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●高捲き

滝や淵などで、直登が無理な場合があります。すこし手前から山に入り、迂回して上流へおりることを高捲き(たかまき)とよんでいます。万が一滑落すると、寿命を縮めることにもなりかねませんが、きちんとルートファインディング(最適なルートを見つけること)ができれば、直登よりも安全で楽に遡行できます。ゼンマイ道(山菜採りの人がつけた道)やケモノ道がついている場合もあります。

◆ルートを探す

へつりと同じです。最適なルートを見つけられるようになれば一人前です。はじめのうちは、試行錯誤すると思います。色々な経験を積んで、技術が身に付きます。地形図などを参考にして、地形をイメージして下さい。右側がよいのか、もっと手前に安全で楽なところがあるのではないか?ルートファインディングが成否を決めます。間違えると、戻れなくなったり、さらなる高捲きを強いられることもあります。世話人は山を越えてしまったこともありました。

◆下りに注意

登山で道に迷うのは下りのときです。高捲きも登りは間違えようがありません。高いところ目指して登れば良いだけです。難しいのは下りです。ちょっと方向を間違えると、予想もしていない場所に出てしまいます。周囲の地形と方角を意識して、狙った通りのルートからそれないようにしましょう。
もちろん、ケースバイケースで、より安全で楽なところがあれば、ルートを変更する方がいいでしょう。

◆枯れ枝注意

絶対に枯れ枝に体重を預けてはいけません。太い枝でも、あっという間に折れてしまいます。見分けるときは、葉が生えているか?新芽がついているか?で判断します。太い枯れ枝よりは、細い枝や、草の方が頼りになります。

◆無理だったら引き返してみる

高捲きの最中で無理と感じたら、一旦引き返します。もっと楽なところを見落としているかもしれません。安全にはかえられません。何か所でも試して下さい。どうしても駄目なようなら、もっと技術をつけてからチャレンジしましょう。

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