えちご源流愛好会トップ渓流遡行について>ゴルジュ

●ゴルジュでは

数十メートルの絶壁に数メートルの川幅。日も射さない薄暗いゴルジュが、釣り人の心を誘惑するのはなぜでしょう?
遡行や徒渉は困難になります。滝があると困難の度合いは、急激に増します。水深によっては泳ぎになります。こうなると、釣りをしている時間よりも遡行にかかる時間の方が多くなります。釣り人は物好きですね!!

◆水深と水流

水深と水流が遡行の可否を決めます。高捲きができるところもありますが、おすすめできません。深さが膝下ならば、どんな急流でも何とかなります。腰の深さだと、1m/秒くらいが限界でしょうか。泳ぎとなると、自分の泳力との相談になります。
水深は川の左右で違っています。中心部が浅くなっていることも良くあります。水中の岩などをうまく利用すると、意外と楽にクリアできることもあります。

◆泳ぎ

泳ぎゴルジュの遡行に泳ぎはつきものです。はじめから荷物の防水対策はしっかりとしておきましょう。いったん濡れてしまうと、開き直って、以降の遡行がグッと楽になります。
泳ぐときは、できるだけ水の抵抗を少なくすると楽です。タモやエサ箱を腰につけているなら、ザックにしまった方が良いです。世話人たちは泳ぎの途中に、腰につけていた折り畳みタモが突然開いて、とんだ目にあったこともあります。

右の写真は早出川水系の仙見川にある通称「瀞淵」です。長さ50メートルくらいで、足は届きません。捲き道があるらしいのですが、分かりませんでした。面倒なので、ここはいつも泳いでこえることにしています。
雪解け水の渓流を泳ぐのは、半分自殺行為です。どんなに気温が高くても、水温は低く、たいていは10度以下になっています。いずれにせよ、十分な防寒防水対策をしてから臨みましょう。

◆ゴルジュと雪渓

ゴルジュに雪渓が残ってたら、引き返した方がいいと思います。それ以上遡行しても、雪渓の連続で釣りにはならないでしょう。どうしても雪渓の向こうへ行きたいならば、できるだけ雪渓の下をくぐらないようにしましょう。出口が見えているなら別ですが、雪渓の下は霧になっていて見通しが悪くなっています。雪渓があったら上を越えましょう。そうでなければ引き返しましょう。

Copyright (C) 1996- TUNNEL
サイト内のどのページでもフリーリンクです。
えちご源流愛好会トップ渓流遡行について>ゴルジュ