表情物件
表情物件
いわゆる,フェイスハンティングの物件をいくつか。今までにも何度かやってますけれども,何かを顔に見立てるというものであります。今回は家を中心に。
まず最初の物件。何をそんなに驚いているのかと思うほど驚いている家。ビックリハウスでありますね。
でもまぁ,こういうのは設計段階でどういう仕上がりになるかわかるわけだから,狙ったデザインなのだろうなぁ。
子どもの頃読んだ絵本に「ちいさなおうち」(だったか?)というのがあって,その「おうち」も顔に見えるように描かれているのがミソで,印象に残っているのだけれども,この家の設計者もその絵本を読んでいて,こういう家をつくりたかったのかもしれない。
こちらは,上のビックリハウスの割と近くの家,というか多分倉庫。
なんだか悩んでいるというか頭痛でもしているような表情のような気がするんでした。元は濃い青だった塗装が,常時日の当たるところだけ褪色してできた表情でありますけれども,ちょっとつらそうでありますね。
これはシャッターの取っ手部分でありますけれども,なんともいえない表情であります。驚いているのか呆然としているのか酩酊しているのか,目の焦点があってない感じ。
目と鼻をなす三つの丸が水平になっていればおかしくもないのだろうけれども,ちょっと傾いていてしかも瞳がロンパ気味なのが効いているんでありますね。パンチドランカーのようでもあります。
こちらはなんだかちょっと暑苦しいというか濃い顔のおうち。ひさしの眉毛もしっかりしていて,網戸であろうと思われる瞳は,流し目をしているかのようにも見えるんでした。
しかし,なんといっても一番のポイントはブタのような鼻でありますね。クーラーの室外機であろうと思われるこの鼻がなかったら,それほど目を引くこともなかったかもしれない。
この室外機も家の設計の一部なのかどうか。だとしたらなかなかやるもんであります。
「ビックリハウス」「悩みハウス」は三条市・西大崎あたり。
「ロンパシャッター」は新潟市・翁町2あたり。
「ブタ鼻ハウス」は新潟市・山木戸5あたり。