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●滝の上へ行くには

滝があると、上へいってみたくなります。釣り人の冒険心をそそるのでしょう。残置ロープといって、以前に登った人がロープをそのまま残していることもあります。頼りないですが、頼らざるを得ないときもあります。険しい滝ほど、滝上への入渓者は減ります。滝越えにチャレンジする甲斐があるというものです。たいていの場合は以前の入渓者の踏み後や捲き道が残っています。
堰堤や滝を越えるときは、3点確保が大切です。そのためにも、両手は空けておきましょう。竿はザックやロッドケースなどにしまいましょう。

◆基本はへつり

滝を越えるときは、滑落の危険が付きまといます。万が一、落っこちても被害が最小ですむようにします。へつりで越えられるのであれば、一番いいです。世話人もはじめはへつりを試みます。右側が駄目なら、左側から。試行錯誤しているうちに、ルートファインディングの技術が身に付きます。

◆時には直登

水流の中にちょうど良いホールドやステップがあれば直登します。時には水を浴びながらのシャワークライムになることもあります。シャワークライムの水圧は想像以上です。トップが空身でアタックし、荷物はロープであげた方がいいかもしれません。季節によってはとても冷たいです。解禁当初で滝の周囲が凍り付いているようなときは、滑るので無理をしないで下さい。

◆無理なときは高捲き

どうやっても滝に近寄れない場合は、高捲きになります。地形を見極めるルートファインディングの能力が問われます。時にはザイルを使ったり、懸垂下降になる場合もあります。途中で無理と感じたら引き返すことも大切です。

◆泳ぎが必要になることも

へつりや直登のとき、登りはじめる「取り付き」場所まで泳ぎを強いられることもあります。滝壺に巻き込まれると危険です。ロープやライフジャケット、ザックなどを有効に使いましょう。ザックの中をしっかりと防水対策しておけば、浮き輪の代わりになります。鮎タイツなどはそれ自身が浮力を生みます。軽めのロープを結んで泳ぎ、荷物や後続者をロープで引っ張ると楽です。

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