馬主物件

馬主物件


 さる駐車場壁面に,白く大書してある注意書きであります。
「白線にそって車主車」(車主は一文字として読んでいただけると幸い)しないといけないらしいわけですけれども,違和感を感じながらも注意書きの言わんとする意味はわかってしまうわけでした。

 そのあたりが日本語というか漢字の偉いところで,これが「注車」だったり「住車」だったり「註車」だったり「柱車」だったりするとまた別の違和感になりそうなわけですけれども,「車主車」だと「んー。まぁそれもわからんでもないかな」と思ってしまったりするんでした。

 今の世の中ウマで移動したりする人は皆無であって,クルマはあふれるほど走っているわけであるから,馬よりも車とした方が理にかなっているのではないか。この駐車場の主はそういう信念を持ってこのように表記しているのではあるまいかとも思えてくるんでした。
 まぁ,ただ間違えただけで気づいてない,あるいは直すのが面倒なだけという可能性も97%くらい残っているような気もしますが。

 ちなみに「主」という漢字には「その場所に動かずじっとしている」という意味があるらしくて,「家の主」とか「沼の主」という言い方はその辺から使われるようなんでありますね。で,馬なんかをその場にとどめておくのが「駐」であって,訓読みでは「とどめる・とどまる」と読むということなんでした。ああ,なんとなくアカデミックな雰囲気であるなぁ。


 こちらは馬主というのとは全然関係ありませんけれども,馬刺しであります。実はネタ的には馬刺しも関係なくて,この物件で問題としているのは「あおやぎ肉」なんでした。

 しろやぎさんやくろやぎさんはお手紙を食べてしまうわけですけれども,あおやぎさんは肉になってしまうんでありましょうか。それを専門に扱うのがこの,あおやぎ肉店さんなんでありましょうか。でも青いヤギというのもちょっとなんだか不気味な感じではあります。いや意外とキレイなのか?

 などというバカなことを考えるのもアカデミックの後にはバランスがとれてよろしいかなということなんでありました。

「車主」は新潟市・月町あたり。
「あおやぎさん」は津川町・原町あたり。
津川町はすでに阿賀町に以下略。