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●雪渓処理

斜面に積もった雪が、渓に堆積し、水流が雪の下になっている場所です。小さなスノーブリッジと呼ばれるものから、数百メートルの長さがあるものまで、規模はいろいろです。もともとは雪ですが、実際にはほとんど氷の固まりになっています。雪渓の崩壊に直撃されるのは、石の固まりに直撃されるのとほぼ等しいのではないかと思います。できればあまり近付きたくない所です。
世話人自身は雪渓に出会うと引き返すことも良くあります。無理をしてそれ以上進んでも、沢全体が雪に埋まっていて、釣りにならないことがあるからです。

◆雪渓の下は危険がいっぱい

いつでも崩落の可能性はあります。全体が崩落しなくても、少しずつ崩れています。はり出している雪渓の先端部は、特にもろくなっています。
雪渓の下は視界がききません。日光が届かない上、冷気により飽和した水蒸気が立ちこめています。メガネの人には最悪の状況です。そんな状況の上、足場の悪い渓流を遡行しなければなりません。出口も見えないような雪渓の下には絶対に入らないようにしましょう。

◆雪渓の上を歩く

雪渓の上を歩いてこえることができれば最善です。雪渓は岸に近い両端と、流れの上の中心部が薄くなっています。場所にもよりますが、端から数メートルはなれている場所が、一番厚みがあり安全なようです。
当然ですが、雪渓の上を歩くには、雪渓に上がらなくてはなりません。簡単に上がれると良いのですが、泥付きの岩などはとても滑りやすくなっています。注意しましょう。

◆あきらめて高捲く

高捲きという選択肢もあります。ですが、雪渓ができるような場所は、高捲きもできないほど険しくなっている場合がほとんどです。高捲きをする場合は、特に滑落に注意しましょう。世話人はあまりお勧めしません。

◆雪渓の下をくぐる

出口が見えるような場合は、下をくぐるときもあります。雪渓の下にいる時間ができるだけ短くなるように、素早く、そして静かにくぐります。2人以上の場合は、一人ずつの方が良いと思います。
まさかいないとは思いますが、雪渓の下で竿を出すのは危ないですよ。

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