ロシアン物件

ロシアン物件


 これは,新潟県民なら誰でも知っている(かもしれない),今は無き新潟□シア村(一応伏字にしておきました。なってないか?)のカンバンであります。
 誰もがみんな知っているけれども行ったことのあるのはごく少数であったという,月光仮面のような施設なんでした。
 いや,これはもちろん私の周囲の狭い範囲での話であって,実際はもう県民の95%が訪れており,そのうち70%はリピーターになっていて休日は押すな押すなの大盛況だったのかもしれませんけれども。
 それはともかく。

 なにやらこちらの新潟□シア村では,休日になるとロシアンバーベキューというのをやっていたらしいんでした。これは普通のあのアウトドア野郎がハッスルするバーベキューとは異なる代物なんでありましょうか。

 ロシアの人にとっては迷惑な話かもしれないけれども,ロシアン××と名のつくものでパッと思いつくのは,やはりロシアンルーレットというやつなんではないかと思われるんでした。
 あの,リボルバー式の拳銃に弾丸を一発だけつめてこめかみに銃口をあててまわし撃つという,恐怖の遊技でありますね。なんであれをロシアンルーレットというのか,語源は知りませんけれども。

 そうすると,このロシアンバーベキューというのは,串にささった食べ物を順番に食べていくと,そのうちのどれかで体がしびれたり笑いが止まらなくなったりするんでありましょうか。どうやら「きのこたっぷり」らしいし。

 そうしてみると,その下に書かれている「大人気 ロシアンピエロ」というのもちょっと気になるところではあります。
 ロシアンピエロというのは,サーカスなんかで見る普通のピエロとは異なる代物なんでありましょうか。

 ロシアンピエロは6人ひと組でやってきて,観客はその中の一人を指名しなければならないのかもしれない。6人のうち5人は素晴らしい芸で観客を爆笑の渦に巻き込むのだけれども,「ハズレ」を指名してしまうと「あ。天井に穴があいているよ。 やだねー。あ,いや,やーねー…でした」とか「今日は何曜なんよー。 月曜でげつよー。 …あ,これは『げすよ』っていうのと『月曜』をかけて…」とか,そういうレベルのネタを延々と見つづけなければならなくなるのかもしれないんでした。

 でもそれに一度ハマってしまうと「笑いたいのに笑えない」というのが微妙な快感になってしまい,「ハズレ」みたさに知らず知らずリピーターになってしまった人が多数だったのかもしれないんでした。しれなくないか。

 それにしても,いまだにこれだけ立派なカンバンが立っていると,まだ営業しているんではあるまいかと思ってしまうのだけれども,私が知らないだけで実は営業してたりするのか?
 書かれている日付は,曜日との関係を含めて考えると2003年の日付のようではありますが。


 関係ないけれども,吉田戦車の漫画で「インディアンルーレット」てのが出てきたことがあったな。
 インド人が,捕らえたイギリスのスパイの鼻をふさぎ,カレーライスを6皿差し出して「この中のひとつは,う○こでできています。さあどれか選んで食べなさい」というやつ。そのスパイの運命は…漫画を探して読むこと。
 昼休みにカレーを食べながらこれを読んでいる方,またもや失礼いたしました。

「ロシアン」は水原町・北本町あたり。

 なお,水原町はすでに合併して阿賀野市になっているような気がしますが,うろ覚えであります。

 また,もちろん今回も私の妄想が暴走しているのであって,新潟□シア村でバーベキューを食べても体がしびれたりはしなかったハズであります。たぶん。