと簡単タイプ

製作は、工作に自信があり、めんどうくさくってもガンバルという人には5本使いの本格派タイプ。
後でバージョンアップするという人には5本仕様拡張可能の3本タイプ。
取りあえず体験してみたいというビギナーには、1本使いのカンタンタイプ。
カンタンタイプは、ハサミもカッターナイフも何にも要らず、両面テープで貼りあわせるだけなので説明から
わずか5〜10分で完成。一方5本(3本)タイプは苦労して1時間以上掛かっていました。こちらの5本
タイプの指導はまもちゃん担当。1本タイプはポールさん対応。コゲチャは発射場係り。デインジャラスくんと
マーボー会長は道具、材料その他何でも要望処理班。

意外と良く飛ぶ1本タイプ

打ち上げ場所が狭いため、水は100cc、ポンピングは20回に制限。ところが1リットルボトル仕様の
1本タイプはこれでも結構良く飛ぶのです。逆に1.5リットルボトルの5本タイプは最低30回はポンピン
グしないと、1リットルタイプに負けてしまいます。
参加者の現地製作打ち上げの合間に、ペットボトルロケットの原点となったROKITや、2リットルビール
樽を3連にしたビールバレルロケットなどもデモしました。特にビールロケットはものすごい噴射と、その飛び
っぷりはなかなかのもので、打ち上げをしてくれたヨシタカくんは泥だらけに。

右、顔拡大図

やっぱりMR登場

HRCのメンバーは、いつものMRと一風変わった水ロケットの飛びを楽しんでいましたが、だんだんフラス
トレーションがたまってきました。というのはいくら良く飛ぶとはいってもやはり水ロケット。MRの比では
ありません。とうとうヤンキーを持ち出してきて
スターティングカウントダウン 5・4・3・2・1 リフトオフ!
見慣れたハズのMRですが、今日ばかりは見失ってしまいました。

かくして、

長岡初のペットボトルロケットのイベントは事故もなく、無事に終了しました。
夏間近の暑い日でしたので、水ロケットの跳ね上げる飛沫も適当に涼しく、大変たのしい一日でした。
また個人的な感想としては、いつも男社会の理屈で進められるイベントに参加している私には、女性スタッフだ
けで行われるこのこども劇場のコンセプトや運営がとても新鮮に思えました。とくに効率ではなく、参加するこ
どもの気持ちとか主体になるスタッフの感情を最も大切にしてものごとを取り決め、進める。あるいはお金やノ
ウハウや時間の無さを足と口で何とかやりくりしていく手際には、少々驚きました。このイベントで知り合った
お母さんスタッフのみなさん、お一人一人がとても魅力的で輝いていました。

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