予報物件

予報物件


 とある駐車場付近に掲げられた注意書きであります。「左側の駐車場は工事組合ではありませんのでご注意下さい」とのことなんでした。

 それから察するに,その「工事組合」というのは外観が駐車場と間違えてしまうようなものなのであろうと思われるでありますね。あるいは,「工事組合」は特定の建物を持たず,ジプシーのように毎日どこか空いている駐車場を見つけてはそこに書類などを広げて,地面の上で仕事をしているのであろうと思われるんでした。

 それで,「工事組合」を訪ねる人は「今日はこの駐車場で仕事してるんじゃないか」という予想をたててやってくるわけですけれども,はずれると写真のようなカンバンが立っているので,「ああ。今日はここじゃなかったか」と言いつつ次の予想駐車場へと向かうわけなんでした。

 だから「工事組合」へ行きたい人は,よほど時間の余裕を持っていかないといけないんでありますね。それだけの苦労をしても行く価値のあるのが,この「工事組合」というところなんだろうと思われるんでした。

 ひょっとすると,「明日の工事組合はここだ!」というような予想紙がもうコンビニなんかで売られていたりするのかもしれない。
 そして,いずれ日本の放送の協会等のテレビで番組の合間に「組合予報」という番組が組まれて組合予報士のお姉さん(半井小絵さん希望)が「明日,丸大隣り駐車場に工事組合が来る確率は20%です」とか予報しだしたりするのも時間の問題なんではあるまいかと思われるんでした。

 という予想が現実のものとなる確率は10のマイナス23乗パーセントくらいでありましょうか。

「左側の駐車場」は新潟市・上大川前通6あたり。