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●増水に注意

渓流の遡行の難易度は、地形や渓相にもよりますが、水量によって大きくかわります。平水時はとても侵入できないような難所でも、渇水時だと楽に入れたりします。逆に、普段は何でもないようなところでも、増水すると遡行は急激に困難になります。
増水には対処できません。ひたすら避けるようにしましょう。

◆急な増水に注意

大雨注意報や、洪水警報の発令中に渓流に入る人はいないとおもいますが、少なくとも最新の天気予報くらいは把握しておきましょう。世話人は一度、洪水警報中に土石流危険河川に釣りにいったことがあります。水が濁りはじめたと思う間もなく、一気に増水しました。濁りのため川底が見えず、帰りの遡行には非常に苦労させられました。また、ゴルジュの中での増水もあっという間です。想像するだけで恐ろしくなります。
数年前に、某県のダム上流の河川敷でキャンプをしていたファミリーが、増水で遭難したテレビニュースを覚えている人も多いことでしょう。増水に対しては早めの避難が肝心です

◆増水にあわない為に

増水した時にすぐに帰れるような行動が必要です。移動距離を短くして、すぐに戻れるようにしましょう。あまり渓流の奥深くで増水されると、戻ってくるまで保たないかもしれません。林道や山道等でもあれば良いですが、川通ししかできないところでは用心しましょう。
あと、増水には降雨による場合と、雪解けによるものがあります。雪解けによる増水は、天気が穏やかなのにも関わらず発生するので、用心しましょう。

◆こんなときは注意

時期的には、上流部に残雪が残っている時期と、台風の時期に注意しましょう。そのほか、世話人的に注意しているのは、「前線の通過時」と「強風時」です。寒冷前線の通過の際の雨は、短時間ですが一気に降ります。こんな日は出かけないのが無難でしょう。
風の強い日も注意しましょう。急に天気が変わりますし、雪解けも進みます。
天気予報を過信するのも危険です。雨に降られて退却し帰宅すると、「今日は晴れていて良かったね」と家族にいわれることがよくあります。山間部と平地の天気は違います。車での移動中にトンネルを抜けるだけで天気が違うこともあります。最終判断は自己責任ですね。

◆増水してしまったら

多少無理をしても帰れるのでしたら、帰るのが良いと思います。徒渉するのも困難になり、行動の速度が遅くなりますが、できるだけスピーディーに戻ってしまいましょう。
最終的に無理だなと感じたら、安全な場所で待機しているよりないと思います。そんな目には遭いたくないものですが。

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