おてんき物件

おてんき物件


「おてんき屋」さんは,どうやらお酒やら野菜ラーメンやらおにぎりやらチャーハンを出してくれるお店のようなんでした。

 いや,たぶんおいしいお酒や野菜ラーメンやおにぎりやチャーハンなんだと思うんですけれども。味わってみたいなぁとも思うんですけれども。

 しかし,お店の名前が「おてんき屋」というのはどうなんでありましょうか。「おてんき屋」というのは,「気分のころころ変わる人」というような意味であったような気がするのだけれども。

 やはり,お店の主人が「おてんき屋」なんでありましょうか。さっきまでニコニコ世間話していたかと思うと,いきなり怒り出したり泣き出したり。
 料理の味付けも,主人の気分が「晴れ」の日に当たるととてつもなくおいしいんだけれども,それ以外のときにはしょっぱかったり苦かったり甘すぎたり味がなかったりするとか。

 逆に,そういう料理のギャンブル性が話題を呼んでいて,周りの会社や家庭では「今日のお天気屋は当たりだったぜ〜っ!」「えーっ。いいなぁ。一度でいいから当たり料理を食べてみたいなぁ」「くそー。いつかは俺も…」なんていう会話がなされているのかもしれないでありますね。なされてないか。

 そしてカンバンの脇には,おそらくお酒の入っていた段ボール箱が置いてあるようなんでした。その名も「どんなもん大」。

 …。ご主人,そういうビミョーな名前が好みなんでありますね。このお酒を客に出すときには「どんなもん大,どんなもんだい?」というのが決まり文句なのかもしれないんでした。
 そして,客がウケてあげないといきなり怒り出して,料理が「どしゃぶり」モードになってしまうのかもしれないんでした。


 オマケ。こちらは,すし・おでん・中華そばの「きんつばや」さんであります。
「きんつば」というと,あの甘いやつを思い浮かべてしまうので,なんとなくあんこ入りのラーメンとか甘いおでんのダシとかわさびの代わりにあんこが塗ってある大トロとかを想像してしまったりするんでした。
 いや,実際はすごくおいしい料理を出すお店だとは思うんですけれども。

 まぁ,この辺はかつての城下町であるので,本来の意味の金鍔と関連のある名前であって,由緒あるいは思い入れのある名前なんであろうと思われるような気もしますが。

 そしてこのお店の入り口のカンバンがこちら。

 あらかじめ「きんつばや」という名前だとわかっているとどうということもないですけれども,知らずに読むと「やばつんき」でありますね。

 意味はわからないけれども,なんとなくヤバそうであります。プロジェクトのメンバーが盗作したりしたんでありましょうか。
 なんてことを書いてても,すぐになんのことやらわからなくなるのだろうなぁ。時事芸能ネタやってちゃいかんな。


「おてんき屋」は新発田市・大栄町2あたり。
「きんつばや」は新発田市・諏訪町2あたり。