●魚に気付かれないように
渓魚は敏感です。春先ならば良いかもしれませんが、季節とともに釣り人へに対する警戒が強くなります。特に大物になるほどにこの傾向がうかがえます。釣果への影響も大きいです。
世話人がある淵を高捲いていたときに、水面から15メートル以上も離れた場所にいるにもかかわらず、40cmほどの大イワナが慌てたように逃げてゆくのが見えたことがあります。以降、一層注意深くなりました。
◆音をたてない
音はたてないようにします。音といっても、話声くらいは大丈夫なようです。水の中で動く時のバシャバシャという音と、石や岩のぶつかるゴンという音に気をつけます。餌を取ろうとして、石をはぐるときがあります。同行者に気を使って、そっと裏返しましょう。
◆動作はゆっくりと
岩から岩へと飛び移って釣るのは、禁物です。海ではテトラの上を飛び移りますが、渓流ではゆっくりと移動した方が確実です。素早く動いているのが見つかれば、魚は逃げ出します。大物を狙うときほど、慎重に動きましょう。
木の枝を不用意に揺らすのも注意した方がいいです。
◆姿勢をひくく
これも、魚に見つからないための基本です。水面で光が屈曲して、ああだこうだ、とも言われます。魚の姿が見えないからと行って、立ち上がると見つかってしまいます。常に、低い姿勢で移動しましょう。時代劇に出てくる忍者や盗人を見習って下さい。(これは嘘です)
世話人は、釣竿を持ってない空いているほうの手が、足元の石に触れる程度にまで腰を落とすのを目安にしてます。究極のすがたは匍匐前進でしょうか?
余談ですが、家族を連れて釣り堀へ行ったときのことです。帰りの車の中で、妻に言われました。「お客さんの中で、中腰になってたのは、あなただけよ。恥ずかしかったわ」
習慣とは恐ろしいものです。
◆カモフラージュ
できるだけ目立たない服装にします。魚に色の区別ができるのか分かりませんが、周囲にとけ込める色の服が良いような気がします。迷彩服などが、いいのかもしれません。顔にも、きちんとペインティングして下さい。頭に木の枝を挿せば完璧です。映画「ランボー」を参考にしましょう。(これも嘘です)
Copyright (C) 1996-
TUNNEL
サイト内のどのページでもフリーリンクです。