三菱自動車暴走事故に対する不誠実な対応は許せません。

 三菱自動車の再生を真に願って! みなさんの激励を支えに、私は真実を明らかにさせるたたかいを最後まで続けます。
 平成11(1999)年9月6日の私の暴走事故以来、5年近くが経とうとしています。当時、頻発していたオートマチック車の暴走事故に私自身が当事者となることは思いもよらないことで驚きでした。「どうして?」、私はこの事故の原因を納得いくまで突き止めようとこのホームページを立ち上げ、多くのみなさんのご支援とご協力を訴えてきました。幸いに、大勢のユーザーのみなさんをはじめ、自動車の製造・販売・整備等に関わる幅広い関係者のみなさんやマスコミ、専門家の方々からの助言や意見、情報をいただくことができました。しかし、当時の状況は「ガリバーに挑む一匹のアリ」といった勝算のない、孤独なたたかいでした。
 ところが今年になって、三菱自動車の組織的な欠陥隠しが一気に明らかとなり、これまで闇に隠されていたものが見えてきました。昨日(6月16日)のNHKの夜7時のニュース7での「岡崎会長の会見」と、その後の番組のクローズアップ現代「三菱欠陥車“隠ぺい”の構図」で報道されたように、私の問題の解明にとっても好転の兆しを見ることができました。これまで全社一丸となった国土交通省までも欺いての“ユーザー騙し”の実態が明らかとなったのですから。これで三菱自動車が私に取ってきた不実・不誠実な対応の理由も納得できることとなりました。
 岡崎会長が会見で「最後のチャンス」というように、三菱自動車の再生を本当にやろうと考えるなら、その言葉どおりに「過去のすべての事故について再調査し、原因の究明を明らかにする」ことが絶対に必要です。ある新聞の社説は「三菱自はウミを出し切ったか」と題し、「今回の隠ぺい公表と大量のリコール追加は岡崎会長にはリスクの大きい一種の賭けだが、過去のウミを出し切ったと信じたい。もう同社には、新たな不正行為を社会や支援する三菱グループが許容する時間は残されていない」と指摘していました。
 しかし、「先週相次いだ乗用車のほぼ全車種にわたるリコール隠しと追加リコールを公表した」(同社説)という三菱自動車の姿勢をそのまま額面通りに受け取っていいのだろうか? オートマチック車の暴走事故は、本当にすべて運転者の「操作ミス」だったのか? 私が真実を求めてたたかっている意味はそこにあります。しばらくの沈黙を心からお詫びし、新たな決意をお伝えします。

補足
 いま、ある専門家の紹介で『カーエレクトニクスにおける最近の欠陥・トラブル事例とその対策』という研究レポートを入手し、その分析を進めています。日産自動車、ホンダエンジニアリング、京セラ、三菱電機、日立製作所などの技術者、大学教授など33人ほどの各分野の専門家による全5章19節200項目からなる各種試験によって評価・報告された研究レポートです。
 第1章「カーエレクトニクスの信頼性に作用する要因と各種トラブル」では、第1節で振動・衝撃と信頼性、第2節で湿度・湿度変化と信頼性が、さらに第3節ではノイズと信頼性をテーマに検討されています。この節では、「1970年代初頭にマイクロコンピュータが登場して以来、自動車へのエレクトロニクスの導入が進み、当初は車両個別電子制御システム中心であったが、しだいに制・駆動系、サスペンション・ステアリング系などシステム間の連携を強化した統合制御へと移行し、現在では社内LANを構築して車両全体を統合制御する段階にある」と指摘。そのために「ノイズに対する信頼性確保が強く求められるようになってきている」とした上で、イグニッションオフサージは、イグニッションスイッチを切った時に、表れる負極性の過度電圧と説明。この負荷は「小さく電子機器に進入しても電子デバイスを破壊するまでには至らないが、誤作動を誘発する可能性がある」と記されています。
 オートマチック車の誤作動による暴走は、三菱自動車ではこれまで1件も認められていません。欠陥隠し、リコール隠しが常態化されていた三菱自動車に「私は操作ミスはしていない。精密な検査をして原因を究明してほしい」と要求する理由はまさにここにあるのです。引き続き、このホームページを通して多くの情報が交換されることを期待し、私からもできる限り取り組みの経過や情報を伝えていきたいと思います。

 

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  発行日 平成11年11月26日

  最終更新日 平成16年11月28日

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