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●餌釣りの仕掛け(その1)

一般的な仕掛けは知りません。他の人がどのような仕掛けで釣っているのかも分かりません。ごめんなさい。
ここでは、自分の仕掛けしか紹介できません。

◆通し仕掛け

通し仕掛けとは、道糸とハリスを使わずに、1本の糸で竿と鈎を結ぶ方法です。私自身、ほとんどの場合通し仕掛けを使っています。根掛かりしても、鈎のチモトから切れる場合がほとんどですから、仕掛け全体を失う事はありません。

竿先はリリアンがついている場合と、金属製の穂先になっている場合があります。リリアンの場合は、先端に結び目を作っておきます。

仕掛けの結び方にもいろいろありますが、良く使われるのはチチワ結びです。糸の先端を2重におり、8の字になるように結んで直径3cmくらいの輪を作ります。

チチワ結びでできた輪を折って、右の図のようにして竿先をくぐらせます。糸を引っ張り、仕掛けが抜けないことを確かめます。

これで仕掛けを竿に結ぶことができました。糸を竿に結んでから、必要な長さまで糸をのばして切ります。仕掛けの長さは渓相によってかわりますが、竿よりも少し短めの方が扱いやすいと思います。鈎を結ぶときのために、糸の長さは10cmくらい余分に見ておいた方が良いでしょう。

リリアン
リリアンの場合

金属製穂先
金属製の穂先

チチワ結び
輪を折ってくぐらせます

◆糸について

いと渓流ではナイロンラインとフロロカーボンラインを使います。
ナイロンラインは伸縮性があるので、魚があばれたりしたときのショックを吸収してくれます。
フロロカーボンはハリがあり強度もナイロンより強くなっています。伸縮性がないので、竿の性能がそのまま発揮されます。
ラインの太さは0.1号から1.0号までを使います。太いラインは切れにくいですが、スレた魚を釣ることはできません。逆に細いラインは、仕掛けを自然に流すことができるので、本流のスレた魚を狙う時に使います。最初は0.6号か0.8号くらいのナイロンラインをおすすめします。

◆鈎をつける

鈎をつける前に、渓流で使う鈎について説明します。
釣具店に行くと、渓流用の釣り鈎だけでも様々なものがあります。どこが違うのだろうかと、迷ってしまいますね。最初はかえしの付いた「イワナ」用の鈎がおすすめです。
鈎の大きさは餌によってかえた方が良いようです。始めは6号位の大きめの鈎が使いやすいと思います。
はりリリース派の人はかえしのついていないスレ鈎を利用するほうが、魚にダメージを与えません。また、スレ鈎のほうが先端が細くなっているので、魚の口に刺さりやすいように感じます。
最近、鈎先が甘くならない高価な鈎も売っていますが、使ったことがありません。
私自身はリリース派ではないのですが、スレ鈎を使う場合がほとんどです。たまにチヌ鈎を使うこともあります。
はり鈎と糸の結び方は、「内掛け結び」がオススメです。このとき、ラインがたたき(鈎の末端の平らな部分)の反対側になるように結びます。そうしないと、魚がかかったとき、ラインがたたきによって切れてしまうことがあります。巻く回数は6回くらいがいいですが、4回でも十分です。巻く回数よりも、きれいな結び目になっているかの方が、強度の違いに現れます。
これで、竿に鈎がつきました。

◆オモリをつける

市販のガン玉を使います。流れが速く、底が深い場所などは重いガン玉を使います。逆に流れにのせて餌を自然に流したいときは軽いものを使います。基本的には、軽い方が餌が自然に近い状態で流されるので、喰いはよいようです。メーカーによって同じ号数でも重さが違います。最初は中くらいのサイズを2種類くらい用意しておいて試してください。何度か使っているうちに仕掛けとバランスのよいものが分かってきます。世話人が、一番良く使うのは3Bくらいのものです。
ガン玉は鈎から20cmくらいのところにつけます。
専用のプライヤーを使うと、ガン玉を外すのも楽で便利です。

◆目印をつける

目印渓流釣りの糸はとても見えにくいので、目印を数カ所につけます。そうしないと自分の仕掛けが今どこにあるのか分からなくなります。目印は市販されているものが見やすく便利です。毛糸のように巻いてあるタイプと、小さな薄板タイプのものがあります。
毛糸のタイプは、3cmくらいに切って、図のように通してラインを引くと、結べます。結んだ後でも、自由に位置を調整できます。
蛍光色で視認性がよいものがお勧めです。

あとは餌をつけれは完成です。

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