フンガイ物件

フンガイ物件


 ちょっと文字が小さくて見えにくいですけれども,このトビラには「犬のふん ふん害 お持ち帰りください」と書かれているわけなんでした。

 まぁこの犬のふんに関するハリガミでは「犬のふん フンガイしています!」なんていうのはよく見られて,さほど珍しいものではないわけなんですが。むしろそういうのはもはや陳腐であって,「フンガイ」の部分を強調していたりすると見ているほうがちょっと恥ずかしくなってしまったりするわけでありますね。

 しかしこの物件のハリガミでは「フンガイしている」という言い回しは避け,さらに「ふん害」の文字も控えめになっていて,ちょっと作者の照れを感じてしまうところに好感が持ててしまうんでした。
 ただ単に「フンガイ」は漢字で書くと「憤慨」であって,「害」ではないと途中で気づいてしまったからなのかもしれませんけれども。

 それよりもまぁ,この写真を撮ろうと思った理由は,やはり脇にたたずむ猫でありますね。私が立ち止まり,カバンからカメラを取り出して構えても,泰然自若としておりました。

「ああ。あなたこの『ふん害』を撮るんですか。ホントにねぇ,困ったもんなんですよ,あの犬の連中ときたらねぇ。ところかまわずしていきますからねぇ。私,どかなくていいですか。そうですか。いや,ここ好きなんですよ。割とね。だから犬のふんはね,ホントにね私も実際困(以下長くなるので略)」
とでも言っているようであります。

 このハリガミ主は実はこの猫なのかもしれない。


 オマケ。「こどもに注意」というのはよく見かけますけれども,「ネコとびだし注意」というのも最近は増えているのかもしれないでありますね。

 でも,ドライバーが注意しててもネコはちょうどぶつかるタイミングを見計らって飛び出してくるからなぁ。わざとやってるとしか思えないようなタイミングで。

 私も以前,ネコが路傍に見えたからスピードを落として,ネコが渡るのを待っていたけども動かないのでアクセルを踏んだらそれにあわせて飛び出してきたんで,ちょっとひっかけたことがあるけれども。そういう本能があるのか?
 そのときはスピードを落としてたこともあって,ひっかけたあとそのネコも走って逃げていったから,ケガもなかったんだろうけれども。

 ネコ自身が車には注意してもらいたいもんであるな。でも手を上げて横断歩道を渡ってたりしたらブキミではありますが。

「ふん害」は新潟市・大野あたり。
「ネコとびだし」は新津市・山谷町2あたり。