信心物件
信心物件
神様関係のカンバンというのは街なかであってもイナカであってもよく見かけるもので、すごいネットワークであるなぁと妙な感心してしまうわけでした。
金融関係のカンバンも同様でどこへ行っても見かけるわけですけれども、こういったカンバンはもう前人未到の地のその先へ行っても存在するのではないかとすら思えてしまうんでした。
それに対して仏壇墓石のカンバンは、イナカの方では割と見かけるけれども街中・住宅地ではそれほど多くは見かけないんでした。
やはり、行き先は同じ(かどうかは知らないけれども)であっても「神の国」よりも「仏壇」の方がリアルになってしまって、住宅地では貼りにくいんでありましょうか。
ということで、上の写真はまぁそれほどイナカではないけれども農村のカオリを残す地域であって、道路一本隔てると広大な田んぼがひろがっていたりするところのものなんでした。
「神の国は近い」ということらしいですんで、仏壇を用意しましょう。お金の心配はいりませんよ。
…ということではないと思いますけれども、なんとなくそんな三者の談合ができてそうな感じであります。
そして、そこから少し離れたところにはこれもイナカで割とよく見かけるカンバンが。
神の国よりも髪の国へ行きたい人たちも多いんではあるまいかと思ってしまうわけですけれども、フサフサの神様のところよりもツルツル(でもないけども)の仏様のところの方が心やすらぐ人も多いのかもしれないんでした。
ということで、仏様を見ればお賽銭をあげたくなってしまう日本人。この仏様は石材屋さんの前に置かれたもので売り物なのか看板的な存在なのかわかりませんけれども、やはり時々お賽銭が置かれていくようなんでした。
ただ、この合掌した手の間にお金をはさめていくというのはどうなんでありましょうか。信心があるやらないやら。
こちらは、この写真だとなんだかわからないですけれども、手前にある板は建築現場にある工事概要表示板(というのかどうか知らないけれども)であります。その上に…
なぜかこのように小銭が置かれているんでした。
これは…私には見えなかったし写真にも写っていないけれども、ここに神様仏様がいらっしゃるんでありましょうか。選ばれたものにしか見えない神様。
それとも、工事概要表示板をあがめたてまつるという、新たな宗教なんでありましょうか。
日本はありとあらゆるものに神様が宿るという考えがあるわけだから、工事概要表示板の神様を信仰してもいいとは思いますが。
単に誰かが夜中にこの辺で小銭入れをぶちまけちゃっただけなのかもしれませんけれども。
「神と仏の約束」「髪の国」は亀田町・早通あたり。
「十円白刃どり」は白根市・能登あたり。
「工事概要表示板の神」は新潟市・中木戸あたり。
例によって亀田町も白根市もすでに新潟市なのだけれども以下略。