満物件

満物件


 さるお宅,というか,そこに附属した作業場のような風情の建物であります。ここで気になるのは,その出入り口とおぼしき4枚の引き戸前にすえられている,満月のように丸い穴があいた板でありますね。

 これは一体なんでありましょうか。雨戸の役には立ちそうにないし,スライドさせると何か面白い効果が得られるようにも思えないし。この建物が巨大な鳥の巣箱だというわけでもなさそうだし。

 満月の上にも小さい丸があって,こちらは裏からさらに丸い形があてられていて,ちょうど三日月のような形になっているのもなんだかよくわからないんでした。

 ただ,見たときにとにかくキレイだなぁとは思ったんですけれども。純粋に丸の美しさをめでるための板なんでありましょうか。この家の人は丸が好きなだけなのかもしれない。でもそれをなぜここにこういう形でつける必要があるのか。

 まぁ,何かしら用途や理由はあるんでしょうけれども。特殊な作業に使うとか。見る人が見れば,「ああ。アレじゃん」という常識的なものなのかもしれませんが。
 有効に使っているところを見たいような見たくないような物件であります。


…これ以降,ちょっと格調が低くなるおそれがありますので,低いのがキライな方は読まないようにいたしましょう。いやもともと格調が高かったことなんてなかったような気もしますけれども。






 ということで,見附銘菓の「満栗」であります。
 あんまり聞いたことのない銘菓でありますけれども,まぁ銘菓というのは地元民以外は知らないのが普通ではあります。まったく同じお菓子が,全然別の場所でその地方の銘菓として出てくることもしばしばだし。

 しかし,そういうことを差し引いたとしてもこの「満栗」がメジャーなお菓子になるのはネーミングの点で難しいんではあるまいかと思われるんでした。

 何と読むのかは知らないんですけれども。やはり「まんぐり」なんでありましょうか。返されたらどうしよう。なんのことやら。
 濁らずに「まんくり」か。まぁ,一般的なお菓子の名称として「栗まん」というのもあるからおかしくないよな気もしますけれども,かえってそれゆえにちょっとウラのお菓子という感じもしないでもないでありますね。

 それとも,湯桶読みや重箱読みにせず,「みちくり」「まんりつ」などと読むべきか。でもなんだかパッとしない。やはり「まんぐり」でしょうかね。
 どうでもいいことなんですけれども。


 こちらはまぁ,「マンガ古書」の一文字が欠けたという,ただそれだけであります。たぶん。しかし,なんでその一文字だけ欠けるのか。
 ひょっとすると,「店内は古書に満ちている」という意味をこめてあえて「マン古書」としたのかもしれないけれども。そうでもないか。

 んー。ネタの格調が高くないというのは,ちょっと私の欲求が満ちていないのであるかなぁ。

「満月」は新潟市・槙尾あたり。
「満栗」は見附市・新町1あたり。
「マン古書」は新潟市・寺尾上1あたり。