進行物件

進行物件


 カンバン上部に書かれている「手前右折300m」と,矢印。
 この表示を見て,目的地がどこにあるか瞬時にわかったでありましょうか。特に,車で走りながらこのカンバンを見た場合,即座に情報を把握できるかどうかというとちょっと自信が無いでありますね。
 実際には,このカンバンからUターンして300m先を右折すればいいようなんですけれども。

 そのわかりにくさの元凶は,矢印でありますね。「右折」と書かれているにもかかわらず左へ向かい,「手前」と書かれているにもかかわらず奥へ進む矢印。
 さりとて,この矢印がなくて「手前300m右折」だけだと,ここから300mバックして右折してしまいそうであるし。
 要は,この矢印が手前へ進んで左へ向かうという,いわゆる「改行マーク」の形をしていればいいわけなんですけれども。

 あるいは,文字の方をもっと明確に「Uターンして右折」にするとか。「手前を右折」だと,進行方向をどちらとしてとらえるかによって方向が変わってしまうんでありますね。
 それにしても,年間何人のドライバーがこのカンバンによって道に迷っていることか。そんなに人も行かんか。


 これも似たような感じで,上の物件を見ているとちょっと考えてしまうところですけども,こちらは単に文字の間違いでありました。「左折」と書いてありますけれども,右折しないと行けません。
 まぁ地球は丸いから,そのうち着くのかもしれませんが。でも日本海とか太平洋とかあるしな。


 これはまぁ,別におかしなところはないんですけれども。「ここから先は危ないから入るな」というメッセージは十分伝わるんですが。
 ただ,見方によっては「通行止め」をあらわしているであろうバッテンが,「あぶない 入ってはいけません」を打ち消しているようにも見えるんでありますね。つまりは,「ここは危なくなくなったから入ってもいいよ」という意味に…とったりするのはよほどのアマノジャクであるな。

 ちなみに,ここは取り壊し最中の某女子高の工事現場入口。工事が始まる前から「この先はあぶない」状態だったのかどうかは私は知りません。

「手前右折」は白根市・東町1あたり。
「信号左折」は横越町・中央7あたり。
「あぶない」は新潟市・東万代町あたり。