オコメ物件

オコメ物件


 これはまぁ,おそらく98%くらいの確率でもって「無人精米所」であろうと思われるわけですけれども,「無」の字が隠れてしまっているために「本当に無人精米所なのか?」という疑念が2%ばかり頭をもたげてくるわけなんでした。私だけか。

「人精米所」というとなんだか,生きた人間を押し込んでスイッチを入れると米になって出てくるという,恐怖の機械のようでありますね。我々が食べているお米というのは,元は人間だったのかもしれない。

 あるいは「無」という字をあえて書かないという,そのことによって「無」を表現しているのか。なんだか,一休さんのとんちみたいであるなぁ。

 実際は,よく見ると「無」の下の部分(部首名:よつあし・れっか)が見えているんで,ここが「無人精米所」である確率はもう少しあがって99.5%くらいになるわけですけれども。

 あとの0.5%くらいは,陽気なジャズメンのボブが迎えてくれる「黒人精米所」とか,燕尾服を来た人のみの会員制精米所である「燕人精米所」とか,照人さん(誰だ?)限定の「照人精米所」とかである可能性ではないかと思われるわけなんでした。思われないか。


 こちらは,表通りにでかでかとこんなものを描いていて教育的によろしいのかと思ってしまったりするわけですけれども,いかがなもんなんでありましょうか。上の方には突起物に相当するようなライトまでつけてあるし。

 …てなことを考えてしまうのは,欲求が不満しているからかもしれないけれども,もうひとつ,この絵が実際は「お米」の絵だからではないかとも思えるんでした。「オコメ」のアナグラムというのを考えてしまうわけでありますね。まぁ,東日本の人間にとってはそれほどリアリティのあるイケナイ言葉ではないわけなんですけれども。
 …なんて,解説するようなことでもないな。

「精米所」は栃尾市・栄町3あたり。
「オコメ」は燕市・白山町1あたり。