老若物件
老若物件
焼き鳥やらお惣菜を売っている「ひな鳥金子」さんへ行くと,タマゴからかえったばかりのニワトリさんがお出迎えしてくれるんでした。
しかし,ちょっとタマゴの中で育ちすぎでありますね。本人も,「しまった。ゆっくりしすぎた」みたいな表情とポーズをとっております。
彼にはヒヨコの時代がなかったんでありますね。まぁタマゴは食べられるし,ニワトリも食べられるけど,ヒヨコはかわいいだけであんまり役にたたないしなぁ。タマゴからいきなりニワトリが生まれるようなバイオテクノロジーとやらも,研究されてたりするのかもしれない。してないか。
カエルでいえば,オタマジャクシがなくていきなりタマゴからカエルが生まれてくるようなものか。チョウチョなら,アオムシがない,と。人間だと…まぁ,お母さんがタイヘンだろうなぁ…。
こちらは,さるアパート。「竹林荘(メゾン竹の子)」ということで,どうやら大家さん,若い店子獲得に乗り出してきた様子なんでした。まぁ,今は「店子」なんて言葉も使わんかもしれないけれども。
でも古くからの老住人もまだいて,「てやんでぇ! そんな女こどもの住むような名前のところに住めるけぇっ!」てなことを言われてシブシブ「竹林荘」の名前も残したのかもしれない。(演出上,セリフには新潟弁を採用しておりません。さまにならんし)
まぁ,名前を変えたからといって若い人が来るかどうかというのはわかりませんけれども。
…どうカッコつけても,竹の子だしなぁ。
こちらは「ロー甚商店」さんであります。名前のとおり(でもないか),老人がやっているのかどうか。
実際に経営しているのは若い人なのかもしれないけれども,なんだかその響きだけで老人がやってるお店のように思えてしまうわけなんでした。
あるいは「ロー」と英語(なのか?)を使っているあたり,やはり若い人なのかもしれない。でもテンションが異様に低かったりとか。それとも法律事務所だとか。はたまた船頭さんだったりとか。
店の前へ行ってみると扱ってるのが蝋製品のようなので,実際には「ロー」は「蝋」のことらしいですけれども。確かに「蝋甚商店」だと読めない人も多いだろうし,なんか字面的に怖い感じがするよなぁ。そうでもないか?
「ニワトリ」は長岡市・美園2あたり。
「竹の子」は新潟市・下所島1あたり。
「ロー」は三条市・八幡町あたり。