はじめてのPerl

Perlは「パール」と読みます。ここでは、Perlの使い方を説明するのではなく、Perlって何?という人のために、ちょっと説明をします。

Perlはプログラミング言語で、記述されたコードを1行ずつコンピュータが実行できる形式に変換しながら実行される、インタプリタ型言語の一種です。そのため、C言語などのコンパイラ型言語よりも実行速度が遅くなりますが、とっつきやすく初心者にも敷居が低いので多くの人に好まれています。
もともとはUNIX(ユニックス)というOSで生まれましたが、MacやWindowsにも移植され、インターネットのCGIスクリプトとしての定番となっています。

なぜ、DTPにPerlが?と思われることでしょう。
Perlの大きな特徴が、「簡単に文字列の操作ができる」からなのです。

print "Hello world!";

たった一行で、ちゃんとしたプログラムが実行できます。
これと同じことを他のプログラム言語で行おうとしても、こんなに簡単にはできません。

この前、仕事の依頼がありました。
内容は
「11桁のランダムな数字のコードを20万件作ってほしいんだけど、重複のないようにユニークなコードでお願いね!」というものでした。
最初は勉強中のObjective-Cという言語でしようと思ったのですが、ためしにPerlで作ってみたら、たったの15分でできました。コードの行数はわずか13行です。Objective-Cではこんなに簡単には済まなかったでしょう。コードを書くのは15分ですが、22万件の重複をチェックしながらユニークな番号を作成するのにはG4/500+MacOSXでも1時間以上かかります。1万件くらいなら重複チェックの回数が少ないので数秒で作業完了します。MacOS+MacJPerlは遅いので、この3倍の時間が必要です。

MacOSXでははじめからPerlがインストールされてます。Perlのもつ強力な正規表現とG5プロセッサを組み合わせれば、
「大量のCSVデータをQuarkのタグ付テキストに変換して、一発流し込み」や、
「印刷に使ったテキストデータをXMLに整形して納品」なんてことも、努力しだいでできるようになります。


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