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●無理をしない

絶対に無理は禁物です。判断するのは自分自身です。同行者はもっと進もうとするかもしれません。でも、あなたが無理と感じたなら、少なくともあなたは引き返すべきです。あなたが無理についていって万が一の事故になっても、最終的な責任は自分自身にあります。逆に、自分は行けそうでも、同行者が躊躇するかもしれません。
チャレンジなくして、進歩はありませんが、くれぐれも無理はしないで下さい。引き返す勇気というのもあるんですから。

◆渓流が険しい

自分達の手に負えないような場所には、入らないようにします。滝や長い淵、険しい高捲きなどです。無理をせずに引き返しましょう。最も恐いのは滑落です。人工物などの足場の良いところならば、2メートルくらい上から飛び下りることも出来ます。自然の中では数十メートル落っこちるかもしれません。また、足場が不安定な自然の中では、バランスを崩すことも良くあります。高さの感覚も狂うときがあります。たまたま、落ちたところが、水深のあるところなら良いのかもしれませんが...
私自身(世話人)は、極力、水線通しで進むようにしています。冷たいのを我慢すれば、滑落の心配がありません。ネオプレン製の鮎タイツを履けば、浮力も出て泳ぎやすくなります。そして、泳ぎやへつりでクリアできなくなった時点で引き返します。

◆水量が多い

徒渉する場所を選びましょう。少し離れたところに、もっと渡りやすいところがあるかもしれません。慣れてくれば、徒渉が楽な場所を見つけることができるようになります。水流の力を侮ることはできません。目安は膝の深さです。膝までなら、かなりの流れでも耐えられます。腰までくるような流れには注意です。流れが早いと、一発でさらわれます。ザイルをつかって確保しながら徒渉した方が良い場合もあります。下流が瀬になっているのであれば、流されるのを覚悟して、チャレンジできます。滝や、落ち込みのすぐ上での徒渉は避けた方が良いでしょう。もし、足元が滑ったら...
徒渉できないと感じた場所が引き上げる場所です。

◆行程が長い

泊まり掛けでなくとも、数時間かかるような渓流に、無理をして入る必要はありません。疲れますし、帰りの事もあります。自分の技術と体力に見合ったところへ出かけましょう。とくに、渓流釣りの雑誌などは行程の長い沢を紹介していることがあります。騙されずに、みなさんにはそんなメジャーな川でなく、身近なところへ出かけてほしいと思います。さらに、遠征をして、自動車で100Km以上の遠くの沢へ行くのも、ガソリン代を考えるとバカバカしいとおもいます。渓流に近い場所に住んでいる人だけの、贅沢なたわ言かもしれませんが。

◆時間的に余裕がない

山登りと同じです。入渓する時に、タイムリミットを決めましょう。暗くなってからの沢は危険がいっぱいです。明るいうちに帰れるようにします。ギリギリではなく、余裕を持って時間を計算して下さい。万が一の時の為にも、時計と懐中電灯は必ず持ち歩くようにしましょう。

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