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●山で迷ったら

世話人は何度か山中で迷ってしまったことがあります。幸い遭難騒ぎにはなりませんでしたが、山中をさまようのは本当に不安になります。
渓流釣りで道を失い、同行者と険悪なムードで降りてきたことも何度かあります。意見が食い違っても、よく話し合い、誰のプランがいちばん良さそうか理性的に判断しましょう。
ここでも世話人の経験をもとに、迷ったときの対処?をまとめてあります。

◆山中で迷ったら

渓流釣りではないのですが、世話人は小さい時、山菜採りにつれていかれ、はぐれてしまったことがあります。標高500mくらいの山でワラビを取っていました。夢中になって取っているうちに、家族とはぐれてしまったのです。元の場所に戻ろうとするのですが、歩けば歩くほど見知らぬ風景になります。幼心にも、すごく不安だったことを覚えています。気が付くといつの間にか駆け出してしまいます。
結局は体中をスリ傷だらけにしながら、独力でふもとの林道にたどり着き、登山口まで走って家族もとへたどり着きました。
このときの経験で、山は尾根や谷等の起伏が複雑に入り組んでいるので、足元だけをみて歩いていると自分のいる場所が分からなくなってしまうということを知りました。

◆尾根越えも迷いやすい

渓流釣りでは、尾根を越えて移動することがあります。地形図がなくて、感をたよりに移動したことがあります。わりと見晴しがきくので、自分の位置が分からなくなることはありませんでしたが、距離感がつかめず、どこまで歩けばいいのか分からないままに歩いた記憶があります。
この場合は、方向さえ間違わなければいつか沢にたどり着くので、何とかなるのではないかと思います。

◆尾根を下るのは難しい

尾根を横切って越えるのではなく、尾根の上をトレースして下る場合です。これはとても難しいものです。登るのは簡単です。単純に登ればいいだけなのですから。下る時は、多くの支尾根に別れています。狙いどおりの尾根の上を見失わずに下るのは、地形図を手にしていても難しいでしょう。
世話人はシーズンオフに登山をします。この時にもし、迷っても、下ることは決してないと思います。ひたすら登って、もといた場所まで戻るのが一番確実だからです。
下りは難しいのです。どうしてもというならば、こまめに自分の位置と方角を確認しながら下りるしかありませんね。

◆で、いざ迷ったら、どうすれば?

状況しだいです。
基本は来た道を戻ることですが、戻れない場合もあります。
登山道や林道などがある方向が分かっているのであれば、そちらの方向へ向かうのもいいかもしれません。電力会社の送電線があれば、その下にはメンテナンス用の杣道があります。
救助してもらうつもりなら、ひたすら上へ登った方がいいかもしれません。見つけてもらえやすそうですし、迷うこともなさそうです。
無責任ですが、戻れないならばひたすら高いところを目指して登るのが良さそうです。周囲の地形と自分の位置を把握しながら、できるだけ安全に移動するしかないですね。

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