レイアウトデザイン

印刷物の紙面のレイアウトデザインは、位置や配色や組み合わせによって印象が変わってきます。現在のDTPでは、ほとんどWYSIWYGが実装されているので確認が楽で助かりますね。

ルールや、視覚効果に基づいたレイアウトはいろいろな効果を見た人に与えます。
ピラミッド型のレイアウトは安定感を、逆三角形は不安定な感じを、対称なシンメトリーはバランスがとれた感じを、非対称なレイアウトは斬新な感じを与えるのは中学校の美術の時間に習いました。もっとも当時は「セザンヌの構図」とか説明されてもチンプンカンプンでしたが...

レイアウトデザインと数学にはちょっとした関係があります。
誰でも知っているのは「黄金分割」ですね。これはいろいろな説があるようですが、
1:1.618
の黄金比で表現できる矩形を利用するのが一般的なようです。
数論でフィボナッチ級数というのが出てきます。
1、1、2、3、5、8、13、21、34、55、89、・・・・・・・・・・、2971215073、4807526976、・・・・・・
最初は1、1、から始まって、直前の2項の数を足した値が次の値になる数列です。
2971215073:4807526976 → 1:1.618033989.....
これが黄金比の近似値になります。
巻貝の螺旋などもこの級数で表現することができます。

絵画と同様に紙面のレイアウトデザインも、理論に基づいて設計していれば、意図した効果を与えることができます。
プロのデザイナーが作った物が、整然としていて自然な感じや明確な意図を与えるのは、様々な理論やテクニックを活用しているからなのです。
レイアウトを無秩序に設計すると、雑然とした感じになります。見ている人もどこに注目すればいいのか?どこから見ればいいのか?分かりにくくなります。これではデザインと呼べません。
webサーフィン(もう死語ですね)をしていると、たまにそんなサイトを見かけることがありますね。


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